ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ....
血管を流れる血のように
岩を滑る垂水が
ぼくの中に流れていたころ
ときどき 桃が流れ着く岸辺で
老女が野菜を洗い米をとぎ
男の子が笹船に乗って
都の方へ出かけて行った
川の畔の小さな ....
おやすみのキスして君と眠る日がくるまで送るおやすみメール
天井を見ている
小さな丸い大きな目を開けて
右手は暗号を司る 特徴のある握り拳
海ぶどうのハーモニカのような 足の指
口は ホーホーと開いている
天井を見ている
見渡せる限り 見ている ....
小学校2年生の時
大好きだったチクロ
世間の皆にチクロが後ろ指さされるまで
名前を知らなかったチクロ
十円や五円の駄菓子にも
たっぷり喜びをまぶしてくれたチクロ
今から思えば冤罪だったのだ ....
詩人は誰もに見向きしてもらえることを望んだ
私たちが時に異性を恋人として求めるように
己の詩を聞いてもらえる事だけを願って生きていた
書いて 書いて
時に声を張り上げ詩を詠って
己の周 ....
会社まで歩く毎日心身と靴の踵がすり減っていく
遠足の帰りのバスの子守唄
フィクションの多い結婚式に造花ではないブーケ
ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない
くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから
多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
歌い出す
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
向かい風は願ったり叶ったり
よく上がるぞ
追い風なんて当てにするな
向かい風を受け止め
駈け上がれ
多少の雨なんか放っておけ
雨雲は低いんだ
すぐに突き抜けるさ
雨粒を弾き飛ば ....
{画像=140622083456.jpg}
*
言葉が漲っていますか
心が漲っていますか
前を見ていますか
手を握っていますか
感じていますか
感動してい ....
読み人知らずの
ささやかな空気の振動を
耳たぶでそっと掬って
外耳道へ流し込む
外耳道の突きあたりの
気弱すぎる鼓膜のときめきを
耳小骨は丁寧に拾い集め
蝸牛の殻に押し込める
....
出産を終えた私に指立てて「グッジョブ!」と言う2歳の娘
合格の通知来ぬまま卒業式
新札にて切りたる指や暖かし
汗をかいた
汗で目がしみる
生物として
人として
うれしい
曇っていても
太陽を感じる
風が吹かなくても
体温を感じる
くよくよするな
汗をかけ
ひか ....
私の スカルは 玻璃(はり)の うつわ
スキルは からっぽ なにもないわ
I am a ボーンヘッド頭が固いって言われてる
けど いつかきっと はじけるのよ
石頭なりに 夢見ているの
....
僕が使徒を引き連れて
詩を書き始めるきっかけは
十九歳の夏
或る女との
一方的な
失恋の果てにある
契約までかわすこと
になったのは
その歳の秋頃だろう
なぜか失意のうちに
幻 ....
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった
愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす
美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ
どうしようもない時 ....
団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…
たっぷりの肥料と
水やりをし ....
飴を取るときはひとつ
飴を頂くと手のひらにふたつある
言葉の意味を調べてひとつ知る
誰かと話をしていると
いつの間にか言葉の意味をふたつ知る
買い物帰りに今川焼きを買うときは
ひと ....
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
....
僕の実家の近くに、一軒の八百屋があった。その八百屋は『杉本青果店』というごくありきたりの名前だった。その八百屋では、おそらくは杉本夫妻であろう中年二人の男女がただ淡々と働いて、野菜を売っていた。僕は登 ....
草餅を摘んだ手にも指輪あり
あの頃はただ遠くから見ていたの同窓会は隣に座る
慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。
母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく
ありふれた願を懸けた
決して走ってはならない
ありふれたルールを課した
早歩きがどんどん早くなる
早歩 ....
孤独じゃないと 言い聞かせては
孤独でいようと 必死だったよ
いつかどこかで 出会いなおそうと
思えるくらいには 時が過ぎたよ
・
荒れ果てた町の 荒れ朽ちた部屋は
一人分だけの ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5140)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
野菜生活
-
乱太郎
自由詩
23*
14-6-25
ボクの中を谷川が流れていた頃
-
イナエ
自由詩
15*
14-6-24
おやすみのキスして君と眠る日がくるまで送るおやすみメール
-
北大路京 ...
短歌
6
14-6-24
天井とお空
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
18*
14-6-24
ごめんねチクロ
-
ichirou
自由詩
7*
14-6-23
光と闇の詩人
-
Neutral
自由詩
7
14-6-23
会社まで歩く毎日心身と靴の踵がすり減っていく
-
北大路京 ...
短歌
2
14-6-23
遠足の帰りのバスの子守唄
-
北大路京 ...
俳句
2
14-6-23
フィクションの多い結婚式に造花ではないブーケ
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-6-23
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...
-
そらの珊 ...
自由詩
20+
14-6-23
歌いたい
-
ただのみ ...
自由詩
16*
14-6-22
凧になって駈け上がれ
-
ichirou
自由詩
9*
14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています
-
beebee
自由詩
24*
14-6-22
聞こえた
-
nonya
自由詩
19*
14-6-21
出産を終えた私に指立てて「グッジョブ!」と言う2歳の娘
-
北大路京 ...
短歌
8
14-6-20
合格の通知来ぬまま卒業式
-
北大路京 ...
俳句
4
14-6-20
新札にて切りたる指や暖かし
-
北大路京 ...
俳句
2*
14-6-20
もうしばらく汗で目がしみていたい
-
ichirou
自由詩
10*
14-6-20
セモリナ_フラワー
-
るるりら
自由詩
15*
14-6-19
使徒の竜と契約を巡って
-
りゅうの ...
自由詩
5*
14-6-19
ただしい孤独について
-
梅昆布茶
自由詩
20
14-6-19
夢を食う
-
イナエ
自由詩
18*
14-6-19
ひとつよりもふたつ
-
ichirou
自由詩
10*
14-6-19
イノルフリ
-
ただのみ ...
自由詩
24*
14-6-18
_僕が『小説』を書くきっかけになった、とても小さな出来事__ ...
-
yamadahifumi
散文(批評 ...
5+
14-6-18
草餅を摘んだ手にも指輪あり
-
北大路京 ...
俳句
3
14-6-18
あの頃はただ遠くから見ていたの同窓会は隣に座る
-
北大路京 ...
短歌
4
14-6-18
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_
-
るるりら
自由詩
16*
14-6-18
早歩き
-
ichirou
自由詩
17*
14-6-18
十九歳迷路
-
クナリ
自由詩
8*
14-6-17
1
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6
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