指きりをしましょう
大切なことを忘れないように
私の手のひらにあるものの
かけがえのなさを
忘れないように
あなたを一生かけて幸せにするという
決意を忘れないように
子供 ....
あなたは
黒いショールの隙間から
少しだけ
見せてくれた
嘘も真もなく
構えもせず
力を抜いて
雲間の月のように
鉄筆で深く
刻まれた詩
人生の一片一片
散りゆく時を知り ....
今夜を歩くひとはみな
まあるい月を見ているのだろうか
月のまわりには黄がにじんでいる
そこを小さな点滅が過ぎてゆく
何十年もまえに始まったことを
証明するかのようなまあるい月
ぼくらにはも ....
君のカタチを
いつまでも覚えている
私の躯は
過去と現実
半分づつで出来上がった金属
明日の蹄で
ノックすれば
カーンカーンと
音 響かせる
錆びてしまえば
捨てられるのに ....
デジタルは賢明なペシミストに対して
アナログは能力のおとるオプティミスト
デジタルは脆弱
アナログは強靭
デジタルは繊細
アナログは頑健
デジタルは弱虫
アナログは強者
....
杉の林は等間隔に植えられている
不要な(人間にとって)
細い横枝は
ばっさり切り落とされて
そのまま
そこらに置いておかれる
君らは要らない枝なんだ
役にたたないものを
育てるなん ....
ぼくたちのチューブウェイは幻想の未来をつらぬく迷路なのだね
ぼくのすべての細胞が未来を志向しているわけではないのだよ
多くは懐古趣味でとてもノスタルジック
彼女はじぶんのいたみを ....
日本の国土で保てる人口は
1000万人である。
後は海外からの略奪で生きている。
食料資源皆後進国から海の底へ
人口はいつか減らなくてはならない
減れば安定した人口構成になる。
少子高 ....
ある日 人類は自分たちが
たったひとりの人間から生まれたことにした
ある日 人類は自分たちが
七十億人いるということにした
ある日 人類はアフリカとかいう大陸をでるとき ....
眠っているなんて嘘さ
眠っている時は
みな死んでいる
でも
それじゃ怖いから
眠っていることにしておくのさ
子守唄は
眠りの友達ではなくて
死の隣人だったのさ
死を知って ....
詩のすぐ傍に
時折死があるのは
詩を読む人が
死のことを知りたいと思うからです
詩のすぐ傍に
時折希望があるのは
詩を読む人が
絶望のなかでも生きていかねばならないと知っているからで ....
人は泥から作られた時以来帯電している
その上頭蓋骨の中に強力な発電機までこさえてしまった
時には自分でも手を焼くほど過熱するのはそういう訳さ
電気は地中に流すつまりアースすればだいじょうぶだ ....
凍るかぜのなかでこの半島はぼくのなまえを呼んでいる
いとしいひびきでね
ぼくは北の国からやってきたまあほんとはプランクトンしかたべれないのだけれど
ことばの魚を追ってきたのだよ
....
どうもはじめまして
わたし「くまちゃん」と申します
とあるアパートの集合ポストの上に置かれ
かれこれ一年くらいでしょうか
わたしが「何か」と申しますと
まあ一言で分かりやすく申しますなら ....
今年こそ行こうねと やっとのことの格安バスツアー
強制イベントは トイレ休憩のサービスエリア
お土産ひとつ 幸せひとつ
ピアニッシモを聴きたくて
それに音量を合わせると
メゾフォルテで爆発してしまう
音の大小だけではなかった
分厚さにしてもそうだった
指先で触れるか触れないか
それくらいだった音たちが
両 ....
永い夜の後に
束の間の朝が来て
君はシャワーを浴びている
水の弾けるその音だけを僕は
窓辺に立って、じっと聞いている
冬の朝陽に目を細め
少 ....
散在する
おと、おと、おと、おと、
らせんれんさになり
からみついてくる
どんな祈りや鍵さえもねじまげて ....
ひらひらと、あたしのうろこがひかる
海の光と、空のひかりに
ひとつづつとしをとってゆくと
かたくかたくなってゆく
こころをまもってゆくんだよ
こわれないようにね
ぎ ....
透明の氷の中に泡ひとつ
がりりと噛んで恋を終わらす
川に咲く半透明の氷花
いきつく海で碧い実となる
大切なものを氷結してみます
....
窓からはしずかなる灰色
雨の日の午前の喫茶店
そのぬくもりやひかり
その湿りが好きなのは
自分を大切にできるから
コーヒー一杯の香に
視界や胸を任せていられるから
悲しみやその痛みに
....
左手はご不浄らしいけど
わたしって左利き
どうしよう(笑
歯を磨くのも
お箸を持つのも
字を書くのも左なんですけど
小学校のお習字の時間
せんせいから右手で書くよう指導さ ....
球い地球の表をめぐる水の一部が
立体の水槽に拉致された
左右にたなびく水草を移植し
静止した
とうめいな境界線まで
眼光のアフリカンランプアイが群れる
コントラストにまぶした ....
今日は特別に晴れている訳ではない
相変わらずのうす曇
今日は特に暖かいのでもない
昨日と同じ肌寒
いつもの仕事が目の前にある
一つ一つやるべきことをこなしてゆく
昼になれば同僚 ....
短歌を超える詩が、あってもいい
詩を超える短歌が、あってもいい
詩人も、歌人も夜はおなじ寝床で肌をよせあって
眠るのだとおもう
今日はもうなにも書けなくて
はやくお風呂にはいってあし ....
私が
こうして
文字を綴るのは
この
鉛筆の芯がなくなるまでのこと
あれ
もう芯がないや、と
気づいてしまうその時を
想像すると
やはり切なくなくなるけれど
きっとその朝は
....
二月の天空は
コートも着ないで
冷えるのにまかせているせいか
時々
くしゅん、くしゅしゅんと
くしゃみして
そのたびに小さな雲をまきちらしている
いや、雲ではない
あれは羽じゃない ....
人間だけが
笑うのは
きっと
それだけ
悲しみを背負って
生きているからなんじゃ
ないだろうか
ワズ
この物語はフィクションであり実在する人物・団体とは一切関係がないということ
?.
ツナ缶を買った
マグロ100?
つまびらかさんは赤味を好まない
その色はどうしようもなく ....
恋しからずや朝の雨
まだ暗きそぼ濡れに
恋しからずや朝の露
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