ほどよく乾いた小枝や
抜け落ちた羽根や
通り過ぎていった月日の
さまざまを
ちりばめておく
もうそこは
きみのねぐら以外のナニモノでもない
広い宇宙のなかで
ただひとつだけ
選ん ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
あー、うめぇなあ
海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
満たされない心でわたしが死ぬ日
糸の切れたマリオネットみたいに
小さな舞台に沈むとき
スポットは落とされ
たった数行のエンドロール
短い悲哀の微かな拍手が
最後の疎らなひとつの合掌が
過 ....
おやすみとさようならが相槌を打つ
今日あったことは内緒にしよう
玉手箱にしまっておいて
一年後おはようとこんにちはに開けてもらおう
おはようとこんにちはがその計画を
未明のうちに知り ....
□
◆
■
◇
□愛している
□i see tail
□尾を参照してください
□オオサンショウウオしてください
□
□
□
◆i see tail
◆尾を参照してください
◆ ....
明けましておめでとうございます。
僕の書斎兼
食卓兼
呑み場所の
宇宙の中心に猫好きなくにちゃんのミニカレンダーをすとんと置いてあるので
ことしは猫年になりそうです。
除夜の鐘をききな ....
半導体に埋め尽くされた街角は、
青白く発光する。
イルミネーションの木立ち。
凍てついた夜空を飾る、
あの星たちが青いのもLEDなのか。
光の速さは毎秒三〇万キロ。
一秒で地球 ....
昼間スタバで優と逢った
いや彼と友人の座る席の前を通りかかった が正しい
それまで もちろん何もなかった
中学の先輩
私は注文したサンドイッチを半分以上残していた
優 ....
僕はとどまりませんこの場所に
常に風化してさらさらと崩れて行く足元
時間というものが上下にあるいは前後に
はたまた螺旋状にきりきりと流れるものかなんて
ぜんぜん解らないのですから
空 ....
ねえ、知ってる?
氷河期はまだ終わっていないって
たとえば
冷凍庫の扉を
誰かが開けて
昼飯は冷凍パスタかそれともピザか
焼きおにぎりも捨てがたい
うーん、どうしようと
うっかり長 ....
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい
私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人
名前なんか
大して重要じゃないのよ
ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く
弓なりに反りかえ ....
とんとんとんとん
すり鉢で
ぐるぐるぐるぐる
潰して
がしがしがしがし
裏ごしまでする
上手にごっくん出来るように
私はこの愛情を楽しんでいる
食事と愛情
....
胸に巣食った小さな影が
あなたの時を刻み続ける
砂時計のオリフィスを
いつの間にか歪めていたのかもしれないと
あなた自身が気づいてから
あなたはきっと違う風景を見ている
そう、残酷な告 ....
ガラスの葉っぱに滴る雨水が甘い匂いを放っている。
この街の横顔が、夜明け前の薄青い静寂に包まれている。
店を閉めたジャズバーの管理人が、暗い色のコートを着込み、
メインストリートの奥へと消えてゆ ....
蒼く青く人・人・人無数の人青く碧く
蒼く青く見物人・紳士・恋人・貴婦人青く碧く
蒼く青く丸い輪郭・二本の線・
形状の違う輪郭・二本の太い線・青く碧く
蒼い青い空一つ空青く碧い静止し ....
水溶性キネマ
記憶の階段を一段一段昇るたびに
潮のように満ちてくる
おじぃちゃんの机のうえには
馬の毛
たぬきの毛
頬にやわらかいリスの毛
お米にも描けそな ....
えば・るーじゅ
は やっぱり紅い
えば・るーじゅ
は ときどき咲いてしまう
一つの部屋でくつろぎながら
目で話してるとわかるんだけど
彼女はときどき咲いてしまう
えば・るーじゅ
が 咲いてしま ....
何かが見えたような気になる
*
空は空の色
水は水の色
あの花はあの花の色
その人はその人の色
青と透明と赤と頑固者
決めてしまえば
安心だし便利だ
でもそうは思 ....
ひとつだけ私の肩に舞い降りて小鳥になるよ今日は雨降り
こんなにたくさんの雨粒があるのなら
ひとつくらい雨粒になってしまう魔法に
かかっている小鳥がいるのかもしれないと
思 ....
子供のころ
とりかえっこが大好きだった
友達の靴はわたしには窮屈だったし
弟の枕は乳臭かったけれど
自分以外の人を感じる楽しいゲームだった
とりかえっこのあとには
必ずとりかえっこが返され ....
家族の中にあって孤独を感じる魂が木の十字架のある教会に飛んでゆく。
縁も由もないこの教会に慰めを求める気持ちは分からない。
消えてしまいたい。
愛したはずの人達が頭の中を駆け巡り、記憶の糸は縺れ ....
夜と朝が交差する一瞬
藍色の空めがけて解かれる
淡い黄金(こがね)の帯
その真中を引き裂いて
真っ直ぐに飛んで行く
お前は名も無き一羽の鳥
霊妙なる森の奥深く
未だまどろみから醒め ....
テーブルクロスが
一瞬にして失せたけれど
食卓の上に置かれた
皿やグラスは
微動だにしなかったので
私たちは
それについて話すこともせず
もちろん
見つめ合うこともせず
そのまま
....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口
ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
....
他人の詩ばかり読んでいると自分の詩が書けなくなるよ。
僕は優れた批評家には成れないのだから 。
すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?
ソンナこと アノ人に聞いておくれ
いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
....
【見えない力】
桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした
たとえ花はなくとも桜 ....
どうか、私を弄んで下さい
その熱く燃える掌で
私の輪郭を全て辿って
白く滑らかな肌に頬を寄せて
息を吹き掛けて
どうぞ、私の中に入ってきて
わき腹を鷲づかみにして
何度も何度も私を翻して ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5138)
タイトル
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カテゴリ
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日付
おかえりなさい
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
15-1-8
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆
-
atsuchan69
自由詩
18*
15-1-8
一編のクラウン
-
ただのみ ...
自由詩
16*
15-1-7
『本日に幕間はなく』(四行連詩)
-
乱太郎
自由詩
12*
15-1-7
ているすーぷ_(□こひもともひこ◆とよよんさん◇森朱鞠さん■ ...
-
こひもと ...
自由詩
18*
15-1-7
明けまして猫年ですが?
-
梅昆布茶
自由詩
13*
15-1-5
冬の半導体
-
たま
自由詩
21*
15-1-2
さそりろまんす______(群青)1月課題_「星」_に寄せて
-
芦沢 恵
自由詩
18*
15-1-2
2014の残骸
-
梅昆布茶
自由詩
15*
14-12-31
冷凍金魚はいつか解凍される日を待っている
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-12-26
アンノウン
-
未有花
自由詩
10*
14-12-24
十二月の疼痛
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
14-12-24
三日月の国
-
nonya
自由詩
16*
14-12-23
食事と愛情
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
16*
14-12-18
隣に住む人
-
夏美かを ...
自由詩
28*
14-12-18
街の風景
-
ヒヤシン ...
自由詩
7*
14-12-18
デュフィ「エプソム、ダービーの行進」
-
乱太郎
自由詩
11*
14-12-12
水溶性キネマ
-
るるりら
自由詩
15*
14-12-12
お友だちを紹介します
-
もっぷ
携帯写真+ ...
3
14-12-11
SISAKU
-
nonya
自由詩
19*
14-12-11
あなたは誰ですか
-
そらの珊 ...
短歌
15*
14-12-11
とりかえっこ
-
そらの珊 ...
自由詩
12
14-12-8
悲しみのエチュード
-
ヒヤシン ...
自由詩
9*
14-12-7
鳥よ—
-
夏美かを ...
自由詩
21*
14-12-5
魔法使いになりたかった
-
そらの珊 ...
自由詩
15
14-12-5
白菜白書
-
そらの珊 ...
自由詩
20*
14-12-4
批評家
-
アラガイ ...
自由詩
5+*
14-12-3
鉄筆
-
芦沢 恵
自由詩
17*
14-12-2
星の王子さまによせて_
-
るるりら
自由詩
15
14-12-1
私を閉じ込めないで
-
夏美かを ...
自由詩
24*
14-12-1
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