ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう
探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
鼻から鼻血が止まらないの
誰かが牛乳を飲みながら叫んでいる
牛乳は血と混じりあって
苺ジュースになる
甘いあまい苺ジュー ....
わたしが何かを語るとき
あなたは何かを問うだろう
闇はふたつに離れ
それは風に運ばれ
光の雨を照らしだす
やがて氷河は乾き
海が聳え立つ
地に埋けるもの、
、その多くが応えに導 ....
思い出した
思い出してしまった
宵の寒空
その底に沈む空気を吸って
木枯らし
髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体
静けさ ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする
今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう
あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください
大きな腹を抱え
一晩かかって ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして
「おまえもおんなじ
襤褸だねえ
握りしめた石ころ落とす
脆弱な意思の皮袋
かけはぎなんかいらない
ミシ ....
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配
季語を埋め尽くし 散りばめ
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
....
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ
【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。
こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く
夜の闇に
....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない
吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中
もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
かきけされたものを
かきけしていく
はぎとられた爪が
残した影は
えぐりとられた
月の皮膚
窓にうつるその
....
灰の中を駆けるくらい、どうということは無いと思った
どんなに汚れたって、体の中まで汚れるわけではないと信じた
汚れた服を脱ぎ捨てれば、また同じように愛されるはずだと信じた
駆け抜けているうち ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる
しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
....
友人が子猫を二匹拾ってきた
寂しそうにしている僕を見兼ねたのかどっちか一匹もらってくれと言う
…どっちにしても雑種の野良猫だから美しくはないが、と前置きをして…
訪ねてみれば、確かに顔は ....
夢は常に遥か遠くに横たわっている。
僕らはあらゆる手段を用いて少しでもそれに近づこうとする。
幾つになってもそれは大事で光り輝く真夏の太陽のようだ。
空には気さくな雲が流れている。
....
あなたが深いところに落ちないように
手を差し伸べて 支えていきますから
私が寂しくならないように
どうか お隣にいてください
でも笑ってばかりだと変だし
二人で泣いたりすると ....
1
憧れを追い駆ける時の虚しさ
その中でしか見つけられない{ルビ理由=わけ}を求めていること
いつからか
僕の片手には孔が開いていた
その寒さの中で屈まっている君よ
なんて空疎 ....
素直に
想いを伝える
命の煌めきは
身体を紅く
染める耀きの
燃料になっていて
未来へと
想いを運ぶ
夜空を照らす
裸のままに
燃える僕らの炎
それは時を越え届く手紙
――封筒は茶色く変色して
だが土色の背中に亀裂が入るように
そうして新たな啓示を告げ知らせる妖精が
花弁のような華奢な翅にその霊妙を巡らせて
そよ風とワルツを踊りなが ....
公道から駐車場に車を入れる
「いらっしゃいませ」の声を聞き流して
雑誌架から適当に雑誌を抜き出し
窓際から店の中央へ視線を流して
空席を見付け 椅子を引いて座り込む
盆に水とおしぼりを持 ....
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは
きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう
小さな ....
ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです
キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い
ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき
てぶくろ ....
めごきめごきめごきと
前触れもなく音がして
ああこれは歯車の音だと
周りを見渡しても見当たらない
どこの歯車
どこに歯車
めごきめごきめごきと
絶え間なく音がして
一人きりの浴槽で ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱
おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを
ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実
焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま
美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5138)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
かりそめ
-
そらの珊 ...
自由詩
16
14-10-18
苺
-
あおい満 ...
自由詩
4
14-10-18
ロゴス
-
アラガイ ...
自由詩
8*
14-10-17
独りきりを思い出す
-
凍月
自由詩
14*
14-10-16
沈黙の百合
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
16*
14-10-16
じょろうぐも_【詩人サークル「群青」_九月のお題「悩」への提 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
14-10-16
顏もないのに笑ってやがる
-
ただのみ ...
自由詩
20+*
14-10-15
霜降
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
11*
14-10-15
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる
-
北大路京 ...
短歌
2
14-10-15
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-15
とりつくしまという名前の島での物語_オムニバス三篇
-
るるりら
自由詩
8*
14-10-15
おもいのおと
-
nonya
自由詩
21*
14-10-14
瞑想曲
-
乱太郎
自由詩
19*
14-10-14
蜘蛛_
-
あおい満 ...
自由詩
8
14-10-13
灰の中の野ばら
-
クナリ
自由詩
3
14-10-13
台風を待つ朝に
-
そらの珊 ...
自由詩
16*
14-10-13
この美しくない猫たち
-
アラガイ ...
自由詩
10*
14-10-13
夢語り
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
14-10-13
二人
-
瑞海
自由詩
13*
14-10-12
孔
-
陽向
自由詩
7*
14-10-12
裸火
-
りゅうの ...
自由詩
12*
14-10-12
敬愛
-
ただのみ ...
自由詩
15*
14-10-11
行列の出来ない店で
-
イナエ
自由詩
11*
14-10-11
嵐の夜に灯火を照らして
-
りゅうの ...
自由詩
10*
14-10-11
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ
-
そらの珊 ...
短歌
19*
14-10-11
歯車
-
クナリ
自由詩
2*
14-10-11
包装紙
-
梅昆布茶
自由詩
22
14-10-11
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実
-
北大路京 ...
短歌
3
14-10-10
焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま
-
北大路京 ...
短歌
5
14-10-10
赤い月はノクターンを奏でる
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-10-10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
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16
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