静かに落ちる
柔らかな子宮壁に
着床する種のように
或いは
夜という
高濃度の詩を含んだ海へ

魂だけが
えら呼吸を忘れてはいない
無意識という
立方体の
泡を
吐く

水 ....
いつもの店のいつもの席で
ちょうどよく酔ったその後で
独活の酢味噌和えという旬のものを
うすうす噛んで
うすうす僕は
ひっそりとニンゲンをやめるのだった


右の席からは仕事の話
左 ....
ぴいひょろ
ぴいひょろ
横笛吹きながらしゃがみこんでいる少女
音程なんかどうでもよくて
鳴き虫って呼ばれちゃっても
いまはただ悲しくって
ぴいひょろ
ぴいひょろ

あまのじゃくのつむ ....
ピョンヤンの街が日を跨ぐ頃
乾いた靴音で少し先を行く
女 ロシア人だろうか
街灯に照らされて
骨盤で風を切る
右に左に揺れている
おしり 
尻視欲 と 抑止力
激しい激しい
せ・め・ ....
私は幼い頃早口で
軽いが、どもることがあった
母親でさえ、聞きなおすことがしばしばだった

さすがに長ずるにつれ、本人も自覚して
早口をおそくするように心掛け、発声に気をつけて
治そうと努 ....
騒いでいる状況じゃない
ことぐらいは分かっている

騒いでいる間に人生が終わる
ことなど無いこともわかっている

それでも騒ぎたいときがあるだろう
騒いでいるときは不安や苦悩を忘れること ....
子どもっておもろいな
おしあいへしあい
わざわざさむい日に

「あらてののケンカちゃうか?」

そんでもたのしそうやで

「だからたのしくケンカできるって
 子どもっておもろいやんか ....
思うのはみんなさくらのことなんです花びらみっつほしい病床 あの日の夜に
泣きながら名前を呼んで あてもなく背中を探したのは
泣きながらすがりついてでも 伝えなければならなかったから
帰る場所がどこなのかも もう分からなかったものだから

月と同じ大 ....
■時間使い■
あなたと会っている時は
私の世界から時計が消える。





■あなたさえ■
トイレに行きたいんですよ
あなたさえいなければ。





■あなたさえ ....
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書 朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて

真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの

行き交う街角
きっ ....
私の鼻の穴のにおいはたぶん臭いはずだ

鏡で覗くとそんな感じにさせる風貌だ

しかし 実際のところ分からない


私が普段嗅いでいるにおいとは
においを嗅ぐ対象そのもののにおいと
鼻 ....
君は君自身のためにルールをたくさん作った


例えば 
本を読むとき

君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める


例えば
朝の ....
百舌鳥を真似さんざんモノマネ披露して自分の声を忘れたシャウト 亡き父の従軍記録霜の道             140123

少しずつ物価が挙がって参ります。
しずしずとおどおどと堂々と
横柄な態度を取るものも居て
警笛を鳴らしたり街宣車を走らせたり
選挙カーを走らせたりし ....
肘が腫れた
誰かに肘鉄砲を
食らわしたわけでもないのだが
発熱したのでさすがに怖くなって
病院へ行った

かなり炎症してますね

頬杖をつくのが癖なので
おそらく妄想を巡らせてい ....
魂を語り合いましょうと
いいながら
詩人は逝ったのでした

今朝
わたしはみつけた
ゴミステーションの柵に
いくつも並んだ雫
それは
ぶらさがって
落ちまいと揺れていた
冬の夜が ....
扉をひらけば

ほら穴ほっ

暗くて狭い

身体がすっぽり

温かい柔らかい

流れる瞑想

包まれて包まれて

日々の連続

お腹を満たして可愛いあの娘

ゆっく ....
熱を帯びた扁桃を
通過する
酸味をふくんだえきたいは
ほどよく冷えて
生きていることが
すみずみまで広がっていく
――体温計の中の赤いめもりが行ったり来たり
ひとふさ
ひとふさに
大 ....
そらを飛んだ夢を見た
僕は足のない回転木馬

南京錠を閉め忘れたまま
春の沙漠を放浪している

木の芽の匂い持ち歩くための
ポケットのある素敵な上着

おたまじゃくしを捕まえたら
 ....
しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
ほぼ毎日私は朝ご飯に

納豆を食べる

その為には青葱が必要だから

新鮮な青葱を買い置き

食べる前に刻む

できるだけ細かく刻む

ザクとザクとザクザクと

五感は刻ま ....
江ノ電鎌倉高校前駅と
腰越駅とのその間で
窓という窓が突然
ぱっと明るい海となり
ゆるいカーブの水平線に
乗客はみな取り囲まれてしまうのだった


すばやく走る波の線
空の始まるとこ ....
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった

 りらりら、らりら

追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....

 蒼い閃

閃する刹那の連鎖を放つその身体

うねる弦に奏でられながら
時空を
   そして彼を見つめる数多の意識を
      うねらせ奏でてゆくその身体

クールで小粋で小 ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
腐食- そらの珊 ...自由詩16*14-1-27
独活(うど)と白湯(さゆ)- 八布自由詩914-1-26
ふううふう- 乱太郎自由詩12*14-1-26
私利私欲の独裁者に対抗する抑止力- ただのみ ...自由詩19+*14-1-26
きゃりーぱみゅぱみゅが、上手く言えない- 小林螢太自由詩21*14-1-26
お祭り騒ぎ- イナエ自由詩13*14-1-25
おしくらまんじゅう- そらの珊 ...自由詩12*14-1-25
さくら- もっぷ短歌2*14-1-24
夜響- クナリ自由詩5*14-1-24
ばらばら_五編- クナリ自由詩4*14-1-24
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書- 北大路京 ...短歌414-1-24
遠雷- 壮佑自由詩31*14-1-24
授業参観- そらの珊 ...自由詩18*14-1-24
はざかいで- もっぷ自由詩11*14-1-24
私の鼻の穴が企んでいること- ichirou自由詩6*14-1-24
君が作ったルール- ichirou自由詩9*14-1-23
百舌鳥を真似さんざんモノマネ披露して自分の声を忘れたシャウト- 北大路京 ...短歌414-1-23
亡き父の従軍記録霜の道- 北大路京 ...俳句214-1-23
話題- あおば自由詩13*14-1-23
診察- nonya自由詩22*14-1-23
- そらの珊 ...自由詩1814-1-23
ほら穴ほっ- 灰泥軽茶自由詩614-1-23
かんきつ- そらの珊 ...自由詩21*14-1-22
春の回転木馬- 梅昆布茶短歌1214-1-21
しろい四角- るるりら自由詩26*14-1-21
納豆と青葱- 灰泥軽茶自由詩1214-1-21
冬潮- 八布自由詩1014-1-19
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
シンボルくん_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩12*14-1-18
Dancer_on_the_Edge- 塔野夏子自由詩5*14-1-17

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