毎朝冷たい風に吹かれながら
      洗濯物を干すその手は
      ひどくかさつき荒れていた
      誰よりも早く起き
      米を研ぎ、味噌汁をつく ....
少しかけているところが
私たちあるみたいね

よくよく見るとね
かけているところ
ほんとうは
かけているんじゃなくて
割れたみたいなの

ひっつけるとピッタリ合うの
素敵で ....
友人の車のターボチャージャーがいかれて修理に15万ほどもかかるので
通勤の足の無い友人に僕の車を貸してある。
僕はといえば通勤は自転車で5、6分歩いて10分というところなので
日常的に自分の車に ....
一重の瞼のその奥の
瞳に映る景色は
美しいでしょうか
その中に私
映っていいのでしょうか

まるで毒を飲んでしまったようです
幾分前から苦しいのです
でもこそばゆくて
心地いいのかも ....
記号にからまってもう神に戻れない ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている ただじっと腰掛けている
こんなに良く晴れている冬の穏やかのなか
ただじっと無為に時間を潰している
神さまのまなざしが

気になっている
私を判ってくれている
ぬくもりにもっと
愛された ....
シュン! シュン! 飛び去る一瞬一瞬
びょう! びょう! 風吹く一秒二秒
塵 散る 満ちる 青い問い
埋もれ生まれたガリガリ亡者
スン! スン! 寸の間 一分二分
掻き毟る両手につかめはしな ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している

魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
あなたのみらいのために祈らせてください

そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした

ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
どこでもドアでお遍路巡り 君が落ち込みヘコんだときを狙う妄想膨らます 風のない日にはアナタを見た場所で磁石の如く北を向いてる 青空を掴んだ赤いハイヒール点滅してる少女の子宮 会いたいと呟く声はすぐに消え白い塊だけが残った いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない

ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
      折り紙を折るその指先は
      あどけなく、いつも湿っている
      クレヨンを持つその指先は
      つよさを隠しもっている   
      あした晴れたなら手をつ ....
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 静かな 夜に
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 涙にも 似て

 雪 さらさらと 風に舞う
 冷たい 夜に
 雪 さらさらと 風に舞う
 血液にも 似て
 ....
雪の降る日に、{ルビ姉=あね}さんは
半年前の忘れ物を取りに来はった。

今朝、思い出しましてなぁ。

そういって、姉さんは
その日傘を抱えて帰りはった。
なんで、こんな日に思い出したん ....
キミが放っておくから
ボクはすっかり錆びちまって
ダッシュボードの上は
白い埃が積もってるけど
ベイべー、雪合戦するほどじゃない
底意地の悪い奴は
どこの世界にもいるのさ
ヤワな雪玉に見 ....
アルモノヲナイモノノヨウニ
ナイモノヲアルモノノヨウニ
カタルモノニカタラセズ
カタラナイモノニカタラセヨ

時の澱み
虚無の沼地
透明な不発弾

スイカばかり食べていた記憶の夏
 ....
     薄暗い台所で
     小さなボールを抱え
     温めた牛乳を昔ながらの泡立て器で
     けんめいに泡立てる
     しゅんしゅんしゅんと薬缶が
     今にも ....
毎晩抱いて眠っているが抱き合えないの抱きまくら 夢の中でもひたすら見てる夢の中さえ抱けぬ君 誰もがあなたを甘やかすから
気づけばすっかりぜい肉がつき
顔の周りの
柔らかな毛をつまんでみる
味気ないドッグフードだけ食べて
長く生きるのと
体には良くないけれど
美味しいものを食べて ....
大雪で動けない僕を横目に進むコトバの火炎放射器 青く臭く砂鉄の如くカモフラージュされた
若くてぴちぴちした名残り 懐かしむには早い人間歴

 ラップにつま先ブレイク ダサいハッカ煙草
 瞼に乗せるブルーラインにネコ目パンチ
 誰も ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紡ぐ日々- 石田とわ自由詩17*15-1-20
かけていること- 瑞海自由詩6*15-1-19
赤いモペット- 梅昆布茶散文(批評 ...915-1-19
一重の瞼- 瑞海自由詩7*15-1-19
記号にからまってもう神に戻れない- 北大路京 ...自由詩615-1-19
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている- 北大路京 ...自由詩415-1-19
2015.01.18_(ただじっと)- もっぷ自由詩315-1-18
餓鬼- ただのみ ...自由詩15*15-1-17
暗い虹- イナエ自由詩13*15-1-17
巴里、骸骨寺で- そらの珊 ...自由詩17+*15-1-17
どこでもドアでお遍路巡り- 北大路京 ...自由詩1115-1-17
君が落ち込みヘコんだときを狙う妄想膨らます【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...315-1-17
風のない日にはアナタを見た場所で磁石の如く北を向いてる- 北大路京 ...短歌415-1-16
青空を掴んだ赤いハイヒール点滅してる少女の子宮- 北大路京 ...短歌315-1-16
会いたいと呟く声はすぐに消え白い塊だけが残った- 北大路京 ...短歌415-1-16
あしたの風- 梅昆布茶自由詩1815-1-16
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
ふしぎがいっぱい- 石田とわ自由詩14*15-1-15
雪ひとひら- ヒヤシン ...自由詩16*15-1-15
冬日傘- たま自由詩18*15-1-15
コール_アンド_レスポンス- そらの珊 ...自由詩21*15-1-15
僕は妊娠する- ただのみ ...自由詩21*15-1-14
茜の記憶- 石田とわ自由詩11*15-1-14
毎晩抱いて眠っているが抱き合えないの抱きまくら【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...315-1-13
夢の中でもひたすら見てる夢の中さえ抱けぬ君【都々逸】- 北大路京 ...伝統定型各 ...315-1-13
犬と鳥と猫と- そらの珊 ...自由詩13*15-1-13
大雪で動けない僕を横目に進むコトバの火炎放射器- 北大路京 ...短歌515-1-12
砂粒の会話- 朝焼彩茜 ...自由詩7*15-1-12
東の国の終わり方_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-1-12

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