僕らが若い頃
自分の立ち位置を
明確にしておく必要があった

それは革マルでも
中核でも
民青でも
革労協でも
或いは
ノンポリでも良かった

しかし自分が
どの立ち位置に
 ....
昨夜の口喧嘩の
後始末もそこそこに
降り止まない雨の中へ
ぼんやり歩き出す

昨日より重い靴底
視界に覆い被さる雨傘
押し黙ったまま濡れる自転車
舗道にすがりつく安売りのチラシ
 ....
なんでもね、いきすぎるとチュードクになるの
アルコール、ごはん、甘いもの、人
溺れちゃうのよね
ものすっごい、せつなさがやってきちゃうとね
依存ちやうの
ガブガブト、のんじゃうの、たべちゃう ....
  ベッドに
  開かれたままで
  一冊の絵本が載っている
  水と絵の具で描かれた
  くすんだ楡の木の下
  涙を拭っている女の子の頁
  その上に犬が寝そべっていて
   ....
タンポポさん
春の陽を楽しみなさい
思い切り根を張り温かい大地の恵を吸い上げ可愛い花を咲かせるがいい

あなたの根が隣の蓮華ちゃんの領分を侵すのではないかですと
彼女の可憐な花を見るのを楽し ....
ナナという名前だった
もとは捨て猫だったらしいが
いつのまにか 
隣の家に居着いてしまったらしい
すごく立派な面構えで
どこかで外国猫の血が入ったのか
ブルーの眼と
むくむくの銀毛を持つ ....
ロックンロールは
好きかい?
ロックンロール
最高!

ヘビメタがなければ
私は死んでいた。
明日を生きる力を
与えられる。

カラオケは好きかい!
シャウトをする。
雄叫びボ ....
君の瞳に恋をした
毎日君を想い
毎日悶え
毎日苦しむ

君の心はSomebody else
If I am 神様 then
私に振り向かせるのに。
私のハートは撃ち抜かれた

君 ....
赤ん坊は何故生まれてきてすぐ泣くのだろうか

それは優しい世界から厳しい世界へと来たことを

すでに知ってしまっているからなのだろうか

生の悲しみをすでに知ってしまっているからなのだろう ....
京都人かそうでないかを

見分けたければ

この前の戦争はいつでしたかと

訊いてみればすぐ分かる

太平洋戦争と答えず

応仁の乱と答えたひとは

間違いなく京都人


 ....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが 
なぐさめてあげたらいいのに

かなしくなくても 
なみだはでるよ
なみだで
せかいを 
あらいながしたあとは
とつぜん 
正気にもどって ....
ぼくの人生はだれが采配してるのかな

彼女に言われたの

あたしは結婚も恋愛もあきらめていたからいいのってね

時々恋をしながらでも恋に遅れていたのだね


ぼくの中には数億から数兆 ....
{画像=120223235940.jpg}



欠けた塊の怒り


輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
缶入りの抹茶だ

ぼくはぬるくなってから飲む

ぬるい抹茶の味を口のなかで反芻する

お茶のお稽古で飲む抹茶はいつもぬるかった


幼稚園ではお茶のお稽古があった

お茶のあと男の子ともめたことがある ....
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか

貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか

国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
リストカットは死にたいと云う
意思表示ではない

自分は死にたくない
誰か助けてくれと云うSOSなんだ

ぼくはその声なき叫びとして言葉を編む
その通奏低音には四つの言葉が流れている
 ....
  いいですか
  コンクリートの塊を
  右脳の隅に沈めておくから
  ちゃんと見ていてくださいね



  そう言われたのは
  日曜日のことだったので
  ひょっとする ....
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった

ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった

小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ....
人生は手紙
読み進むごとに
春夏秋冬喜怒哀楽
答えは最後のお楽しみ

人生はビリヤード
当たり当たられ飛んで行く
誰が誰を動かして
こいつがどいつに影響されたか
白玉だって分かりはし ....
あれから一年が経つ

ニュージーランドでの地震から

一年が経つのだ

その17日後が東日本大震災

そのあいだに

京大カンニング事件なんてものもあった


東日本大震災の ....
行く行く梅は今日も行く

桜ほどにも騒がれず

梅は行くのだ今日も行く


雲がくらあく光ってる

灰色の

冬にちかあい春の匂い


行く行く梅は今日も行く

桜ほど ....
ぼくはいつも
あおい国を探している

仕事場へ向かう朝の舗道で
灰色の敷石の
一つ一つの継ぎ目から
あおが立ち昇る

草原の朝露たちが集まって
小川になり大河になって溶けて行く
 ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない

何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる

電話まで這っていきながら
救急車 ....
 自分が何者かを知りたかった
 今はイザベルおばあさん愛用のひざ掛け と
 呼ばれているのだが
 もともとどこから来たのだろうと
 人間たちの間で流行っている
 自分探しというものを
 し ....
あなたの闘い続けた十三年に深い敬意を覚えます

妻と愛児を殺されるという
私には計り知れないほどの
かなしみと
ぜつぼうと
うらみと
にくしみの中で
司法という巨大な組織とも闘い続け
 ....
超音速で舞い降りたガルーダの
尻尾の先にくっついたまま
世間を見てきた烏天狗の出来損ない
それが自分の姿で
嘴はもちろん黄色かった

そのまま部屋の中に入る
無音
嘴と眼をカッと見開く ....
先月エアコンが壊れた
次の日炊飯器が壊れた
次の次の日Macが壊れた
次の次の次の日掃除機が壊れた
次の次の次の次の日冷蔵庫が壊れた

でもね
いちばん最初に壊れたのは
ぼくだったんだ ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
立ち位置- HAL自由詩3+*12-2-25
表面張力- nonya自由詩28+*12-2-25
中毒- じじ自由詩8*12-2-25
ハーモニカ- 草野春心自由詩5*12-2-25
お日様の願い- たにい自由詩512-2-25
Days_of_cat- そらの珊 ...自由詩10+*12-2-25
Are_you_high_tonight?- ペポパン ...自由詩4*12-2-25
Like_hell- ペポパン ...自由詩3+*12-2-25
出産ともうひとつの意味を。- HAL自由詩4+*12-2-24
見分け方- HAL自由詩2+*12-2-24
お空の_なみだ- そらの珊 ...自由詩912-2-24
待ってる娘- 梅昆布茶自由詩1212-2-24
欠けた塊の怒り- beebee自由詩27+*12-2-24
ぬるい抹茶- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-2-23
オツタエシマス細胞- 乾 加津 ...自由詩16+*12-2-23
通奏低音- HAL自由詩412-2-23
コンクリート- 草野春心自由詩8*12-2-23
雨とプッチと毛糸玉- そらの珊 ...自由詩14*12-2-23
人の数だけいろいろあるけど- ただのみ ...自由詩20+*12-2-23
あれから- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
梅は行くのだ今日も行く- 吉岡ペペ ...自由詩312-2-22
あおい国- 壮佑自由詩23+*12-2-22
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
平行線- HAL自由詩712-2-22
- HAL自由詩6+12-2-22
ウールさん- そらの珊 ...自由詩9*12-2-22
祈りをこめて- そらの珊 ...自由詩4*12-2-21
チューニング2- ……とあ ...自由詩10*12-2-21
修理不能- HAL自由詩412-2-21
みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172