雨がやんでしまうまで恋人  
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
純白の雲から
いつか夏の終わり
銀色に耀く雨粒となって
熟れた小さな果実のように
堕ちていったBluesky
なくしていた蒼い傘が
見つかりました

遠く霞む
紅にたたずむ山脈の
 ....
赤錆びた内なる世界から
私の退屈な半身が生命の扉を開けた。
今度は長旅になるらしい。
私は我が生命の光が再び灯るよう、半身に祈りを捧げ、見送った。
意気揚々と旅立つ若者に、私の心は鋭く反応 ....
 なあ
 おまえ歩くスピード遅くなったな

   そうかな

 そうさ

妻と散歩する夕暮れの利根川の土手は久しぶり

   ねえ
   誕生日プレゼント リクエストしてもいい?
 ....
ぼくらは言葉を繋げて
この暗い宇宙を何処まで渡って往けるだろう
一冊の詩集が時を越えることは
真空パックの棺が難破船のように
意識の浅瀬に漂着し鮮やかに燃え上ることだ
死んだ詩人についての{ ....
秋が来ていた

遠い遠いところから
この家のどこからか

そっと耳を澄ますと
秋がわたしを呼んでいた

遠い遠いところから
あの日と同じ声がした

呼ばれるままに
仏間の襖 ....
見上げると、木漏れ日は白く
辺りの緑を淡く包んでいる。
優しい。
ただひたすらの優しさが僕を愛撫する。

沈黙する森の中でころころと流れる風。
郭公の呼び声も既に久しく、ひぐらしさえも歌わ ....
合コン前の作戦会議が一番楽しかった 抱かれた夜から違う足音 昨日君は僕に言った
「もう、終わったの」って
「もう、止めにしましょう」って
「もう、別れましょう」
「あなたが何だか遠くに感じて怖いの」
それから彼女はさよなら二回でごめんなさいを ....
逃げている
追いかけてくるものから
ひたすらに逃げる夢

スローモーションで
お決まりのように
足が重くて
だるくて
走れないのに
すぐそこにまで
迫りくるものから
逃げている
 ....
向日葵の前で大きく背伸びする どんなにおそろしいか
どんなにふあんか
まくらやみのなかで
ふみだす そのいっぽ

声をかけられなかった
ずっと昔
学校帰りの交差点で
その人は白杖を持って
信号待ちをしていた
声 ....
人型サボテンは狂い咲き
愛人は血を流し過ぎたのだ
肌蹴た胸に呪詛めく黒子口移しで
器から器へと移動しながら
情熱は霧散して往く愛は
溶けないままで重く沈殿する 


裂く天つめたい銀河 ....
夏のばくだん

硝煙???

息がすくなくなる

かかとが上がらない

光と蒸気のなかをゆく

やがて

やがて秋のけむり

熱がほどける

うすら冷たい大気

拍 ....
眠れないのかい?
珍しいじゃないか
深い暗い穴の中へ落ちる事は
意識すれば急に怖くなる

起きていたいのかい?
珍しいね
もちろん僕は付き合うさ
君が安心して
無意識の世界へ ....
虚ろな純情をたてて十六夜の海 ありふれた寂しさに月を絞って飲む 僕たちはすれ違う小彗星のように
尾をひきながら歌って生きてゆくのだ

そのときに交感した想いだけが
やさしいえねるぎーとなってさらに
宇宙の深奥へと誘われる生命なのだから

まだ魚だった ....
ぼーとテレビを見ていて
半開きの唇から
涎が一筋
急いで手で拭き…
認めない
涎を垂らしたことが老いのせいだなど
ただ 口を閉じていなかっただけ
幼児は涎を流し
若者だって 口角泡を飛 ....
消えたデータは消えたかったから消えたのさ
晒すものではなかったらしい 小癪だがな

二度目を脈打つと まったくの別人

アンタ誰なのさ まぁよかろう

 アタシはドライ詩が書きたかったの ....
遠くてどうしようもないところにある
でも大切な里にゆきたいとお金を貯めていた
わたしは消えてしまうのだけど

   #

女の子がそれを知る前
暖かな手のひらが彼女にスプーンを手渡して
 ....
冬の間近に聴こえた去勢の声が
立ち止まらない足跡に踏み締められてしまって
還らない記憶となる

季節は幾度も挨拶してくれるが
それ以上語り合うことはないので
私の名前を一向に憶えてはく ....
何年ぶりだろう
二人で食べる黒蜜のあんみつ

手術前のある日の病室

老舗の和菓子屋の前を通り
ふと気づいて買った
お土産のあんみつ

あんみつの中には
紅白の求肥や赤豌豆
漉し ....
いちじくがなりすぎて
おしうりされて
いやになる きみの
ことがだいきらいなわけではないけど
だいすきなわけでもない
いっそきらわれたほうがましとでもいうように
そのみはすこしわれていて
 ....
 
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
黒い視線がデッサンを始める

 その前に

匂やか印象だけを舌先に灯し

  駆け引き

{ルビ張子=はりこ}のロマンス欲情田舎芝居

   止まずに

降り続く冷たい天使の死 ....
{画像=140907093944.jpg}




近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ....
砂浜の砂を握りしめ
手を開けば
崩れる砂
崩れた砂を見ると
砂は砂粒と砂粒だった

地球はひとつでも
本当の地球は
個々の人々や生きものたち
一粒一粒の砂粒

この世の中の本当の ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨がやんでしまうまで恋人- 北大路京 ...自由詩1614-9-15
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
Into_The_Bluesky- りゅうの ...自由詩19*14-9-14
親愛なる詩人達へ- ヒヤシン ...自由詩11*14-9-14
のんきな散歩- ichirou自由詩11*14-9-13
残らない詩のために- ただのみ ...自由詩30+*14-9-13
- chiharu自由詩15*14-9-12
郷里の秋- ヒヤシン ...自由詩12*14-9-12
合コン前の作戦会議が一番楽しかった- 北大路京 ...自由詩1014-9-12
抱かれた夜から違う足音- 北大路京 ...自由詩414-9-12
IllKIllU- 凍月自由詩6*14-9-11
逃げる- Lucy自由詩19+*14-9-11
向日葵- chiharu携帯写真+ ...8*14-9-11
白杖の人- そらの珊 ...自由詩22*14-9-11
煮詰められた腸- ただのみ ...自由詩16*14-9-10
さよなら- 吉岡ペペ ...自由詩814-9-10
涙の夜は- 凍月自由詩7*14-9-9
虚ろな純情をたてて十六夜の海- 北大路京 ...自由詩614-9-9
ありふれた寂しさに月を絞って飲む- 北大路京 ...自由詩614-9-9
彗星のうた- 梅昆布茶自由詩2114-9-9
認めない- イナエ自由詩20*14-9-9
晒詩- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-9-9
女の子の銀河鉄道- もっぷ自由詩714-9-8
- 乱太郎自由詩15*14-9-8
あんみつ- ……とあ ...自由詩34*14-9-8
いちじく- そらの珊 ...自由詩17*14-9-8
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
たばこを吹かす女- ただのみ ...自由詩19*14-9-7
羊歯(シダ)になろう_/_丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...- beebee自由詩23*14-9-7
だから僕は時々空を見る- ichirou自由詩14*14-9-7

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