砂漠に生きるものたちだけが持つ
本能が待っていた雨が降るのを知らせた

やっと待ち焦がれた雨が降り始めると
ぼくの心まで沁み込む雨が降り始めると

ぼくの心を苦しめてきた細菌が
ひとつま ....
手品師のことを

手品、と呼ぶようなもんだから

咲いたさくらを

さくら、と呼ぶのは好きではない

さくらがすごいのは

花を咲かせたそのあとだ


花を散らせ葉を輝かせ

その色をかえて落とし

 ....
黒い真珠の美弥さんは
思いやり善意何気なく
エジプトの王女の風情
霊の修練されたる人と
   (阪神大震災の前に途絶えた連絡)

恋人でも恋うように
7歳の光子ちゃんと
14歳の淳子さ ....
深海のように
ふかまるおもいが
しろい糸のように
風にとけあっていく

ゆるせなかった過去や苦しみも
今はただ、  ....
久しぶりに久が原を歩いた

たまに空を見上げて

迷い迷いしながら本門寺にむかった

さくら木にはまだ花がなかった

裸木が空にあきらかを漲らせている

ありがとう

そうつぶやいてそこをあとにした
 ....
誰も乗らない僕は電車だ

赤茶けたさくら木をゆく

まだ誰も花見をしてない

昼下がりの散歩道をゆく

僕は多分楽しくて自由だ


大丈夫、僕は天才なんだから、


カラスが一羽飛んでいる

音させて ....
ぼくらは大学生の頃
毛沢東語録を抱え
一連の高橋和己の作品を
高野悦子の『二十歳の原点』を読み

髪を長く伸ばし
RockやJAZZを聴き
正式な場所に
ジーパンで出席し
不良と呼ば ....
ぼくらの時代には
いまにも千切れそうだけど
でも千切れない様に護ったものが
確かに存在していたしその大切さも知っていた

でもいまのきみたちを見てると
それすらないかのように見える
それ ....
憧れ方が
悔しがり方が
思いつき方が

諦め方が
知りたがり方が
傷つき方が

話し方が
淋しがり方が
食いつき方が

愛し方が
懐かしがり方が
嘘のつき方が

標 ....
コンパス: 全ての円は固有の中心を持つからちょっとこまるのだなあ

分度器: クリスマスケーキもピザみたいに切れてるとうちは揉めない

クリップ: 今流行りのメッセージクリップ 絵文字は ....
僕たちは生きてしまっているのでいきていたくはないのです
ウェディングドレスはすぐにその役目を終え次の花嫁はいません
君は花嫁の投げる花束を待つように死ぬまでまっているの?

エリナーリグビーは ....
突風が春の入城を告げ知らせ
冬の残党は最果ての地へと追われて行く
変わることなく季節の車輪は廻る
時のレールを 一方向に

樹木もまだ裸のころ
花よりも先に咲く少女たちは明るい色の服を纏い ....
  朝、目を覚ますと
  部屋の天井に
  吊革がずらりと並んでいて
  風もないのに
  微かに揺れていた



  隣家からはテレビの
  ごみごみした音声が響いてくる
 ....
ぼくは訪れた
ヒロシマも
ナガサキも
アウシュビッツも
もう詩にはしない

それはそこで消えた
魂を穢すこと
そのものであるから

まるで言葉の
ハイエナにも
似てる気がするか ....
東京は20℃だそうだ

今日は蕾が赤茶けて

さくら木は

粗雑に汚れて見えるだろう

さくら木に

花が咲いたらさくらだと?

そんな勝手な考えを

許してなんてやるもん ....
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち 

女王は一匹でいい梨の花 

すみれ草 光線銃で焼き尽くせ  

蓮華草食べて明日もハロワ行く 

毒性があると知りつつ躑躅蜜

咲いた ....
きっとウソツキなあたしがいる

あいまいにこころはできている

傷つくのをうまくうまくかわして生きてこうとしてる

信じることはかんたんでうらぎることは

すばやい

笑ってるのが ....
映る風景はモノクローム
桜の薫りも漂うことなく

また春の一日が暮れてゆく
黄昏のなかへと溶けてゆく

誰とも逢わなかった一日が
誰とも話さなかった一日が

昨日と同じように無表情で ....
そこにはいないひとびとの代表として

ぼくが送り込まれているのだ

そんなことよりもぶれないものがあるのだと

その翻訳を任されたぼくは二重スパイだ


そういうところには

ああ、これが金持ちかあ、 ....
巡り来る日々と
ぼくらの幼い憧れとの隙間から
木洩れ日のように降り注ぐ光

聴こえて来るだろう?
光の後ろ側の国から
あの/弾む息が
リズミカルなステップが/

国境線で
少女 ....
ひとつ先のコンビニまで
遠回りする
ガムの味がしなくなるまで
遠回りする

はにかむ放置自転車
居眠りするガードレール
さえずり合う人の影
能天気に踊る前髪

温んだ街の喧騒が ....
テレビがぼくを嗤っている

































ぼくはテレビに向って笑えない
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね 
え わからない? あらそ

スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
いつも前のめりに生きてきた
お陰で全身は転んだ傷痕だらけ

いつも誰かがやめろと
大怪我するぞと忠告してくれたけど

やはりぼくにはできなかった
前のめりに生きていくしか

それで多 ....
僕のなかには日常とは違った時間が流れている
それを詩の時間とでも名付けようか
遠いところからやってきた亡くした妹の様に
僕の本当の名前をささやいてくれるもの

日常がすべて散文的だとは限らな ....
ノックしてドアを開けると

安堵した君の顔が
見えた

どうだった手術?
家にいるときより晴れ晴れして

当たり前だよ
ずっと痛みを我慢してたんだからさ
そこのテーブルに歯、あるよ ....
久我山駅にこんな時間に着いて

こんなとこに

ビジネスホテルなどないだろうに

ぼくは坂道の商店街をあがって行った

そしてすぐおりた

踏み切りを渡り

旧神田川のほうの商 ....
ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えていた


あなたの幸福になりたかった

理不尽にはなりたくなかった


ふるえる

不安な夜だった

救いについて考えて ....
僕は仕事を変えた
稼ぐ為に
僕は結婚する為に
働きまくった。

寒い朝
彼女は出て行った。
何の為に生きてきたのか
わからなくなった。

酒を飲んだ
不味かった。
タバコを吸っ ....
発射4秒前
北朝鮮の核弾頭が
発射される。
日本は壊滅状態

原爆が落ちるとき
全てを受け入れる時
仲良くしよう
喧嘩はよそう

プラスの関係を
持とうと努力しよう
マイナスの ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
許諾- HAL自由詩6*12-4-2
さくら- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...212-4-2
友垣へ花束を- 木原東子自由詩14*12-4-1
『ふたり』- あおい満 ...自由詩9*12-4-1
天気ひとり- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
春の灰色- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-4-1
ぼくらの贖罪- HAL自由詩212-4-1
きみらの贖罪- HAL自由詩4*12-4-1
センス- nonya自由詩22*12-4-1
ステイショナリー- 梅昆布茶短歌912-4-1
いちご畑でつかまえて- 梅昆布茶自由詩812-4-1
遅れる時計- ただのみ ...自由詩15*12-4-1
吊革- 草野春心自由詩6*12-3-31
もう編まないもの- HAL自由詩2+*12-3-31
春の勝手- 吉岡ペペ ...自由詩3*12-3-30
花ごよみ_春- 北大路京 ...俳句22*12-3-30
だいこんのようなつき- じじ自由詩7*12-3-30
ささくれ- HAL自由詩18*12-3-30
二重スパイの翻訳家- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...4*12-3-29
あおい国_2- 壮佑自由詩26*12-3-29
遠回り- nonya自由詩24*12-3-29
嗤いと笑い- HAL自由詩4*12-3-29
『↑』というより『i』_- るるりら自由詩23+*12-3-29
前のめり- HAL自由詩312-3-29
詩の時間- 梅昆布茶自由詩2512-3-29
病室にて- 森の猫自由詩13*12-3-29
夜をあるく- 吉岡ペペ ...自由詩9*12-3-29
ふるえる- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-28
ある朝- ペポパン ...自由詩8*12-3-28
4.3.2.1.- ペポパン ...自由詩2*12-3-28

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