会社から出ると

タワーマンション、星、ときどき月

夜風に見送られてなぶられて

いちにち使い終わった命

あっという間に洗濯されている


ぼくは地震から助かるために

 ....
たわむれで総理大臣してみれば地震はくるし津波もくるし 結婚したら意識が変わるだとか

子供のために働くだとかそんなの嘘だ

そんなの趣味のないやつが趣味の欄に

ドライブだとか映画鑑賞だとか書くくらい嘘だ

8億ぐらい借金しなけりゃ意識な ....
       靜かな小夜の幕が落ち
       氷がカランと啼きました
       喉を刺すのは涙の小骨
       盃を重ねど取れませぬ
       刺さった小骨持て余し ....
光が次の
季節を連れてくる
風はそれを
押し戻そうとする
雨が次の
季節を置いていく
人はそれを
なかなか見つけ出せない

ひと雨ごとに
行きつ戻りつしながら
季節は摺り足で ....
もしかしたらだけれど
ほんとうにもしかしたらだけれど
ひとはひとを殺したいという
本能を持っているのかもしれない

でもこれももしかしたらだけれど
ほんとうにもしかしたらだけれど
ひとは ....
画家はさかさまの

恋人たちを描いた

恋人たちは

地に足が着いていないから

ということで…



となりに黒ヤギがいた

絵をさかさまにした

地に ....
雪になれないミストの塊が降りてくる 桜の薄紅を水に溶き
私は筆の先端に任せ 続けている

墨のグラデーションを感覚に委ねる
発信源は心か魂か腹の底か 雪になりたっかたミストに尋ねる

陽だ ....
それはふるふると
震えて 膨らむ水滴のように
壊れやすく

ちりちりと 止むことのない
焼けつくような痛みでもあり

胸を締め付ける
救いようのない憧れだったもの

未熟だった孤独 ....
なぐさめが
嘘だと知っていた
けれど
この世の中に
ほんとのことなど
在るのだろうか

わたしの躰に産みつけられ
冬を越した
薄黄色い{ルビ卵=カプセル}が
もうすぐ
孵化を始め ....
潮騒かと思っていた
知っていてあえて錯覚してみた
実は樹の葉たちのささやき
の聴こえたあの
遠い部屋
知られないかなしみも
ささやかなうれしさも
みんな粗末だけれど整っていたあの
あれ ....
そのジャケットにはかもめが飛んでいた

水晶の静寂が永遠の砂から響いて

僕の胸ポケットの中には人生の請求書しかなかったのだけれど


静謐がほしかったそれ以上に孤独が

体のすべて ....
白帯で柔の神に昇りつめ引退したら国会議員 路地裏の犬の臭いや春の雨 tiny boy 笑っておくれよ
どうせ石ころ同然の人生さ
1ペニーの価値もない

tiny girl 笑っておくれよ
どうせごみ同然の人生さ
1ペニーの価値もない

イーストエンドで ....
赤十字の理念は紛争や戦争の前線に於いても
独立と中立の姿勢を貫き助けを求める人を
平等に支援することだとされる

それは敵味方に別け隔たることはなく
傷ついた兵士も助けることだとも言う

 ....
忘れ去ることは出来ない
うしなって
刻みこまれた
命を
そよぐ草の青さ
宙へすいこまれる

むこうで
平原が
かたむいている
ひっそりと
ふってくる雪の音
つらぬいてゆく
道 ....
スキヤキ食べに来なさいよ、と入居者の方にまた誘われた。

ぼくは屈んでこのご婦人に笑顔を返す。

ご婦人はもうしかめっつらの真面目な顔になって午前のひかりのなかに消えてゆく。

ぼくの仕事は介護福祉士 ....
ふるえるのは、風がふくからだと、夢の人はいった。
あるいはあなたのたいちょうがすぐれず、ねつのよう
なからだから、みえない思いがはっしているからであ
るのかもしれない。そのようにして、ぶるぶると ....
身に ヨモギ葉の衣をまとうには まだ早く
春の香り浅い 籠のもち草

幼心よみがえる野に独り

春摘み草の思い出は家族の笑顔 母の味





くちびるの温もり感じるほどに引 ....
すぐいらいらしてしまう

すぐあたまが張ってくる

息も浅い

からだだけ軽い

あなたの胸につかまって

気の済むまでため息吐きたい

そんなときあってもいいだろ

しば ....
命は大切ではない

肉や魚を植物を

食い散らかして

なにをいまさら

体罰が照射して

自殺がこだまする


どう使おうか

この命ちゃん

なあんにも答えなくていい

どう貫こうか

この命ちゃ ....
無骨な魂の素描をさらしたあの頃 
恋は糖衣に包まれた苦い薬
駄々を捏ねても得られないものがあることを知り
喪服を脱げない大人になった

今 砂糖とミルクを入れてゆっくりとかきまぜる
あなた ....
 
イヨマンテの夜をききながら

体をたぎらせ、心をたぎらせ、

床の中で小さく雄叫びをあげる





*YouTube イヨマンテの夜(伊藤久男)
  http://www ....
人生は足りないものばかりだが
僕はどこで誰に足りなくなるのだろう

人生は余るものもあるのだが
誰があまるんだろう

あまるものなんて無いはずなのに


軟体動物が線虫がそして僕が
 ....
       みぎの手で
       みぎの乳房
       ひきちぎり
       この空が
       とわでなくて
       よかったと
       ふかい ....
事勿れに
もたれていれば
時は水よりも速く
流れていってしまう

大人の一年は
ジェットコースターの3回転

得意なのは
相槌のルーチン
言葉は水より滑らかに
受け流すに限る ....
「いってきます」とあなたが私に告げてから
もうどのくらいの水が橋の下を流れたのでしょう

おんなの直感でしょうか
もうあなたは私の元へは帰らないと
私はそう想ってあなたを見送りました

 ....
     道ばたの石ころでした
     春になるとかたらわに
     青い花が咲きました
     今も道ばたの石ころです
     冷たく固く凍っています
     ....
       肩を叩かれた
       振り返ってひとりきり
       だれもが傘をさし
       早足で家路にいそぐ
       見上げれば顔に降りかかる雨
      ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タワーマンション、星、ときどき月- 吉岡ペペ ...自由詩713-2-19
たわむれ- 北大路京 ...短歌513-2-19
みんな平気で嘘をつく- 吉岡ペペ ...自由詩5*13-2-19
朧に謡えば- 石田とわ自由詩12*13-2-19
雨水(うすい)- nonya自由詩27+*13-2-19
本能と遺伝子- HAL自由詩10*13-2-19
恋人たち- 多紀自由詩18*13-2-18
進め春- 朝焼彩茜 ...自由詩613-2-18
私が愛と名付けていたもの- Lucy自由詩16*13-2-18
宴_/__春の祝福- そらの珊 ...自由詩19*13-2-18
ごめんね上手- もっぷ自由詩513-2-18
半島の午後を- 梅昆布茶自由詩18*13-2-17
- 北大路京 ...短歌213-2-17
春の雨- 北大路京 ...俳句413-2-17
笑っておくれよ- 凪 ちひ ...自由詩4*13-2-17
どうしても、ぼくには分からない- HAL自由詩10+*13-2-17
- こしごえ自由詩8*13-2-17
看取り(2)- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1213-2-17
ふるえる- 岡部淳太 ...自由詩513-2-17
早春- ぎへいじ自由詩9*13-2-17
あなたの胸に- 吉岡ペペ ...自由詩213-2-17
命ちゃん- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-2-17
投降命令- ただのみ ...自由詩20*13-2-17
イヨマンテの夜をききながら- 殿上 童自由詩15*13-2-17
足りないもの- 梅昆布茶自由詩1313-2-16
ひきちぎられたよるの歌- 石田とわ自由詩7*13-2-16
トロンプ・ルイユ- nonya自由詩17*13-2-16
待つひと_待つこと- HAL自由詩10*13-2-16
道ばたにころがって花をみる- 石田とわ自由詩8*13-2-16
独りだと思う夜にきみはいる- 石田とわ自由詩8*13-2-15

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