東の山肌の頂きが淡い桃色に染まる
その桃色は歩いて下るかのように
麓へとゆっくりと拡がるさなか

頂きは桃色に重なり橙色に代わり
その色に蒼と紫色が混ざる
そして麓も頂きと同じ色に染まって ....
傾いた樹々の
細い幹
ゆがむ葉脈のような枝
ひとすじごとに
白く吹きつけられた静寂

明け方の雪原に
立ち上がる
無言の者達の息吹

堅く締まった雪を貫き
亡霊のように現れる
 ....
     おんなが笑う
     おんながしゃべる
     おんなが怒り
     おんなが泣いた
              
     おんなの寝顔に安堵する
      ....
     アイシテルなんて言葉は
     初めて恋したときか
     お互いが喜寿も過ぎた頃
     おはようのかわりに
     しわくちゃな顔で言えばいい


 ....
ゆっくりと ひとりで 途を行くひとがいる もうずいぶんひとにに押されていきてきたようなきがする

妻や子供にもめいわくをかけた

でもいっぽん筋を通そうと思った

この年で


せめて残りの時間を拡散しない正しいもの ....
  連なっている
 ひとつひとつは
いびつななりであったとしても
 連なることによって
  ハルモニアを産んだ

   重なり合っている
  響き合っている
 ひしめき合っている
峰 ....
消えちゃいたい
消えちゃいたい

融ける雪みたいに
はらはら降る桜のように

誰にも迷惑をかけず
誰も悲しませず
消えてしまいたい

そんな夜もある

だけどわたしは人間で
 ....
弁当に虫が混入霾晦 札束で突く 何が面白くて
大の男が
キャッチボールなんてやるのだろう

君と僕は
公園の片隅にある鳥篭の中で
黙りこくったまま
ひたすらボールを投げ
ひたすらボールを捕った

君の直球は
 ....
匣が匣として閉じられ
いづれ花が華として咲く
あわい希望を閉じ込める

包丁は包丁として布に包む
棘が棘として働くように
強い怒りはやわらかくしまう

箪笥の隅でみつけた ....
ご存知の方も多かろうが群青は泡沫恋歌さん主催の創作集団である。
メンバーは恋歌さんはじめ空の珊瑚さん木原東子さん為平澪さん十六夜KOKOさん等現フォの女流の粋を集めたまさに梁山泊である。
なかに映 ....
私の石はいま
眠っている
眠りながらも
あなたに関する記憶を育て
あの日と それにつづく日々を
絶対性のなかに閉じこめている
それほどに強い
あの日の記憶
どんな時間が私の上を
通り ....
生は死と向かい合っている
希望は絶望と向かい合っている

夜の
長いテーブルの端と端とで
見えない糸で引き合っている

まじまじと見つめれば
彼らは
なんと似ていることか!

わ ....
 

    それは
    人の魂を包むものでした
    紫紺の夜空にぽっかりと
    白く人魂のごとく
    浮かぶのです
    隠されているのでした
    6枚の 花び ....
     きみはなんて意地悪なんだ
     今日だしたばかりの春物の上着を
     嘲笑うかのように引っ張るなんて
     あぁ、きみが気分屋のお天気屋だってことは
     ....
さらっとしながら
肌を刺すような
雪国の冷気も

真夏の高原の朝の
ぴりぴりくる
肌寒さも

その土地の
その季節が抱える
1日の予告

真夏のひまわり畑で
落雷や夕立も ....
 
あかん日もある

そんな日もある

けど、そやない日もある




 
わたしのやる気が逃げて行った
元気や根気も一緒のようだ
荷物をまとめ
手に手を取って
わたしのやる気が逃げて行った
追いかけることなどできはしない
途方に暮れて
薄闇の
終わりとも ....
この季節の雨音は、近づく春の足音です。

街の影に隠れていた雪うさぎたちも

一斉に次の冬へと旅立って行くと

“また来るわぁ。”と

駆け足の2月もすれ違いざまにささやい ....
見えない敵と
戦うよりも

たった一人に
向かう心を

少しずつ
羽ばたきながら
空の広さを
私は思う

あげは
風の強い日は

少し低きを
私は飛ぼう

あげは
 ....
日曜日の朝風呂は
どこか わくわくとして後ろめたい
隣のおばさんがそろそろパクチー(犬です)を
散歩させる時間
湯気でくもっている気配の浴室の窓をちらり見て
一体誰が入っているのかしらんと思 ....
デザインとはラテン語で物事を達成する為の計画立案の行為を指すらしい

では詩人は何のデザイナーなのだろうか
まあなかには計画の破壊者みたいな人もいるが

夢の設計者なのだろうか
それとも狂 ....
おんなじようなものが

仲良く並んでいても

それは調和とは言えない

ちがうものが

仲良く並んでいて

はじめて調和と言えるのだ


ちがうことを怖れてはならない

その寂しさや煩わしさを

嫌が ....
微かに震える
指先で闇に
縋ろうとする

あなたの薄紅の
吐息がひとひら
わたしの頬を掠める

見上げる
わたしに言葉を
飲み込ませ

むせ返るような
吐息を幾重にも
 ....
春うらら 喪服で出掛ける お買い物 喫茶店が次々に店を閉じたというのに
この店だけは流行っています
屋根すらない喫茶なのです
白木蓮を囲んで 簡単な椅子が置かれています
清水から作った ささやかな飲み物があるだけの店です ....
時折だが主演俳優だけに頼り
脇役を軽視しているTVドラマや映画がある

その殆どというよりすべてだが
典型的な駄作の見本となる
それを称して脇が甘いと言う
本当に早い人は

公道を無駄に速くははしらないのだな

きっと
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
遠回り- HAL自由詩4*13-3-28
野辺- Lucy自由詩13*13-3-28
暮らしの中で- 石田とわ自由詩13*13-3-28
おはようのかわりに- 石田とわ自由詩8*13-3-28
ひと- HAL自由詩7*13-3-27
流れながら- 梅昆布茶自由詩1713-3-27
文脈- そらの珊 ...自由詩17*13-3-27
消えちゃいたい- 凪 ちひ ...自由詩913-3-27
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札束で突く- 北大路京 ...自由詩313-3-26
キャッチボール- nonya自由詩16*13-3-26
花びらの荷づくり- るるりら自由詩18*13-3-26
創作工房「群青」薄紅に染まりし夕暮れ・十六夜KOKO・帰って ...- 梅昆布茶散文(批評 ...11*13-3-26
砂になるまで- 岡部淳太 ...自由詩913-3-26
夜会- そらの珊 ...自由詩12*13-3-26
白き花零れゆく- 石田とわ自由詩17*13-3-26
春だってのに- 石田とわ自由詩8*13-3-26
かたびら- 鵜飼千代 ...自由詩22*13-3-26
けど- 殿上 童自由詩21*13-3-24
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ジャポネーゼ・マンドラゴラ。- 元親 ミ ...自由詩613-3-24
あげは- umineko自由詩17*13-3-24
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証拠- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...813-3-23
夜桜- nonya自由詩21*13-3-22
喪服- 凪 ちひ ...俳句413-3-22
朗読喫茶- るるりら自由詩18*13-3-22
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思うこと- 梅昆布茶自由詩10*13-3-22

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