現住所に越して早4年
アシナガバチと共存して早4年
越して一ヶ月目に
換気扇から進入してきた時には
家中大騒ぎだったけど
今では お互いに干渉しない!ってことで
良い距離 ....
手持ち無沙汰に見上げれば夏のような雲の動きと
山すそは無残に切り開かれ
ひとの忌み嫌うものの一切合財を
そのはらわたに黙して受け入れているのか
それとも受け入れざるを得なかったのか
....
聴こえますか 聞こえますか
私は一定軌道を回る孤独な人工衛星
何千回もつぶやいた孤独な詩
誰かいますか?
答えのないまま問い続ける
誰かいますか?
地球と言うゆりかごの外に ....
貴方が囁く愛の言葉なんて
もう要らない
それが真実のものだなんて
思わない
切れる寸前の蛍光灯のような
途切れ途切れの白い光に手を伸ばす
この耳に届く頃には
誰かのノ ....
ある日 ふと目覚めて 当てなき旅に出る
見送る者はない 道連れは影法師
そして君に出会い 共に語り合って
癒えない傷を見た 微笑みの裏側に
はるか遠く 旅に出かけよう 心のおもむくまま ....
時の器に
夜がすこしづつ満たされていく
眠りついた月の横顔
埋もれた砂時計の砂丘は、はだしのぬくもり
天よりふる砂を見つめては
閉塞されたガラスにふれる
砂の音はや ....
たった1年で
大人になった猫は
春には泡立つ光の匂いを
丹念に嗅ぎ回りながら
ひとつ歳をとり
夏には風呂場のタイルの上に
長々と寝そべりながら
ひとつ歳をとり
秋にはふ ....
{画像=111004164229.jpg}
いつもの道で
ある日気づいた紅い花
昨日もあったのだろうか
燃えさかる炎の様に
必死の形相で咲く紅い花
葉のない茎の上で
ひと塊の想 ....
踏み出せず 躊躇する君の背中を{ルビ戦=そよ}がす 小粋な潮風
生魚。アボガド、漬物、南国フルーツ、関西風のうすあじ味噌汁に、脂ののった肉々しい肉。
トマトゼリー。イカとタコ、噛みごたえのある食感はゴムの域を出ない。
その他甲殻類。レーズン、あんこ、辛い ....
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために
灯りの落ちた ....
正面から対峙すると
恐怖が態度にあらわれるので
無関心を装って
彼のエリアを侵害してみた
背に視線が突き刺さる
敵意のこもった目の奥に
彼の過酷な過去を想像する
その威嚇の表情に ....
今月のソープオペラ楽しみにハヤシライスの鍋かき混ぜる
道の向かうからトボけた顔の男現れて胡散臭ひ奴めと花火投げつけられる
プランテーションの無意味さ知るや否や彼は農園に火を放つた
....
失恋の供物に写真を上げる
猫の写真
彼女の好きな動物
2日に一度ずつ
拾ってきた写真を選んでは
ブログにアップロードしている
かわゆいのから間抜けづら
凛々しさ ふてぶてしさ
....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと
それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て
この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする
※
世の中は悲し ....
君が放った白い空に
黒い機影が映ります
それは爆撃しにきたのか
それとも救援物資を運んできたのか
分からないけれど
ただ機影だけが
近づいてくるのです
かつて私の中に
雲一 ....
空にポッカリ満月が
月が
月が
月が
幽玄な月が
稜線の上に
屋根の上に
ビルの谷間に
窓の隅に
小さな水たまりにも
澱んだドブにも
無数の月が
ゆらぐ水面 ....
メゾピアノから入る旋律を
僕はとても気に入っていたんだけど
どうしてもイメージ通りに弾けなくて
いつも最後には
鍵盤をぶっきらぼうに掃除しあと
それでも静かに蓋を閉めた
あのころ優しく ....
あたいの心は茜色
つっかけ蹴り上げたら
明日は、きっと晴れ
知らない内に致命傷
知らないのに致命傷
触れるな
危険
しかし治らん
悲しいかな
考えてしまう
風の音の向 ....
うだる夏
蔓をのばし 背をのばす
巻きつく ぐるぐる
行き先はどちらですか
天ですか それとも天国ですか はたまた地獄
我が家は関東と東北の血筋が強いもので
ゴーヤなんてそんな ....
防風林を挟んで海
時おり見える青があって
暑い暑い夏のまっすぐな道は揺らめいて
あの水たまりみたいなものは何?
たまに見るよね すごく不思議
あれは逃げ水
蜃気楼の一種さ
逃げ水 ....
奈々子さんが亡くなった。交通事故死らしい。
奈々子さんは、人懐っこく暖かい笑顔が印象的な清楚系の美人さんだった。
彼女は兄の友人で、私が最も好意を抱いていた女性であっただけに
彼女の死は ....
{引用= 夏祭りは静かなの。太鼓と囃子と人の声とで、耳
には暑い夜がぎゅうぎゅうと詰まっている。唇の動
きが形づくる。視線だけが傷をつける。夏祭りは映
像的ね。あなたの心 ....
かつてはお日様の下を気ままに舞い
華やかさを振りまいたであろう羽
埃にまみれてすり切れて
ひっそりと落ちている
楽しかった夜が明けて
魔法のとけた朝を迎えた様に
信頼で結ばれた関係が
ひ ....
黒くてまあるいテーブルに
まあるい背もたれの黒い椅子
空は何処までも黒くて
此処は光の帝国だ
暗闇に生えるシャボン玉の七色の渦巻きを見ている
僕が毎日学校に行って普通に暮らして ....
現実なんてひとつの夢でしかない
硝子の瓶の色は青
その一辺を叩いてみる
そう
僕は瓶の外で無くて
瓶の中でもがいている
瓶の外はブルー
そんな意味で色が重要でないことはわか ....
小さな薪がいつまでも燃えているような
雑然とした部屋の中で
冷たい風が僕の傍にあった
艶やかな声の為に白墨を幾つも食べた
僕は狼よりも孤独だった
僕の愛の歌はどれだけの人の傍を ....
脱皮する
ブレザーは自由を解放し
スカートと花開く
赤い蝶が花に止まり蜜を吸う
さよなら、高校生
僕は明日に羽ばたくのだ
ここでいいんですかね
もったいないような気がしちゃいますね
きみとあの子のくれたプレゼント
itモヤモヤ
咀嚼して味わいます
帳面に書いてるんです2005年からずっとね
ここでいい ....
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