遠い国のみずうみに
おさかなを放ったんです
わたしが好きなら
帰っておいで
ずいぶん勝手な
おわかれです
そこでしあわせ
になるんだよ
*
遠い国のみずうみに ....
私の身体のなかに生えた棘が
別の身体を攻める。
けれど、隣り合わない色があるように
せめぎあう棘はない。
だから、時々、
鏡の前で呟くのだ。
私は美しいと。
汚れてヘドロで ....
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす
海がもしも優しくするって約束してくれたら
あたしは沈没してもいい
船になる
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて
ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年
意識されることもなく
満ち ....
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた
捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ....
遺蹟
奈良の友人の結婚式に列席したついでに
飛鳥の遺跡を畏友のK士と巡る
石舞台
酒船石
猿石
高松塚古墳
でも駅前で立ち寄ったうどん屋の
出汁がしっかりきいて品よくかるく ....
絶望のたゆたう夜空に黄緑色の言の葉は寄り添い、
音楽を友として今まさに昇天しようとする魂よ。
君のその美しい羽はなんであるか。
此岸より望む大河の流れに身を任せるのか。
ああ ....
願い増しては乗の極みの先端の桁の永遠
左様と云う右様と申す
ささくれ程の次元でしか世が明けない
バジャラ菱の綾取り繰り返す
司り彩る一言の宇宙の空と海
を仰ぎ仰 ....
母さんのことを思うでしょ
するとね なぜかな
みかんを想うの
母さんはみかんは嫌いだったね
甘酸っぱいもの
みんなダメだったね
だから考えてみたのね
わかったのは
みかんはオレンジ色
....
ちいさな夜想曲を想う
ドイツの作曲家でもなく誰かの
こころはとめどなく夢をさまよう
意味もなくいきているような
きもするのだが
いつでも永遠を信じて生きていようとおもう
体はく ....
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む
つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン
こんなひは
ひんやりとした床で
寝たふりをするより
とったばかりのいんげんと
てんぷら油の格闘に
歓声をあげてみたり
....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い
ぱせり ぶろっこり やまのみどり
熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて
....
トリックを知ってる手品披露されやけに激しい風が吹いてる
両親が若気のいたり続けてるやけに激しい風が吹いてる
ふいに 風がカーテンをゆらし
とおいあの頃が 窓の外にある 気がした
みわたすかぎりの原っぱの向こう側には
そこなし沼に こわれかけの小舟が一双
沼を取り囲む山に続く なぞの けもの道 ....
口がぱっくり開いていては 無様極まりない 故
嫉妬と憧憬を繰り返し腹式呼吸に整えてゆく 否
めない惚れ
火の打ち所のない情熱 つまらぬ炎の揺れ
非が天へ掻き消されて 冷静霊的にのみ或
....
覚えてる
あたしは最初 小鳥の卵だった
知ってる
あたしは卵から孵った子
わかってる
あたしは あたしだってこと
いつまで経っても飛べないけど
それが あたしだってこと
ちゃんとわかっ ....
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ
沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに
紫陽花を打つ雨を見て指を折り三十一文字を行ったり来たり
空の表面をアメンボウが滑る
水に沈んだ入道雲
に抱かれて
ぼくの顔がこちらを見ている
顔の中を
ハヤの群れが通り過ぎる
ああ
少女のような河童が
ぼくの顔に顔を寄せ
....
私は誰もが知っていることを知らない。
私は誰もが知らないことを知っている。
誰にもみえるものが
私には見えない。
誰にもみえないものが
私には見える。
あなたは今、
笑 ....
「ばかやろう」私にゆける海文月
月の昇らぬ砂浜に
唐紅の空眺め
忘れた歌を想い出す
衣を染めた白鳥は
空ろな波に身をまかせ
帰る棲家を知らぬよう
ほつれた髪は風に散り
軋む素足は地に呑まれ
潮にこうべを晒 ....
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
遠い国のみずうみに
-
もっぷ
自由詩
5
15-7-20
棘
-
あおい満 ...
自由詩
5
15-7-19
屋上のヘリで逃げ行くノブナガをヘリごと斬ったアケチミツヒデ
-
北大路京 ...
短歌
6
15-7-18
「きびだんごぐらいじゃ鬼と闘えぬ」森のクマとの契約ならず
-
北大路京 ...
短歌
4
15-7-18
聞こえないふりして逃げた質問がお腹の中で鎌振りまわす
-
北大路京 ...
短歌
5
15-7-18
約束してくれたら
-
もっぷ
自由詩
11*
15-7-18
六月回廊
-
ただのみ ...
自由詩
25*
15-7-18
キッチン
-
そらの珊 ...
自由詩
18
15-7-18
遺あるいは
-
梅昆布茶
自由詩
14
15-7-18
夜会
-
ヒヤシン ...
自由詩
11*
15-7-18
桁の白雨に埋もれ
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
9*
15-7-17
父さんの唄
-
もっぷ
自由詩
7
15-7-16
電波時計
-
梅昆布茶
自由詩
15
15-7-16
薄まらぬ失恋の味辛口のミントガム買うフリスクも噛む
-
北大路京 ...
短歌
3
15-7-16
つうこんのいちげき君の手料理をキメラと呼んでしまってゴメン
-
北大路京 ...
短歌
3
15-7-16
こんなひやあんなひに
-
石田とわ
自由詩
19*
15-7-15
巻き戻されることはない
-
ただのみ ...
自由詩
16*
15-7-15
トリックを知ってる手品披露されやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
2
15-7-15
両親が若気のいたり続けてるやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
4
15-7-15
おしえて_のすたる爺
-
るるりら
自由詩
15*
15-7-14
心酔
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
16*
15-7-13
あたしの唄
-
もっぷ
自由詩
4
15-7-13
コンセント代わりに鼻を使ってもいいけどタコ足配線はダメ
-
北大路京 ...
短歌
4
15-7-12
沈んでる気持ち隠して星空を綺麗とか言う興味ないのに
-
北大路京 ...
短歌
5
15-7-12
紫陽花を打つ雨を見て指を折り三十一文字を行ったり来たり
-
北大路京 ...
短歌
4
15-7-12
夏の思い出
-
イナエ
自由詩
7*
15-7-12
蕾
-
あおい満 ...
自由詩
8+*
15-7-12
Ψ
-
もっぷ
俳句
3
15-7-12
浜辺
-
レタス
自由詩
5*
15-7-12
オレ抜きで二次会をするつもりだなやけに激しい風が吹いてる
-
北大路京 ...
短歌
5
15-7-11
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