風あるだけの風景に
一つ案山子がありまして
さびしく村の賑わいを
じっと眺める日日でした

風あるだけかと思ってた
そこに居たのはお陽さまで
一つ詮無く立ちんぼの
案山子に影をあげまし ....
【ともし火】

気づけばしんと冷えていく
乗り換え駅も冷えていく
あの子はまだ半袖で
切符がないと泣いている

秋は火を隠している
柔らかな火を 今年もまた
あの子が切符を見つけられ ....
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
後ろを振り返るとだれもいない
たぶん肩をたたいたのは夕暮れ

漆黒が塗り重ねられてよるを待つ
あさの白さに塗り変わるまで

針千本飲まされてもうゆびきりはしないと思ったころ
ぼくは立派な ....
***みなさまへ
 るるりらです。このたび たんなるミスで 
 自分のハンドルをHALUにかえてしまいました。
 しばらくすると、ハンドルをもとに もどす予定でいます。

 類似するハンドル ....
埠頭から一時間船にゆられた
海面に時折大きな背びれが顔を出した
港であんこ椿の扮装をして写真を撮られた
両親と弟、祖母で三原山に向かった
しばらく行くと草も花もなくなった
辺りは黒々とした石 ....
     交わらない
     レールのようなもので
     いいのです
     どこまでも平行線
           
     おなじ景色を観て
     それぞれの思いがあ ....
詩に関節技をかけられる
ギブアップして時代に媚びたと白状する

詩に投げ飛ばされる
天地回転 ものの見方がひっくり返る

詩に首を絞められる
反則も何もありゃしない
ついには殺されてし ....
にんげんに生まれなくてよかった
ありあわせの価値観や
なあなあの絆で
日々を適当に真面目にやる
にんげんに生まれなくてよかった


にんげんに生まれなくてよかった
 ....
雨の降る日は遅刻者が多い、と考えただけでも既にいらいらと重くなる頭を、無理に伸ばした背骨で支えて、混み合う生徒玄関で傘の滴に汚れた廊下の掃除の仕方と、遅刻の取り締まり方について、週番の生徒に指示してい .... 雨が降っていた

同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....
君は、君の時間をくれる
午後九時半ごろ声届く
言葉をくれる
詩をくれる
せいいっぱいの誠実も

心を尽くして
毎日毎日
ひとりで淋しくしてないか
一人を涙してないか
せいいっぱいの ....
雨が降りそうで 今にも

ヤキソバでも
作るかな

雨が降りそうで
降らない

風が冷たい
夏なのにサムイ

君は出かける
ひとり どこかへ
風に吹かれて チャリこいで

 ....
あなたが弾く鍵盤からは
詩が聞こえてきます
ピアノ色の言葉が
楽譜から飛び出して
わたしの耳元でささやくのです

あなたの詩は
私にとっては水の流れ
水色の言葉は
静寂で濁った悲 ....
声に出してごらんよ
その人の名を
あなたは
立派な霊媒師だ

声に出して
呼んでごらんよ
ほのかに
感じられるでしょう?

実体のない
粒子力学
ベクレルでも測れない

生 ....
雨が降っていたので そのように感じました
空と自然の営みの 湿と陰と灰の しぶみ
晴れは いつもいつも 迎えに来る 至福を吹く 生きの道

全うを急がない 備えの遺書の目次の下書きの浮き絵
 ....
遥かな星の光に導かれたいと思った
滴を飲み干すようにそのいのちを汲み取りたかった

それがたとえつかの間の足元を照らさなくとも
静かに己の無知をおしえてくれるなら
僕は本当の光に従いたいとお ....
せっかちな夜に飛び込んだ
角砂糖みたいにすぐに溶け
ミルクのように白い肌がねじれて

翌朝は秋の冷え込み
汚れたカップが残された
ショルダーバッグに仕込んだ
高性能の小型カメラは
寝惚けた雨空しか写さないから
今日もメタファーを掴み損ねた

観葉植物の鉢に隠した
最新式の盗聴器は
ふざけたノイズしか拾わないから ....
青月

青月の現代、
詩に興味のない子供たちは
わざと水たまりを歩き音をたてる
それは未来まで響く
大人たちは
水たまりをよけて歩き
詩をよんで
陸もない海もない道もない
地図をつ ....
 ブランコ


息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐く
いつも意識の片隅で
緊張している
生きるために

前脚を出して
後ろ足を出して
前脚を出して
後ろ足を出す
 ....
みみたぶは
いつも冷えている
熱い鍋肌にうっかり触ってしまった
わたしの指を冷やすために
みみたぶは
きっと知っている
それがうっかりではなくて
わざと、であったかもしれないことを
知 ....
私はずっと犬が飼いたかったのだけれど
今でも犬の散歩などをみると
羨望の眼差しで見てしまうのだけれど
いつも家には猫が居た

だいたい野良猫がそのまま居ついて
或る日ふといなくなったり
 ....
かりんの実いぶりがっこの夢見てる 行列に並ぶもデート走り蕎麦 通り過ぎた町の窓をあけてゆく

すでに知っている町なのに

待ち遠しかった


通り過ぎてしまってから

言いわすれた言葉をくちにする

すでに知っていた言葉なのかもしれない ....
夜になると
バーバは魔法使いになる
紙の扉は
たちまち昼の成りを潜めて
世界を映し出す
銀幕になる

指でこさえた狐が
首輪を失くした犬と出会い
なんのためらいもなく
おしゃべりを ....
【そこには無が、有った】

たまった洗濯物は無かった
たまった洗い物は無かった
たまるストレスは無かった
たまったヤルセ無サは無い
不健康な食生活は無かった
不摂生 ....
ケサランパサランを しってるかい
ちいさなちいさな生き物だよ 
一ミリにもみたない 綿のような身体をしていて
不思議に妖力をもった生き物なのさ 
人の心のやさしさにふれながら しだいに ....
意味や価値より

自分を大切にしていたころ

長すぎる午後に拾い上げた

石は碧を宿したまま

冷たく掌でひろがり

静寂の質量を教えてくれた



いま閉鎖された細胞 ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5138)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
案山子- もっぷ自由詩413-10-27
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)- そらの珊 ...自由詩9*13-10-26
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26
蛇行- 梅昆布茶短歌1313-10-26
てづくり太陽- るるりら携帯写真+ ...6*13-10-26
アイランド- そらの珊 ...自由詩913-10-26
レール- 石田とわ自由詩14*13-10-26
現代詩バーリトゥードフォーラム- ただのみ ...自由詩31*13-10-26
にんげんに生まれなくてよかった- ホロウ・ ...自由詩5*13-10-25
朝のできごと- Lucy自由詩20*13-10-25
フレンチトーストとおちょこ傘- そらの珊 ...自由詩1313-10-25
君は- もっぷ自由詩513-10-25
ヤキソバ- Lucy自由詩10*13-10-24
あなたからの贈り物- 乱太郎自由詩1613-10-24
ねえ- umineko自由詩10*13-10-24
雨が降っていたので_そのように感じました- 朝焼彩茜 ...自由詩17*13-10-23
断章- 梅昆布茶自由詩2013-10-23
フレンチロースト- ただのみ ...自由詩18*13-10-23
探偵- nonya自由詩20*13-10-23
砕けた月の破片は約二十億個- 左屋百色自由詩12*13-10-23
北の亡者/Again_2013神無月- たま自由詩33*13-10-23
みみたぶ- そらの珊 ...自由詩1613-10-23
猫のあたま- 灰泥軽茶自由詩2013-10-22
かりんの実いぶりがっこの夢見てる- 北大路京 ...俳句213-10-22
行列に並ぶもデート走り蕎麦- 北大路京 ...俳句313-10-22
通り過ぎる窓- 梅昆布茶自由詩20*13-10-22
幻燈- そらの珊 ...自由詩1213-10-22
群青_参加作品_テーマ主題【_無_】【そこには無が、有った】- るるりら携帯写真+ ...10*13-10-22
1㎜- るるりら自由詩10*13-10-22
碧の石- ただのみ ...自由詩18*13-10-20

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