ひとはまっすぐ生きられない
かならず、曲がり角はやってくる
見覚えのない交差点はこわい
視界の閉ざされた曲がり角は、もっとこわい

たとえば
人生がなくても小説は書けるという
それは ....
ボケという素敵な表現力
ケという素敵な表現力
という素敵な表現力
いう素敵な表現力
う素敵な表現力
素敵な表現力
敵な表現力
な表現力
表現力     わたしをバカにし ....
君の胸の音を聴いている

瞳を閉じれば浮かんでくる
電車がゆく
車輪の音は確かなリズムを刻む
無機質でいて
それはなぜか温かい
からだじゅうに
張り巡らされた
赤い線路を
休むこと ....
誰かが扉を閉めてしまった
私は夜ごと出口を失くした夢をみる
扉を閉めたのは 私
そのうえ錠前を壊してしまった

壊れた錠前をまず直そうとする人は
人の心を思い遣る人
壊れた花瓶を
片付 ....
二度寝からもう目覚めるな法師蝉恋と暑さで脳がとけてる 毛糸玉太陽系を横断す 定年退職したから 専門知識を生かせという
世界中の研究者たちと協力して
大所高所からものを言い
人類の平和と繁栄に尽くせという
わるい誘いではないけれど

しかしなあ どうして退職してから ....
炊きたての
新米を盛った茶碗から
ひとすじの煙がたちのぼる

雨と
土と
太陽と
風と
人の労働とで
育まれたものが
上へのぼっていく

本体から
自由になったものたちは
 ....
NHKのアナウンサーが

各地の日の出の時刻を告げている

金沢6時29分6時29分

大阪6時30分6時30分

広島6時41分広島は6時41分


天体に住むぼくたちを愛おし ....
陽のあたる書棚 憩う一羽の本

タランチュラのような手が二つ

美しい表紙を捕まえると

隙間なく閉じられた頁に太い指が滑り

弛緩した貝 白いはらわたよ

青く刺青された文字は星 ....
何か栄養素が足りないような思考
無意識に生姜湯と書いたメモに従い はちみつ不要で机の上

もう少しで つわりの時期を終える 
猫がしょぼーんと鳴いている ごめん かまってあげられない

ベ ....
忘れようとしていたことを
思い出した

あの人だけに触れたいと思うと
あの人だけには触れられなくなると

あなたが私を失いたくないからついた嘘なのか
わたしなど失ってもかまわないから ....
いつも待っている
誰かを
何かを

右手か
左手で
いつまでも招きながら

黄色い砂埃も

べたべたしたちっちゃな手も

酷い陽射しも

すぐに味がしなくなる憐れみも
 ....
腹筋の割れないままに初時雨 モンスターペアレンツかな干菜吊る 言葉って ドミノに似ている

並べ方は無限
どんなに時間をかけて並べられた大作も
たった1ピースで壊滅
うまくいくかどうかなんて
最後はほとんど 運を天にまかせるレベル

言葉って プ ....
遠い星までの距離を
なにをもって測ろうか

言葉でそれとも
夜の波の響きで
それともきみの血流の速さで

こころの深さはなにで測るの
ざわめく風のおとでそれとも
過ぎた日の木漏れ日の ....
おばあちゃんの猫はおばあちゃんの匂い 猫のおばあちゃんがいなくなっても

おぬし 忍びの末裔であるな 足音もたてずに猫が来る

どんなに寒い夜でも おまえだけは温かいゆたんぽ

ねずみがい ....
山と山のそのむこうの谷をも なだらかに結んでいるのは、
空の高さと広さに あかるい ふしまわし 
 
カッコー  ( の声がするたびに わたしのこころに 閉じカッコをつけてみる
カッコー  ....
人間がやっていることはすべてただの苦しみなのか。
人間は、ほかの生き物に 食べられたり殺されたりすることが
あまり無いからなのか  ときより悪魔について考える。 
いやいや 
我々だっ ....
かつて
そこにあった川は
幸せが
そっと残酷に
空へ蒸発していくように
今はもうない

砂漠の砂の中で
生き延びた
いっぴきの魚が
乾いた瞳で
夜空を見上げている
流れ星がひと ....
赤は止まれ
青は進め
黄色は注意
生まれて初めて知った
極めて普遍的な社会ルール
それは母が私の手を握りながら
真剣な面持ちで教えてくれた

その日パシフィックノースウエスト地方を吹き ....
黒々と枝を拡げる
はだかの木
ひび割れた空の奥に
狼の貌が現れる

雲を裂いて
鋭く光る眼
夕陽を噛み砕く牙

ピアノ線に触れ
切れ切れに落ちる
はだかの言葉

燃えるランプ ....
新しい季節になったので、
しまいこんでいた靴を
取り出した。

かかとに葉の切れ端が
付いていたので、
つまんで取った。

なぜしまう前に
洗わなかったのかを
考えていたら、
 ....
オルゴールのガラスのふたを開けて
思ったよりも複雑な仕掛けは
一つづつ解いてみると
思ったよりも単純なつくりで
これでなぜあのような音楽が鳴るのかと
不思議さに夢中になった
わけのわか ....
スキップが出来た日
ひとりの道を楽しむ会の
仲間になった

逆上がりが出来た日
さかさまを楽しむ会の
仲間になった

しびびーが出来た日
くさむらを楽しむ会の
仲間になった

 ....
      この世にあなたがあるかぎり
      この身を風になびかせて
      とおくの空をあおぎみる
           
      この世にあなたがあるかぎり
      思 ....
ジュリエットは泣いていた
あんなに固くかわしたはずの契りはなんだったのだろう
風と男は信用できないと泣いていたのだが
すぐに泣きやんだ

だって泣くのもけっこうつかれるんだもの
そして地中 ....
露天風呂に
注がれる湯を見ていた

細い竹筒を通って
それは 私のいる場所へと
落ちてくる
水面に触れるだけで 
透明だった湯は
たちどころに白く濁る

真暗闇なのに
ほのかに明 ....
私がもしも
粒子になったら
あなたのところに飛んでいこう
私が
私とわからない
でも
あなたはわかってくれる

(ご遺体の損傷がひどく
(確認にはずいぶん 時間がかかりました
(カ ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
曲がり角のひと- たま自由詩25*13-11-14
奈落のクイズマスター- るるりら自由詩18*13-11-14
真夜中の耳- そらの珊 ...自由詩1713-11-14
心理テスト_(詩人サークル「群青」十一月の課題「非」より)- Lucy自由詩21*13-11-13
二度寝からもう目覚めるな法師蝉恋と暑さで脳がとけてる- 北大路京 ...短歌313-11-13
毛糸玉太陽系を横断す- 北大路京 ...俳句113-11-13
世拗ね人- イナエ自由詩11*13-11-13
空の成分- そらの珊 ...自由詩9*13-11-13
自由- 吉岡ペペ ...自由詩613-11-13
朝の読書- ただのみ ...自由詩21*13-11-12
仕方ないことのてんこ盛り- 朝焼彩茜 ...自由詩13*13-11-12
かさぶたハイロウ- クナリ自由詩313-11-12
招き猫- nonya自由詩18*13-11-12
腹筋の割れないままに初時雨- 北大路京 ...俳句513-11-12
モンスターペアレンツかな干菜吊る- 北大路京 ...俳句113-11-12
言葉って(再び)- Rabbies Diar ...自由詩4*13-11-11
distance- 梅昆布茶自由詩26*13-11-11
猫や_猫(自由律)- そらの珊 ...短歌1513-11-11
南国の魔女か人魚か轟きか- るるりら自由詩16*13-11-11
北国の魔法使いか半魚人の_うめき声か- るるりら自由詩11*13-11-11
砂の中の魚- そらの珊 ...自由詩1413-11-11
赤・青・黄色- 夏美かを ...自由詩28*13-11-11
吠える- Lucy自由詩16*13-11-10
雪解けの靴- クナリ自由詩9*13-11-10
オルゴール・ガール- クナリ自由詩413-11-10
お天気倶楽部- そらの珊 ...自由詩20*13-11-10
あるかぎり- 石田とわ自由詩10*13-11-10
その後のロミオとジュリエット- 梅昆布茶自由詩1113-11-9
白骨の湯- そらの珊 ...自由詩1113-11-9
カナリアの唄- umineko自由詩10*13-11-9

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