ヒョウ柄のブラジャーすれば少しだけ強い女になれちゃうのです

キャミソール細い肩紐に見せかけて女の紐はほんとは太い

ふわもこが恋しい季節になりましてしーんと冷えた足のゆびさき

てぶくろ ....
めごきめごきめごきと
前触れもなく音がして
ああこれは歯車の音だと
周りを見渡しても見当たらない
どこの歯車
どこに歯車

めごきめごきめごきと
絶え間なく音がして
一人きりの浴槽で ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱

おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを

ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実 焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま 美しい言葉を
うすぺらいと
思う人もいる
人の心や現実というものを
わかっちゃいないねと
笑う人もいる
そこへたどりつくまでの
流した涙を知らずに
美しい言葉を
幻想だと
突き返す ....
都会に降る雨は
ビルをぬらし 
車の音をくぐもらせる

ビルに囲まれた後楽園を洗う
こぬか雨の中
大島紬に蛇の目の女がひとり
水田のほとりにたたずんで

周りのビルは雨に流れ
 ....
ちっぽけな石ころ
川底に沈んで
誰かを傷付ける
尖った部分を失くし
長い時間に失くし
自分を確かめる
でこぼこを失くし
ずっと底に
ずっと沈んでいる
誰か見つけてください
此処にい ....
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか 太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶 亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め 銀色の飛沫をあげて僕の頭がスパークする。
それは一線を超えた幸福。
手の平から放たれた感情。
自分自身を取り戻す熱情。

七色の太陽。
夜空に煌くダイアモンド。
黄色い鳥達の声。
 ....
降り注ぐ星のシャワーを全身で浴びる。
宇宙に横たわる星座達の囁きが聴こえる。
エメラルドグリーンの胎動を感じながら
鮮やかな爆発の連鎖に息を呑む。

無意識を意識すると宇宙が見える。
 ....
月下美人のつぼみは
僕から君へと宛てた
詩集の挿絵に
描かれていて
本当は籍を入れる時は
月蝕の夜になっていた
かもしれない

まるで仮眠でも
取るように
くれないに染まる月蝕は
 ....
駐車場に車を止めて目をやると

2階の窓が明るい

携帯で電話



これからすることがあるので
今日はちょっと



すぐに窓は黒くフェイドアウト

駐車場に取 ....
誰かが外から力をねじ込んだ
固く ギリ ギリ と
{ルビ蜷局=とぐろ}を巻いて震える はらわた
突き上げるような衝動!
目を見開き
歯をむき出して
喧しくシンバルを鳴らし 
── 鳴らし ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
リベラルな共産党員

天気のよい氷雨

帰りを待っている女房

USO800取得の国家

コマネチをやらないビートたけし

歌をわすれないカナリヤ

ツタンカーメンの祝福

 ....
夜を徹して
降りしきる雨
月曜日に朝を迎える
街で真先に開く
パン屋もすでに
忙しく

ラッシュアワーに
台風が直撃する
大きな白い傘を差しながら
駅へと向かう
運行規制で少し ....
私はわたしの重みだけで倒れて割れる

痛みの断片を寄せ集めて
出来上がったわたしを私は消したいのに
身体の内側から鋭い切っ先に刺されて
抜けた髪の毛の断面からすら血がしたたる
私の中身はわ ....
気持ちも身体も
行ったり来たり

ドキドキとハラハラの
ほんのわずかな
タイミング
「土砂崩れのあった山のあたりは 幾たびかの土石流が重なりあってできたので、昔の地名には、 それが残っていたらしい。」と、母が どこからか聞いてきた。調べてみると 阿武山というのがある。
【阿】という ....
言ってもダメ?

ひどいなあ
じゃあ、気持ちは
こんがらがって

まるまって
コロン
台風が来る
南の海の匂いと一緒に
置いてきた心を運んでくる
まっすぐに僕を目がけて


近づく力のかたまりに
胸の奥が震える
雲を巻き込む大きな螺旋が
心臓の鼓動と響き合う
どきど ....
寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
大人になっても子どもの姿
{ルビ蓑蛾=みのが}の雌は{ルビ蓑=みの}の中
雄が訪ねて来るのをじっと待つ
翅も持たずに交尾をし
卵を産んで死んで往く

大人になっても幼いこころ
美しく濃い ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
蝉は生き続ける
孵化を忘れた年月を

ルサンチマンさえ風化して去った
いくつもの夏を

トニオクレーゲルの日々を
隣のねえさんの優しげなまなざしを

不思議の森に生まれ
永らえた歳 ....
表現し伝達する手や足と震える唇

バンドマン歌ってよこの夜の深さと哀しみを
いくつの星がうまれて流れていったのだろう

音韻学的なぼくらの言葉の航続距離は?

アクセサリーみたいに飾り付 ....
国境に有刺鉄線秋燕
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ベッドでは香水だけをつけるなど、一生縁のない日々のつれづれ- そらの珊 ...短歌19*14-10-11
歯車- クナリ自由詩2*14-10-11
包装紙- 梅昆布茶自由詩2214-10-11
明け方に揺れる満月悪夢だと思いたいけど酷な現実- 北大路京 ...短歌314-10-10
焼きたてのシナモンロールを頬張れど虚無の底から抜け出せぬまま- 北大路京 ...短歌514-10-10
赤い月はノクターンを奏でる- そらの珊 ...自由詩17+*14-10-10
雨の小石川後楽園- イナエ自由詩11*14-10-10
石ころの夢- 花咲風太 ...自由詩714-10-10
真夜中に口笛吹くと出る蛇に毒はあるのか喰えば美味いか- 北大路京 ...短歌514-10-9
太陽を吐き出す海に浮いてると前世エチゼンクラゲの記憶- 北大路京 ...短歌314-10-9
亡き母が大好きだったカツカレー御飯少なめラッキョは多め- 北大路京 ...短歌314-10-9
- ヒヤシン ...自由詩8*14-10-9
白日夢- ヒヤシン ...自由詩4*14-10-9
月蝕から遠くない日に- りゅうの ...自由詩16*14-10-8
サフランモンブラン- 芦沢 恵自由詩21*14-10-8
誰ももうネジを巻くな- ただのみ ...自由詩22*14-10-8
偏愛- そらの珊 ...自由詩2414-10-8
ラジカル・ミステリー・ツアー- 梅昆布茶自由詩714-10-8
各駅停車は台風のなかで- りゅうの ...自由詩10*14-10-7
「ハンプティダンプティ」- 桐ヶ谷忍自由詩9*14-10-7
良くも悪くも- 中原純乃自由詩3*14-10-7
阿武山- るるりら散文(批評 ...9*14-10-6
会いたいって書いちゃダメ?- 中原純乃自由詩3*14-10-6
野分- 八布自由詩414-10-5
融鉄- 凍月自由詩16*14-10-4
美濃夢詩びと- ただのみ ...自由詩19*14-10-4
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
26000日- 梅昆布茶自由詩10*14-10-3
今日というちっちゃな宇宙へ- 梅昆布茶自由詩814-10-3
国境に有刺鉄線秋燕- 北大路京 ...俳句514-10-2

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