すべてのおすすめ
ぼくはどこへゆくのかなぁ
ポケットにビー玉がじゃらじゃら
麦わら帽子に少し汚れたランニング
ビーチサンダルの鼻緒はブルーだった
あの頃のぼくはもういない

灼熱の街を黒い革靴でさまよう
 ....
 
 お盆休みに入る前日
 同僚と 飲みに行く京阪電車は
 県内で有名な進学高校のある
 最寄駅で停車する

 車窓から 何気に眺める向かいのホーム
 線路を跨ぐ距離で目が合ってしまう
 ....
改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)

のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり

(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....
 まだ 夜は明けない

 食器棚からグラスを出して
 
 のぞいてみる冷蔵庫の野菜室

 
 うっすら汗ばんだ からだに

 国産レモンを半分絞った

 ミネラルウォーター

 ....
暑気 夕暮れ ぶらりぶらぶら

細道の向こう 畏き門構え 雀はかしこみ羽休め

窓から祈る老婆 目が合って はにかんで 愛を知り

古い家 唐突な二階のドア なぜに階段がなくなって

 ....
  熱砂 と
  真空

  ごう音と
  死の静寂

  閃光 と
  奈落


 重々しい
 数十万の足音が
 はてもなく続いて行く

 銃をかつぎ
 一すじの乱 ....
 冬の日の山 
 真白な雪の その彼方に
 孤り高く貴女がいる

 あの山の
 雪を被った樹々の間に立ちあらわれる
 男の前に
 肉を欲しがり
 血を欲しがり
 体温を欲しがって
 ....
 小学二年生ぐらいかな?
 道幅いっぱい 横並ぶ
 かしましい女の子らの
 背後にピッタリくっ付き
 駅へ向かう

 なんだろう?
 ラップかな? 
 彼女達の口から繰り返し
 飛び ....
 煙りのなか、ただ どうしようもなく佇んでいる。
 煙り、のなかに、ただ、どうしようもなく

 灯りはある、そして機械がある。



  機械的に機械するわたしは機械ではない。
 ....
 靴音が恋を追いかける
 パダムパダム と
 絶え間なく追いかける

 その 切なさ 
 激しさから
 逃げようとするのだが
 もはや息が切れてしまった

 恋はほのぼのと燃 ....
いまは夏休みということだ
同じアパートの一年生がアサガオを持ち帰り
朝晩水をやっている
ここ数日の暑さも少しやわらいで
きょう風はさかんに木漏れ日をゆらしている
濃い影から飛び立った 一羽の ....
 忘れ物 に なったハンカチ
 あわいもも色 うさぎを飼って
 駅の向こうから来る
 おんなの子を見て
 つれていって
 と、輪をかいた
 石のむれをしずめた 海と
 とおい空 かすれた ....
降りしきる砂に埋もれてゆく
さまざまな過去が現れては消え
羽のない水色の鳥は
ぼんやりとした想いの空をとびつづけた
ここが幻だとしても
今は見ているものが現実だった
砂に埋もれてゆくからだ ....
作業をしていると
体温があがる
汗がどんどんでる
それでもあがる

水道で
手のひらを流す
肘から先も流す
蛇口の下に突っ込んで頭も流す

身体の中には
確かに血が巡っていて
 ....
コンビニで弁当と惣菜をひとつ
缶ビールは明日のためにふたつ 
あとはテレビをつけっぱなしで眠るだけ

冬には窓のすきま風が冷たく
クーラーをつければ部屋から出れない夏
そんな二階のアパ ....
 又 戻って来た
 物憂い瞳で 上手く口説き
 心をさらいに来る悪魔

 親しげに抱きしめてくる腕
 あたしがいつも
 浮き草の様に揺れ動いているのを
 充分に知っている男

 取り ....
雨が降っている
雨だと思う
すべてが細くなる
無い言葉
はずれた草花
消えていく庭は
町工場のところで
途切れてしまった
ノートの中にある
わたしの罫線
罫線に隠している
 ....
坂を下りながら考える
答えの出せないあれこれ
ぼんやりと迫りくる YES/NO

一歩ずつせり上がる街
視界の隅に追いやられる空
さざめきが耳たぶを染める頃
わたしは街に均されている ....
水の 
なか
に、
泳ぐ


記憶のなかを
 明滅する光
濾過されて
 蒸留する

西へ、
それから再び東へ
ゆく鳥は
籠を抜けて
飛び去った

 八月の日 ....
 暗いバーで
 黒い服がよく似合った女が
 しわがれた声で私の名をきいた
 煙草とウイスキーの琥珀によどんだ目で
 笑いもせず何故
 私を 見つめるのか

 フロアから這い上がっ ....
刻も戯れも心音も手招いて誘う
こころ あちらへ こちらへ
揺るがして手放す
なみだの群れは押し寄せて 弾き 引っ張る
しなだれる砂 きぬずれの脚
よるの はまゆう



 ....
髪の後れ毛が
もやしのひげのように
蒸れた風とけっ託して
汗と貼りつく

ぽにーているならぬ
わたしのひとつ結びは
ねこのしっぽでありたい
脊髄のさきにあるまでの、感情

あな ....
ふたり分の沈黙を乗せて
笹舟は遠ざかる
意識を過去へ葬るための
ひとつの光の繭となって

むかし使っていた腕時計が
どこかで針を揺らしている
重ねた手が夜の魚のよう
夏の体温に静かに跳 ....
  
ちいきをまもる
ぐりりとぐらら
りんせんたいせい
すいかのもよう

ちゅうかんかんりの
ぐりりとぐらら
りそうのゆめは
すぐそこなのに

ゆめのような
うつつのような
 ....
 十九時半は回っていただろう
 仕事帰りでもなさそうな洒落たポロシャツの中年男が
 客のまばらなカウンター席で飲んでいた
 そこは、いつもなら私の指定席だったのに
 
 仕方なく隣で
 梅 ....
君が「孤独」と名づけた場所
そのさらに奥に
小さな部屋がある

くすんだ象牙色の壁紙
いくつかの黒ずんだ木の棚
そこには本 小函 硝子壜
円い置時計 何処かの土産といった風情の
人形や ....
野球の音が聴こえる
野球をする音が聴こえてくる
誰もがみんな
胸の中に野球を飼っている
整備の行き届いた市営グラウンドから
夏草の生い茂る河川敷まで
球足の早いゴロが一 二塁間を
抜け ....
 遠イ遠イ雪ノ山
 降リル事ナゾ思ハズニ
 タッタひとりデ ノボルノデス ト

 誰モ ダーレモ
 女ガひとりノボッテイルコトナゾ
 知ラナイノデス ト

 止ンデイタ雪ガマタ
 サ ....
剥がれた分度器を
落ちている人のように
並べていくみたいに
拙い息継ぎが
街の柔らかいところに
終わっていくみたいに
コンビ、ニエン、スストアで
スストアで
淡い方の手を近づけ ....
 
 だれも居ない大学の構内に
 緑だけが 大空を指しておいしげる
 私はそれを見るのが好きだった

 雑踏の中に居る時には
 親しく心に顔をみせるのに
 一人になって 悲しい思いの時
 ....
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7793)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ビーチサンダル- atsuchan69自由詩12*23-8-12
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ファ- wc自由詩10*23-8-10
- リリー自由詩4*23-8-10
夏散歩- 短角牛自由詩3*23-8-9
野ばらの記憶- リリー自由詩7*23-8-9
雪女2- リリー自由詩4*23-8-8
偶感[まち角21]- リリー自由詩3+*23-8-7
20230805°- ryinx自由詩10*23-8-5
落椿- リリー自由詩1*23-8-5
百鬼百景- ただのみ ...自由詩4*23-8-5
忘れ物になったハンカチ- soft_machine自由詩12*23-8-5
砂の鳥- atsuchan69自由詩10*23-8-5
夏を乗り切る- 日朗歩野自由詩7+*23-8-4
ひぐらしのうた- アラガイ ...自由詩9*23-8-4
小悪魔- リリー自由詩7*23-8-3
落書き- たもつ自由詩14*23-8-3
- 夏井椋也自由詩6*23-8-1
八月の幻影- ryinx自由詩10*23-8-1
黒い波- リリー自由詩8*23-8-1
潮夜- 唐草フウ自由詩9*23-8-1
夏のしっぽ- 唐草フウ自由詩12*23-7-31
怪異のはだえ- ただのみ ...自由詩5*23-7-30
虫送り(チグリス_チグリス_ユーフラテス)- AB(な ...自由詩923-7-29
二人酒[まち角20]- リリー自由詩4*23-7-29
小さな部屋にて- 塔野夏子自由詩11*23-7-29
野球- ちぇりこ ...自由詩14*23-7-27
雪女- リリー自由詩8*23-7-27
スストアで- たもつ自由詩10*23-7-26
雑踏- リリー自由詩5*23-7-25

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