突然
中1の長女が私の単身赴任先のアパートに転がり込んできた
つまり家出だ
終業式まで後2日

どうしたんだ?

  洗濯 掃除 ご飯の支度 
  全部やるから ここにいさせて
   ....
【五色の指】

靴下を履かせた
五本の指に それぞれに 五色の靴下

おやゆび        りっぱ
ひとささんゆび     させないよお
なかゆび        めだたないよ
くすり ....
「人間が一番怖い二番目はドーベルマン」と、がしゃどくろ談 最後まで手をつないでてくれたから… つないでないの?じゃあ、あの手誰? この夜道をいつも緩やかに漕いでいると
鼻の穴から嬉しそうにメロディが
街灯も少ない住宅街に響いてゆく

今日は紅色夜月の下小雨も降って
うっすら花粉が舞っているのに
紅色提灯垂らした石焼き ....
蟄虫啓戸
すごもりのむしとをひらく


ギィっと
闇に穴が開くと
部屋は一瞬で眩しさに満たされた

クラっと
意識が旋回して
しばらく身動きが出来なかった

何の理由も告げ ....
********
真珠秘話
********

海に照り返された日射しだけが 剥離し球体になって昇っている
あれは、太陽なのか。
美しい白銀の オパールに私を変える
変色しつ ....
人と争った後は
自分の中から
大事なものが
抜け落ちて
取り戻すことが
出来ないような
後悔と
いうほどでもないけれど
薄ら寒い風が吹き抜け
埋められない
空洞

一緒にお茶し ....
持ち上げては
こき下ろす
嘘をつかない人間はいないのだが

良い目を見たから許せないのか
騙されたから許せないのか
自分の嘘はばれたくないものだが

真実を追求する
マスメディアもか ....
春の柔らかな外套はいらない
寒風をしっかり遮る重いコートが欲しい

凍てついた大地を確実に踏みしめる足と
流れる雲をよみとる眼差しを

桟橋に繋留するための無骨な舫い綱あるいは
海底ふか ....
猫のヒゲふるわせてとおるやんちゃな風の春

春の音木の芽の薫り日向に干したせんべい蒲団

いいことがあったのよと三度目の電話僕にはないけど

分解された春をまた組み上げるそんな季節のちから ....
価値観のベクトルは
進歩と発展ではなく
共存と調和
競争原理が働かないので
社会の進歩はゆっくり
先進技術も先進医療もない
平均寿命は70歳ぐらい
でもほとんどの人間が死ぬまで楽しく働い ....
生と死、幸と不幸を分ける境界線の
なんと曖昧なことか
一体彼らが何をしたというのだ?
彼らと私の違いなど何もないではないか

奪われた二万千五百十名もの尊い命
決して癒えきれぬ悲しみを不意 ....
いつ
スイッチが入るのか
分からない

それが
ONなのかOFFなのか
分からない

そもそも
何処にスイッチがあるのか
分からない

行方不明のUSBメモリを探そうと
 ....
何事もなかったように光る海
廃線路の先には菜の花が咲く
網棚に取り残された箱を開ける勇気もなく
揺れる電車
ねむりを誘う振動
座ったままのうたたね
かしげてゆく首
透明な重力に引かれる右 ....
駆け抜ける想念とは裏腹に
書き抜けぬ言の葉裏の蝸牛
雪の積もったノートには
あと数羽カラスの行方が不明です

時の刃の上をゆっくりと滑る私たち
やがて「私」「あなた」という二つの断面へ
 ....
よく喋る女の横でうんうんと頷きながら飲むハイボール おもしろい人になりたい僕の名を聞いただけでも笑えるほどの 春愁や書き直したる遺言状 揺れる心地よさに
居眠りしていたわけではないが
通過してしまった駅があったという
ぼくを待っていた人に気付かず
遠ざかった町

乗車駅の ....
初めてのことを たくさん教えてくれたね
飽きっぽいのかなと思ったら 好きなものが多いだけだった
あんなに高いアンテナを 初めて見た

手に余るものを 大切にしようとして
ぽろぽろ指の隙間から ....
<怖い人>
急によそよそしくしてごめんなさい
とても不安になってのではありませんか
何かしたっけと悲しそうな顔をさせて
とてもひどい人だと思われてはいませんか

私はあなたが怖い
あなた ....
知りたかった
僕を
取り巻く
空気の中に

どれだけの
水の粒子が
溶けているのか

手と手
心と心
乾燥地帯で
ぶつかるたびに
静電気が起き
そこに生まれるのは
青白 ....
膝 様様。

私の日に日に重くなる体重を支えて頂き感謝申し上げます
妊婦が一番感謝しているのは 膝 様様です

よっこらせが呼吸なのです
それでも努力は怠っていませんよ 

毎日きちん ....
小鉢で泳ぐ白魚を掬いとり
生きたままを飲み込むという
珍しい食べ方で
食材を頂きました

口の中の足掻きも
喉をすぎる嚥下も
滞りなくすんで
食道を無事通過し
もう胃に入ったのですか ....
さざなみに心を許して
軽い手荷物すらもういらない
石の原野に泉をみつけた
だから
もう何もいらない
青い花たちが
みえない風に踊っている
啜り泣きは石っころたちの
いつもの癖
地図を ....
お守りを買えるだけ買う受験生 もう誰も飼ってないのに猫は自分の首輪をはずせない

猫がいる 怒りもせずに泣きもせず人のいない村で猫が生きている
今日の肉体は
昨日の肉体より
確実に
死へ近づいているのに
今日の傷は
昨日の傷よりも
命をうたっている
ふしぎな
からくり

はがれていった
皮の下から
赤く湿った
細胞が ....
線路沿いの黄色が日に日に

仲間を呼んで

背伸びをうんとして

集まって

つげる どうにも麗しい春

まるで園児たちの黄色の帽子のよう

元気だけを呼び覚ます

どうし ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
掛け布団- ichirou自由詩20*14-3-19
ひとあし_おさきに_三部作- るるりら自由詩13*14-3-19
「人間が一番怖い二番目はドーベルマン」と、がしゃどくろ談- 北大路京 ...短歌214-3-18
最後まで手をつないでてくれたから…_つないでないの?じゃあ、 ...- 北大路京 ...短歌414-3-18
夜月と芋屋- 灰泥軽茶自由詩414-3-18
蟄虫啓戸- nonya自由詩17*14-3-18
はちきれんばかりの_おもいのままに_三部作- るるりら自由詩9*14-3-18
人と争った後は- イナエ自由詩7*14-3-17
嘘つき- ただのみ ...自由詩25*14-3-16
冬のコート- 梅昆布茶自由詩2514-3-16
猫のひげと春- 梅昆布茶短歌1014-3-15
架空世界- ichirou自由詩8*14-3-15
二千十四年三月十一日に- 夏美かを ...自由詩24*14-3-15
スイッチ- nonya自由詩16*14-3-15
- そらの珊 ...自由詩17+*14-3-15
失念れすとらん- ただのみ ...自由詩17*14-3-14
よく喋る女の横でうんうんと頷きながら飲むハイボール- 北大路京 ...短歌514-3-14
おもしろい人になりたい僕の名を聞いただけでも笑えるほどの- 北大路京 ...短歌314-3-14
春愁や書き直したる遺言状- 北大路京 ...俳句314-3-14
通過駅- イナエ自由詩18*14-3-14
道端の風- クナリ自由詩7*14-3-14
最高の人_など四編- クナリ自由詩7*14-3-14
湿度計のある部屋- そらの珊 ...自由詩16*14-3-12
膝_様様。- 朝焼彩茜 ...自由詩21+*14-3-12
躍り食い- イナエ自由詩8*14-3-12
最後のパンケーキ- もっぷ自由詩714-3-12
お守りを買えるだけ買う受験生- 北大路京 ...俳句314-3-11
猫が生きている- そらの珊 ...短歌11*14-3-11
- そらの珊 ...自由詩11*14-3-11
春の子供- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-3-10

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