墨染めの空を映して
ガラス、ガラスの群れ
強い光の訪れを
救済に灼かれる日を
待つ

立体交差の雑踏
四方向に
連れ立つことなく
分かたれることもなく
人々は歩い ....
{画像= 111225210311.jpg }
あたいたちの
時間は
人間なんかのそれより
短い
というより、速い
命短し恋せよ乙女なんて
悠長に歌なぞうたってたら
あっというまに
 ....
{画像=111225214607.jpg}
淡雪に似ている
さよならのカタチ
静かに
ただ降るだけで
積もらない
積もらせてみたってしょうがない
そんな淡雪

忘れなよ

吹雪 ....
さあ、
詩を書こうと思ってひねり出す言葉と
太陽を浴びて
じわりと体温があがり
沸騰はしなけれど
静かに蒸発してくものを
理科室にあるような
ガラスで出来た清潔なフラスコに
再度集めて ....
  あなたの腿に
  手を置く



  その
  柔らかさの奥に
  生きていることの
  鋭いさびしさがひしめいていて



  ぼくの心に
  さっと
  一 ....
そんなに急いで
降らなくたって
隠したいものなんか
ないよ

ほんとに?
ほんとに?

雪はふる
急いで
急いで

斜めになった
私の目には
昨日があらわれていた
冬至に至るのだなあ
ゆずだ かぼちゃだ 

忍耐を希望へ切り替える

あとは冬を乗り切るのみだ
小さな種を埋めておくこと
冬至の後は
明るさが増すのみだから

きのうまでとは大違い ....
  九月の市民球場を
  木枯らしがさらってゆく
  土埃を巻き込んで
  ピッチャーのいないマウンドと
  帰る者のないホームベース
  永遠のような
  0対0
  僕は欠け ....
鯉することに疲れたみたい
洗いにされたわけじゃない(錦鯉だからね・・・・)

池の水は濁っているわ
みんな酸欠、口パク状態よ
きっと、あなたは
「あれ、人面魚っぼくね?」と、笑い飛ばすに違 ....
特別切れなくてもいいんです
まあまあ切れればいいんです
私にとっての
刃物なんてそんなもんです
特別上等でなくてもいいんです
そこそこ切れればいいんです
それで
用は足りるのですから
 ....
小高い丘に向かってだらだら延びる道
リードを着けた猫と一緒に
だらだらと線引き
一呼吸ごとに振り返り督促する猫
漸く丘の端にかじりつき
突き当たりのフェンス越しの滑走路
滑走路を飛び立つ赤 ....
私は
鏡の中で火傷の痕を
そっと
指先で確かめる
年月を経て
それは大分薄くなって
セピアに変色した
フォトグラフを連想させる
右頬に
てん、てん、てんと
程よい距離を置いて存在す ....
 
笑みを絶やさずにいよう

しずむあなたの灯台となるために

ずっと絶やさずにいよう



 
  ゆうべ
  きみのまとう
  しろい布にふれました
  それはやさしく湿っていて
  かみさまの一部のようでした



  ゆうべ
  窓のそとでは
  たくさんの雪が ....
空のひとすじ
とぎれとぎれに
たましいたちの渡り
祝祭の予感が
はりつめて街に灯る

肌をかさねる
こいびとは柑橘の香り
湿り気を母音に換え
いくつも降らせ
打ち上げて

土く ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
【わいぱあ】を
最速にしても
効かない
激しい雨が
フロントガラスをたたいていく

きっとこんな風に
前後不覚になるほど
ぐちゃぐちゃに
泣ける人は
幸せなんだろうなあ

思い ....
誰もが幸せであることを望み
それに見合うだけの不幸せを我が身に背負う

故に生きることは辛く

苦しい




ふと目覚めれば凜として未明の寒さ厳しく
曖昧では済まされないこと ....
こと葉って 薄いもんだ だれか言う 
だって 葉っぱだもの と答えるだれか
葉っぱをどんなにつみあげても
きっと だれもほめてくれないよ
ぱっと吹かれて無くなっちまう
 そんなかげの薄いやつ ....
団地センター街のアーケードのタバコの自販機でひと箱360¥のWESTmentholを買ったくもりがちの空の広がる朝

商店街のゴミ箱には日曜日の夜の匂いが染み付いている

コイケヤのチップスの ....
詩は素

素敵と言わせたくて
素っ気ない素振りで
言葉をまさぐる


詩は素

素直じゃないから
素知らぬ素振りで
言葉をこねくる


詩は素

素顔に辿り着けない ....
君が唄う愛のうた
もう
歌詞さえ忘れてしまったけれど
確かに
君は唄っていた

窓辺のひだまりに置いた
鳥かごの中で
無邪気に
金糸雀が{ルビ囀る=さえず}ように

石造りの ....
{画像=111225205033.jpg }
恋をすると
人は弱くなる
いつか失う
その日のことを思って
砂糖菓子のように
もろくなる

恋をすると
人は強くなる
この一瞬こそ ....

薔薇の棘に
誘われて秘密のところへ
行くのだ

死は疎ましいが
痛みはとくとくと滲む
何故だろう、胸もとどろく

恋も仕組みも知らない
しかし脳は準備していた
麻薬と混同と効 ....
死んでしまいたい
何回思った事か
侮辱を受け
絶望を抱く

生物は生きることが
宿命だとわかった。
生きる事を諦めてはいけない
自分で死んではいけない。

人間必要だから生きている ....
天国はすぐそこにある。
慌てるな!
平安はすぐそこにある。
少し待て!

不甲斐ない人生を
憐れみて
消えてしまった夢の数だけ
天国で実現できる。

美しい自然
美味しい食べ物
 ....
何を信じて
何を信じないか
一度だけの人生
悔いのない様に

自分ならではの人生
自分にしかできない事
自分を信じて生きてゆく
最後に決めるのは自分だ

夢を諦める事は誰にでもでき ....
マーマレードの空瓶に挿した
残り物のクレソンに
小さな蕾がついたと
わざわざ見せにくる君

これから何年経っても
君の世界に吹く風は
遊歩道のささやかな花を香らせ
名も知らぬ草を撫 ....
  脊髄に刺し染みるような
  氷雨の降る土曜日
  灰色のレインコートを着た老婆が
  僕の口に腕を突っ込み
  ずるずるずるずると
  一頭の小熊を引き摺り出した



 ....
この街には電波塔
巨大電波塔が聳える

この街の灰色の空に
何百年も前からある
天に向かって聳える塔
国芳の巨大な塔に
また、塔が現れる
その塔を見るため
無粋な見物人のために押上が ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベクトルと結晶体- 橘あまね自由詩1411-12-25
猫時間- そらの珊 ...自由詩9*11-12-25
さよならのカタチ- そらの珊 ...自由詩8*11-12-24
一枚の布のように- そらの珊 ...自由詩9*11-12-24
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隠す雪- 朧月自由詩411-12-23
大好きな冬至の日,讃歌- 木原東子自由詩23*11-12-23
野球場- 草野春心自由詩811-12-22
- 花形新次自由詩2*11-12-22
刃物- そらの珊 ...自由詩9*11-12-22
つくば- ……とあ ...自由詩11*11-12-21
しょっぱい宝石- そらの珊 ...自由詩9*11-12-21
笑みを- 殿上 童自由詩30*11-12-20
しずかなよるに- 草野春心自由詩9*11-12-20
即興(多摩、12月)- 橘あまね自由詩1411-12-20
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わいぱあ- そらの珊 ...自由詩4*11-12-20
春を待つひと- 恋月 ぴ ...自由詩2811-12-19
生きるって- ……とあ ...自由詩10*11-12-19
迷宮の風景- 梅昆布茶自由詩611-12-19
詩は素- nonya自由詩24*11-12-18
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脳内の場所- 木原東子自由詩14+*11-12-16
死にたい- ペポパン ...自由詩5*11-12-15
天国はそこに- ペポパン ...自由詩4*11-12-15
信じるもの- ペポパン ...自由詩2*11-12-15
君の世界の風下で- nonya自由詩24*11-12-15
氷雨の日、一頭の小熊を吐き出す- 草野春心自由詩511-12-15
オールウェイズ下町- ……とあ ...自由詩10*11-12-14

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