いつの日も
夕日は、約束に似ている
すっかり、
日が落ちるまで
果たせなかった約束をかぞえては
また、
あしたに賭ける
ぽつりと、残された
オレンジの雲は
あしたへとつづく
....
みなさんどうかよいお年を
今年一年数々のご無礼を働いたことも
どうか水に流してください
わたしとしては
それなりに
誠意を尽くしたつもりです
が
努力が足りない事も
わかっています ....
薄紅の花びらの真中で
一匹の蚊が死んでいました
その造花の霊廟には
微かに白く埃が積もり
異なる時が流れているのです
知っていましたか
昆虫は外見が骨格なのです
死んだニンゲンが放置 ....
今年も届いた母からの小包
まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた
チェックのワンピースやミニスカート
その下には
ハロ ....
寝室の窓の外で
また今夜も
切れかかった街灯が
青白い点滅を繰り返す
この世に未練があるのか
ただ惚けてしまったのか
それとも
死二ユク前のあがきなのだろうか
今夜も
わたしの静 ....
そっとしておいて
軽やかなジャンプ
手をつないでゆっくり
静かなダンス
浮きあがる心は
淡く光る
しっとりと濡れた街は
柔らかなマシュマロのような
つつ ....
限りの見えた 二人のそばに
新たな選択は見えていた
矜持よりも
恐怖に突き動かされた別れ
だからあんなにきれいな終わり方でも
後悔ばかりが湧き上がる
一人きり残されて
嘆いてばか ....
冬の肌は
こわれもの
夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように
日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
アイドルの水着写真を見るたびに君がゴメンと謝って夏
猫だけを置いて
家人が出かけてしまうと
猫は人になると飼い主は言う
電話が鳴る
猫は眠っている
電話が鳴っている
....
【おしまいの彩り】
るるりら
胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ....
列車の暖かいシートに座ると
向こう側のガラスの奥には
半透明な私が少し微笑んでいて
疲れて座っている
暗闇にうっすらと光り浮いている私は
ゼラチン質のように柔らかで他人の ....
色硝子の目玉をガリガリかじる
虫食いの肉体をベリベリ剥がす
おれはおれを一本の死に花として石の器に生けてみる
瞬間凍結された踊る舌先の焔として
勝ち目のない戦いに身を投じる高揚感で
己の文字 ....
刹那に殺せる だからコーヒーを飲む
人の怒りを侮ってはならない 誰だって人を殺せる
安らかなる思い込み コーヒーは安らかさを引き伸ばす
思い留める為に
微塵の一角を曲がれば 殺人の息が泣 ....
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ
空はいつまで記憶するだろう
人の視線を
....
短日や横山由依のひとりごと
冬帽子ゾイド模型の展示会
落とした心拾われない
明けない夜はないと教えてくれた人は
暮れない昼もないとは言ってくれなかった
やまない雨はないと教えてくれた人は
永遠の晴れもないと言ってくれなかった
幸せの気配を感じるたびに身構える
....
その人に投げかけた孤独が
勢いよく跳ね返されてきて
私の胸に鮮やかな痣がプリントアウトされた夜
傷だらけの そのくすんだ球を
手毬のようにつきながら
迷い込んでいくサイバー・ラフォーレ
....
だまされたのかも知れない
甘いにおいに誘われて
近づきすぎた
人だって
グルメな匂いに弱い
縁日の雑踏の中の醤油の臭い
に誘われて
埃と一緒に口に入れる
焼きと ....
ねえ
ひとつぶのわだかまりもなく
こんなにさらさらで
どんなかたちにもなって
どんなかたちにもならなくて
よく晴れた日は
誰にも盗られないように
丁寧に埋めた
昨日の美しい心を
ぴか ....
【車窓から見える赤い風船は、まるで祝福のしるしみたいに 】
なんでかしらないが
あなたとわたしには
おなじ「なにか」が ある気がする
その「なにか」が なんなのかを
知 ....
きょうという日に
きょうという火が
ともされる
約束したわけでもないのに
東の空に
明るく
温かい
平等な
きょうが
どこから生まれてくるのか
ボクは
みつけた
旅の途中で ....
渇いた湖底を
掠め
渦巻き
通過していく
そんな
低温の吹雪を
窓には無数のひび割れに似た
しばれ模様が張り付いて
空気中の水分は
耳にも
皮膚にも
触れない
喉も乾かして ....
あれが空教えられずに知っていた赤子の頃から迷うことなく
六歳が翼の折れた雀ひとっつ手のなかで死なせ向き合った冬
そこまでは坂をのぼってゆくんですいまのこの日も胎児の日にも
....
自転車で走る十月みそか頃指先ちょっぴり冬を覚えて
地方への旅の帰りの車窓から山が消えるとやすらかになる
立ち去った日々に暇をあげたあとでも変わらない時計の仕事
百日紅終わ ....
師走の旅行
ペンを持ち富士を見むかなとかまえ座す冬の車窓にいまだし見えぬ
右手はも雲の漂う富士の山妻妹とバスはゆくゆく
昼食の弁当うまし日本晴れ空に吸い込む心の思い
峰 ....
ある日 生まれて来て
わたしは泣いた
そして何かのきっかけで
わたしは笑うようになった
誰に教わることもなく
やがて
何かのきっかけで
わたしは少女と出会い
恋をしたのだ
誰に教 ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5147)
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日付
終の日
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たま
自由詩
25*
13-12-31
今年はこれでお終いです__(詩人サークル「群青」今月のお題「 ...
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Lucy
自由詩
15*
13-12-28
安らかに眠れ
-
ただのみ ...
自由詩
29*
13-12-27
味噌漬けと詩集
-
夏美かを ...
自由詩
32*
13-12-27
死二ゾコナイ
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
13-12-27
そっとしておいて
-
灰泥軽茶
自由詩
6
13-12-25
首の傷
-
クナリ
自由詩
6*
13-12-24
こわれもの
-
そらの珊 ...
自由詩
22
13-12-24
寝る前に愛していると言う声は起こさないよう小さな声で
-
北大路京 ...
短歌
8*
13-12-21
アイドルの水着写真を見るたびに君がゴメンと謝って夏
-
北大路京 ...
短歌
4
13-12-21
猫と電話
-
イナエ
自由詩
20*
13-12-21
【終】おしまいの彩り
-
るるりら
携帯写真+ ...
12*
13-12-21
もうひとりの私はゼラチン質のようだ
-
灰泥軽茶
自由詩
12
13-12-21
シオマネキ
-
ただのみ ...
自由詩
15*
13-12-20
だからコーヒーを飲む
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
10*
13-12-20
「石狩川」
-
Lucy
自由詩
16*
13-12-20
短日や横山由依のひとりごと
-
北大路京 ...
俳句
4
13-12-20
冬帽子ゾイド模型の展示会
-
北大路京 ...
俳句
3
13-12-20
落とした心拾われない
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北大路京 ...
自由詩
8
13-12-20
永遠を願う歌
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クナリ
自由詩
11*
13-12-19
サイバー・ラフォーレ【電脳の森】
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夏美かを ...
自由詩
26*
13-12-19
ウツボカズラ
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イナエ
自由詩
18*
13-12-19
猫のダイヤモンド
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そらの珊 ...
自由詩
14
13-12-19
ふうてん_とばそ
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るるりら
自由詩
19*
13-12-18
猫のさがしもの
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そらの珊 ...
自由詩
22
13-12-18
窓
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Lucy
自由詩
21*
13-12-17
雑詠2013冬_(五首)
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もっぷ
短歌
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13-12-17
十月みそかのノートから_(十首)
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もっぷ
短歌
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13-12-17
_師走の旅行
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生田 稔
短歌
2+
13-12-17
誰に教わらずとも
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ただのみ ...
自由詩
25*
13-12-15
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