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春の詩に横たわり
彼女は風をみている
かすかに光る幻想が
朝の背骨を捕らえて
今
少女は女になろうとしている
儚く纏った傷を
すんなりと脱ぎ捨て
{ルビ乳房=ちぶさ}の ....
朝の光はいつも すべてを赦している
仮眠から醒めた命が
詩の水面をゆらし
躍り上がって咲こうと
高揚するとき
夜更けかすかに漂う
冬の残滓が
迸る日差しに絡め取られたとき
....
そして一輪のガーベラが
窓から春を覗いている
巡り来る太陽が
ひとときの温もりをもたらし
今日の日の優しさが
時の水面に波紋を落とす
優れた季節が波間を漂い
あなたの踝を美し ....
冬がゆらゆらと揺れる
わたしはふいに目的地を見失い
悠久のむこうに行くべきではなかったかと
そして何らかの高貴な食物を
聖なる酒を
勝ち取り持ち帰らねば
ならなかったではなかったかと
....
雪が降りそうな
優しい朝でした
風がよわいので
寒くはありません
あなたの手は
夢を撫でていて
もうすぐそれは
孵化しそうです
季節の眠る年輪が
わずかな光に向かってゆき
....
別れが近い
それぞれの道を
苦しみ考えながら
掻き分けていった
うつくしい我々
容易く感情を揺らし
気も付かずに裏切り
気も付かずに暖め
たくさん心を使った
うつくしい我々
....
郵便受けに 虹が光っていた
空に沈んでしまった
まほろばからの便り
封筒に眠る妖精を剥がすと
中から懐かしい花のかおりが
≪こんなにも甘やかな手紙が
かつてあっただろうか?≫
....
海は液体の音楽
世界の七割は
約束を守るように光る音色は
冬の真昼をあたため
水面から上がった美女が
うっとりと膝を閉じる
海は液体の音楽
世界の七割は
波から一本の木が
....
打ち捨てられた傘が
雨上がりに閃き
嘘になった舗道は
まだ濡れている
それらに
名前をつけないでくれ
寂しい名を
束ねてからげた未来は
生木で火も点かず
....
1486 106さんのヤスヒロ ハルさんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ウカ
-
ヤスヒロ ...
自由詩
5
18-3-7
螺旋の季節
-
ヤスヒロ ...
自由詩
4*
18-3-3
光の窓
-
ヤスヒロ ...
自由詩
10*
18-3-2
レム
-
ヤスヒロ ...
自由詩
4
18-2-27
春
-
ヤスヒロ ...
自由詩
9*
18-2-25
友よ
-
ヤスヒロ ...
自由詩
3
18-2-24
雨上がりの
-
ヤスヒロ ...
自由詩
3
18-2-23
音楽
-
ヤスヒロ ...
自由詩
8*
18-2-21
卒業
-
ヤスヒロ ...
自由詩
10
18-2-12
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