悲しみのぶん氷切り出している 「 My name is Oni 」と鬼 朝日が暖かい
風は冷たいけれども
春の予感か
何か良いことが起こりそうな感覚か

昨日降った雨の水たまりも
エイッとジャンプすれば
映った綺麗な空から
まっさらの息吹が噴き出して
彼 ....
わたしが
とても小さなこどもだった頃
なにも知らない
知らないということが許されていて
それが
どんなにか幸せだったかということさえも
知らなかった
笑うたび頬に
くぼみを作っていた頃 ....
学校にヘリで通っていたせいで通学路での想い出がない 誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた

不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ....
鬼嫁は阿修羅の如く豆を撒く

残業の夫に代はりて豆を撒く

豆撒の猫に被せる鬼の面

もう数を数へたくなく年の豆

節分やコンビニで買ふ恵方巻

豆撒の鳥が来てゐる朝の庭

 ....
短い時間 さささのさ
書きたくなるの 

子共のことも
オッサンねこも
季節のお知らせや
ぐちぐちだって
悪玉菌の回答だって

ネタいっぱいで書きほうばって ひとりでに
そよぐアタ ....
いくら死人に口なしと言ったって
死んで間もない死人はそっとしておけ
代弁なんて口寄せじゃあるまいし
死んで間もない死人をパペットにするな
祭り上げるな自分たちのために
理想の英雄に仕上げるな ....
鏡に向かって
眠気と髭を剃り落していた朝
くたびれた自分の顔に重なるように
ふっと浮かんだ父の輪郭
丸くて憎めない
目の記憶

電車の中吊りは
気の早い春の旅への誘い
オーデコロ ....
本当には無い音が聞こえてくるのがとてもつらい
独白と称してこんなふうに書き出してみる
工夫はきついんだけど不可欠で
そうでもしないといろいろとあれで

ほんとはつらいつらいつらいよしかみえない世界に
 ....
希望の道、

なにやら宗教ぽくなってしまうのが残念だが、希望の道、だ

言葉として容易くは使えない、希望の道、だ

できれば魯迅ぽく、希望の道、だ


うちのめされて

どんなに ....
     しゅんしゅんしゅんと
     蓋をカタカタ鳴らしながら
     やかんがじれている
     それを尻目にガリガリと豆を挽く
     ペーパーフィルターの二辺を
     丁 ....
花は好きです

酸っぱくてもレモンは好きだ

固くても林檎は好きだ

果物は感じがいいから好きだ

花を食べるあの果物の香りが好きなのです

だから果物の香らない人は嫌いだ
 ....
真冬のリビングに
玉葱の皮がひらり
落ちている。
昨夜、
母親が手探りで
カレーかポトフーを
つくろうとしたときに
すり抜けたのだろう。



浴室で、
 ....
目の前で人が転んだ

僕は無力だ
日本が戦争をできるようになった

僕は無力だ
猫が車に轢かれてた

僕は無力だ
隣人が斬首された


テレビがついている
僕は笑っている
七月のある日 兄は ぼくを呼んだ
風通しの良い部屋に一人伏せていた兄は
「今度は帰れないかも知れない」という
「弱気なことを…」
ぼくはそう言ったきり次の言葉が出ない

幼少時父も母も病で ....
山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう ....
一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
ところで君がいなくなった後の
この世界についての話をしておこう
君がいった後
ぼくらはあのマンションを引き払って
少し不便だが
旧華族の邸を改装した
郊外の物件を購入し
そこへ移 ....
朝の五時半を少し回ったころでした
六畳の畳が漂流し始めたのです
思わず活けようとしていた椿を咥えましたの
そうしてうんと股を開いて立ち上がりました
初めてですこんな太ももの上まで晒しちゃって
 ....
時々思い出す
二段ベッドの下のうすい隙間に
うつ伏せになって潜りこんでいたこと

とても気持ちが落ち着きほっとする
目を細めると
奥の奥へその先があるような
私はぺらんぺらんになって
 ....
ふしあわせは
雨のように降ってくる
不穏な空から予定通りに
稲妻をともなって突然に

傘も持たずに
ぼんやり歩いている時に限って
ふしあわせ予報ははずれて
私の思考と良心はずぶ濡れ ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
湖の奏でたる音寒蜆 担任は校長に造られたロボ 中身はたぶん教頭先生 雨の日に嘘の記憶をさかのぼり視えるわたしの花柄の傘
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しみのぶん氷切り出している- 北大路京 ...俳句315-2-6
「_My_name_is_Oni_」と鬼- 北大路京 ...自由詩615-2-6
水たまり- 灰泥軽茶自由詩515-2-6
雨上がりのステップ- そらの珊 ...自由詩1715-2-6
学校にヘリで通っていたせいで通学路での想い出がない- 北大路京 ...短歌315-2-5
誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで- 北大路京 ...短歌715-2-5
自転車に乗って- 梅昆布茶自由詩2215-2-5
豆を撒く- chiharu俳句2*15-2-5
さささのさ- 朝焼彩茜 ...自由詩15*15-2-4
無題- ただのみ ...自由詩16*15-2-4
記憶- nonya自由詩17*15-2-4
2015.02.04(独白「色鉛筆を買った」)- もっぷ携帯写真+ ...815-2-4
希望の道- 吉岡ペペ ...自由詩715-2-4
束の間- 石田とわ自由詩14*15-2-3
詩人の香り- アラガイ ...自由詩11*15-2-3
窓辺- あおい満 ...自由詩10*15-2-2
無力- 金子茶琳自由詩515-2-2
寒い夏- イナエ自由詩22*15-2-2
葉脈- 灰泥軽茶自由詩915-2-1
雪の家- umineko自由詩16*15-2-1
空への手紙(ヘンドリック・シリーズ)- オダ カ ...自由詩5*15-2-1
終ノユメ- ただのみ ...自由詩21*15-1-31
二段ベッドの下- 灰泥軽茶自由詩915-1-31
ふっ、しあわせ- nonya自由詩16*15-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
湖の奏でたる音寒蜆- 北大路京 ...俳句315-1-30
担任は校長に造られたロボ_中身はたぶん教頭先生- 北大路京 ...短歌315-1-30
雨の日に(短歌)- もっぷ携帯写真+ ...315-1-30

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