まだ半分しか生きていない 葉書は、
白い壁の長方形の紙の家
うすい、
厚みしかないためにひとりで立つこともできない家
寝転がったまま まだ見ぬ遠い街を夢みているのだろうか
小さな窓がある
そこに灯されるのは あかり ....
みずたまりに映ったあなたの顔を風がゆらす
泣いているようにみえた
笑っていたのに
時のひずみに落ちた時 泣きたくなるのはなぜだろう

水は知らぬまに何処へか蒸発していく
最後に残った泥のよ ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
閑散とした海辺のペンションのように

広々と逸脱した時が迎えてくれるのなら

片手間に解いてみるのも良い

この絡まった七色の意図を


だが

雨の指で打たれ続けることばは嘘
 ....
のぞまれない悲しみは
きっとある

のぞまれない優しさも
きっとある

ひとつ残らず
のぞまれなくても
わたしはここに
立っている



言えず終いの
いたわりがあ ....
体脂肪100%グルメだし好きなもの食べ死んでかまわぬ 小細工は無しというのが小細工だダイヤモンドのシャワーで流す 寝る時用のメガネ 張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く

切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り

儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった

国家が機能しない病気の国 ....
私達の間を
短い、短い手紙が
暗号の様な手紙が
いったい何往復した事だろう

   ひとつの文字の背後には
   何倍もの文字が群れなして
   文字にならない感情が
   行き場を失 ....
ポツリポツリと降り始めた雨が
アスファルトを濡らしていく
駆け出せ!
と、脳は命ずるけれど
その場から足が動かない
屋根を見上げて動けない

小さな爪がすべるのか
濡れた瓦の上で子猫が ....
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に

   すごい!
   上手ね
   ....
触ったら迷惑防止条例で捕まっちゃうな死刑なのかな あたしの爪が赤いのは
マニキュアを塗ったからではなく
あなたの身体を突き刺した血で赤いのだ

あたしはいつも
爪に尖った金属をつけている
あなたとこの身を交わすときは

あ ....
空から枯葉が落ちてくる
頭上の木から切り離されるのではなく
空の見えない高さから
無音とともに落ちてくる
空の見えない高さの
さらに高いところの
その向こうがわ
宇宙の深淵のような場所か ....
  1

  夜に錠をかける
  炭酸水に精液を混ぜる
  クレジットカードに鋏をいれる



  2

  美術室
  置きざりのままの
  パレットに絞った絵具のこ ....
  カップボードのガラスに
  葡萄の果実が映しだされる
  一粒ひとつぶ、
  丁寧に描いたみたいに



  時計の針の刻む音が
  穏やかに年老いてゆく間
  ホテルか ....
  頭の中に
  一匹の犬が眠っている
  擦れてしまって読みとれない
  古い名札のついた小屋で



  静脈のほそい暗がりを
  血液がそっと滑ってゆく
  夜、
  ....
貧困に手助けをする
格差という文字を目の前にするとき
そうして土地問題を考えると、どうしてもグレーな景色を思い描いてしまう。
世の中を支配したいという欲がある
しなければならない帰属者を
 ....
 
オラオラオラァ!

モダンで薄っぺらな靴なんて目じゃねぇ

ちびて薄汚れちゃぁいるが、これが歩み続けたおいらの勲章でぇ




 
深紅の薔薇を投げた夜
いくつもの吐息をかさねていた

僕達の想いには名前がなかった
そんなもてあました悲しみが
僕達は好きだった

いくつもの季節を共有し
違和を閉じ込めた小箱を持って ....
最後の猫が死んだ
冬の夜に

耐え切れなかったのだ
冬の孤独に

私は春の真似事をして紙吹雪でとむらう
おまえにみせてやりたかったよ

桜が舞う空を
せめてこの世の美しい絵空事を
 ....
∞夢
(誰も助けてはくれない真実がある
古代文字 )― 首のない
遺骸 / 200円
コンビニ
/助かった少女
? (絆
僕が救われたのは誰かを助けるために
/導かれた ....
明日に何かが変わるそんな幼稚な占いをしてみたが

旅人、と言うにはあまりにも違和感を感じる
この翼
翔ぼうにも言葉が無い

昔、叱られた
送電線の一羽に孤独を感じてはいけないと
彼は孤 ....
突然に別れ話を切り出されマンジュウコワイまんじゅうこわい 魚編の漢字が好きだ
目から鱗という言葉が好きだ
逆鱗に触れるという言葉が好きだ
そして わたしの言葉を読んでくれるだろう そんな あなたが好きだ

回遊する魚のように
 ....
自己暗示「かわいい、綺麗、美しい」歪んだ鏡割れて星屑 美辞麗句並べて蕎麦湯一気飲み 生きていくために身体を壊す
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだ半分しか生きていない- 北大路京 ...自由詩412-11-27
紙の家- そらの珊 ...自由詩21*12-11-27
水鏡- そらの珊 ...自由詩10*12-11-27
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27
七色の意図- ただのみ ...自由詩17*12-11-26
夢なかば- 千波 一 ...自由詩18*12-11-26
- 北大路京 ...短歌412-11-26
シャワー- 北大路京 ...短歌3*12-11-26
寝る時用のメガネ- 北大路京 ...自由詩7*12-11-26
タイトロープ- 梅昆布茶自由詩1612-11-25
無口な手紙- wako自由詩7+*12-11-25
見上げて- wako自由詩3*12-11-25
退避場所- wako自由詩8*12-11-25
- 北大路京 ...短歌2*12-11-25
『鎖』- あおい満 ...自由詩6*12-11-25
枯葉- 岡部淳太 ...自由詩1112-11-24
The_Taste_Of_The_Glass- 草野春心自由詩5*12-11-24
カップボード- 草野春心自由詩5*12-11-24
静脈- 草野春心自由詩13*12-11-24
格差- アラガイ ...散文(批評 ...3*12-11-24
オラオラオラァ!- 殿上 童自由詩24*12-11-24
デスペラード- 梅昆布茶自由詩3112-11-23
絵空事- そらの珊 ...自由詩1712-11-23
偶然に- アラガイ ...自由詩5*12-11-23
心の旅- ぎへいじ自由詩14*12-11-23
突然- 北大路京 ...短歌4*12-11-23
ホッチキスでとめただけの簡単な詩集、でもそれを君は本と呼んで- るるりら自由詩23*12-11-23
- 北大路京 ...短歌412-11-23
蕎麦湯- 北大路京 ...俳句212-11-23
生きていくために身体を壊す- 北大路京 ...自由詩15*12-11-23

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