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深夜――薄闇の部屋に
CDデッキの青い灯かりを、点けて
遠藤周作の母・郁が
遠い過去から唄う讃美歌を流した。

人より染色体が一本多い
三才の周は、高熱で寝こんでいるのに
一瞬――鈴の笑 ....
アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ

時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾

スイカばかり食べていた記憶の夏
 ....
あせくさい ふとんをほす

全自動洗濯機を 脱水まででとめて
せんたくものも ものほし竿にほす

しわを ぱんぱんぱん と 伸ばしていると
そこなしの青空に 笑顔がうかんだ

ひなた  ....
     薄暗い台所で
     小さなボールを抱え
     温めた牛乳を昔ながらの泡立て器で
     けんめいに泡立てる
     しゅんしゅんしゅんと薬缶が
     今にも ....
一月の波を 波を照らす陽を
信じぬほうがよい



言葉への畏れを知らずに言葉を書くものの喉を
すべてすべて 掻き切ろうとしているのだから








 ....
いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった

私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
名前も知らない女の子
バイクで事故って死んじゃった
警察に追われている途中
無免許だった事は分かってる
ヘルメットは被ってた

ネットでは
自業自得だ
警察は仕事をしただけ
価値 ....
旅に疲れて透明になる夜 しずけさが 
きこえてくるよる
やまゆきをふみしめてあるく 
こころがふたつ

あおく 天空につづくみちのかなたに 
まんまるな月
ダム湖のなかにも
まんまるな月

ふたつが みつ ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
{引用=
まだ、
うまれたばかりの、夜の、
瑞々しい暗色の、
ぬれた線で描かれた物語、
について、ぼくはできるだけちいさな声で、
語りたい、たとえば亡くなったひとの、
骨を拾うように、
 ....
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
盗まれた自転車が恋を連れて帰ってきた それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
詩のようで詩ではない言葉をジューサーにかける
コップにいれた言葉のジュースを圧力鍋へ
ドライアイスと一緒にいれる
気化したドライアイスはジュースに溶け込みシュワシュワする

シュワシュワ ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
川を越え海を越えた向こう岸へなど
渡ることは考えもしないけれど
対岸に上がった火の手を見付けて
騒いでいる  
  ディスプレイの中で
  銃を構えてうろつく男を眺め
  騒いでいる
 ....
心の闇に眼を凝らせば
悲しまなければならない事があるのに
夕暮れの中で 人を想う時
幸福を感じてしまう

正午過ぎに届いた葡萄を
くるんでいた 三年前の夕刊を読みながら
自分の中の
穴 ....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。

追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない

だれに ....
紫煙を燻らす人が美しいのは


呑み込んだ

言葉にできない想いや

ぐっとこらえた言葉を


煙まじりに

昇華させて 

弔って


その煙は

 ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
    ただの水じゃないかって?
    まったくちがうよ、
    いや炭酸かどうかじゃなくて
    このボトルの泡たちは宇宙の星なんだ
    だからこの泡たちを飲み干して
 ....
満たされない心でわたしが死ぬ日
糸の切れたマリオネットみたいに
小さな舞台に沈むとき
スポットは落とされ
たった数行のエンドロール
短い悲哀の微かな拍手が
最後の疎らなひとつの合掌が
過 ....
   迷刀スパイ

ぼくが国民学校に通っていたころ
鉛筆削りや竹細工には
折りたたみナイフ「肥後守」を使っていた
喧嘩のときも肥後守をちらつかせれば相手はひるんだ

その頃
日本では本 ....
パセリは苦い
人生のようだ
と、いってみたものの
本当は特に苦いとも思わない
パセリはマリネに入れても美味しい

私が語りえないもの、それは死
死は語る、とこまでも深く
けれどもそれ自 ....




□愛している
□i see tail
□尾を参照してください
□オオサンショウウオしてください



◆i see tail
◆尾を参照してください
◆ ....
浅はかな自由を追いあの風見鶏は失墜した

今私たちは乱れている
何もかもが自由だなんだ
オレの権利だ私のものだ
まやかしのコインの様に貪られている事に気づかずに

私の片半分は一体どこへ ....
明けましておめでとうございます。
僕の書斎兼
食卓兼
呑み場所の
宇宙の中心に猫好きなくにちゃんのミニカレンダーをすとんと置いてあるので
ことしは猫年になりそうです。

除夜の鐘をききな ....
 
凍えて帰れば、ぜんざい

ふー、ふー、熱いぜんざい

言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい



 
そらの珊瑚さんの自由詩おすすめリスト(7793)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
マリアのまなざし- 服部 剛自由詩315-1-14
僕は妊娠する- ただのみ ...自由詩20*15-1-14
冬晴れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-14
茜の記憶- 石田とわ自由詩11*15-1-14
ノート(51Y.12・28)- 木立 悟自由詩415-1-13
【_スイーツ♡ウインター_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-13
名前も知らない女の子- 衣 ミコ自由詩8+*15-1-13
旅に疲れて透明になる夜- 北大路京 ...自由詩515-1-12
月と炎- 草野大悟 ...自由詩2*15-1-12
ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
つぎの本をえらぶこと、- mugi自由詩515-1-12
時間がないのに- ただのみ ...自由詩19*15-1-10
失くした詩への覚書- 乾 加津 ...自由詩9*15-1-9
盗まれた自転車が恋を連れて帰ってきた- 北大路京 ...自由詩615-1-9
- Lucy自由詩20*15-1-9
炭酸入りのコーヒーだけは私の前に出さないでもらいたい- 北大路京 ...自由詩515-1-9
大草原の星の王子様- るるりら自由詩1515-1-9
対岸にいて- イナエ自由詩10*15-1-9
優しい傷跡- 大島武士自由詩115-1-8
憧れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-8
タバコ- とよよん自由詩8*15-1-8
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩18*15-1-8
星になるとき- 石田とわ自由詩14*15-1-8
一編のクラウン- ただのみ ...自由詩16*15-1-7
言葉の切れ味2_迷刀たち- イナエ自由詩14*15-1-7
パセリ- 香椎焚自由詩5*15-1-7
ているすーぷ_(□こひもともひこ◆とよよんさん◇森朱鞠さん■ ...- こひもと ...自由詩18*15-1-7
自由- ふわふわ自由詩1*15-1-6
明けまして猫年ですが?- 梅昆布茶自由詩13*15-1-5
ぜんざい- 殿上 童自由詩18*15-1-4

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