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 托卵と云う習性がありまして

無責任と人間の倫理からすれば思われる

然し

命の巡りとしては全うで

巣の兄弟を蹴り落としても
 ....
「ねぇ、あずきちゃん、イチローはね、あずきちゃんに恋をしてるのよ。きっと……。」
 え……、恋?
「そんなの、うそだぁー。」


「あっはっはっはっはっ……。」
 外山先生とおかあさんがま ....
あなたが望む世界がひとつ
彼氏が望む世界がひとつ

親兄弟とか仲間とか他人とか

でも同じコルクボードに鋲で留められる

百個は許しても一個はあなたのものだ

その一個が

大好 ....
爺ちゃん

本当の爺ちゃんじゃないけど
本当の爺ちゃんみたいな
爺ちゃん

筋の通った生き方を

辛抱強く
教えてくれた

わかるまでに何年かかったのか

、だけどさわかったけどもその前に
まずはお ....
六月の朝に好きな人に会う。

新しいときの創造は過去を手放すことなのに、音をたてて崩れる国のまえで、いまは少しも淋しくなれない。

ほんの小さな単語たちにも特権は与えられる。神は完全な意味で公 ....
クリスマス以降
全くやる気が起きなかった
どうにか今日で仕事納め 
やっと時間が心に追いついたのだ


裸婦像みたいな街路樹の肩にカラス


除雪車に削られた白い壁に車を着けて
ふ ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手

苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手

掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手

振り返 ....
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
なぎらさんは僕より一個上ででも若者が変革を実感した時代の証言者及び旗手として、悲惨な戦いという名曲のシンガーとしていまだに東京下町のヒーローとして
卵焼き屋さんの息子テリー伊藤さんと並びおっちゃんカ ....
得体のしれないものが浮かんでいる
球体なのか
立方体なのか よく分からない
時々 雀がとまる
もう一年以上浮かんでいる
雨で落下するわけでもなく
風に流されていくわけでもなく
そこに 浮 ....
夕焼けに向ける背中にいつも話しかける
あなたの白く暗い眼のなかに
今は何が映っているのか

細く響くラジオと
揺らすグラスの氷の音に
あなたはいつも
何を思うのか

わ ....
おかあさま
ねむれぬよるにかぞえましょ
さくをとびこすひつじさん

おとうさま
ひつじのこどもはどうしましょ
ねむれぬよるもあるでしょに

あんずることはありませぬ
うさぎがこぎだす ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
茶色の液体を溜めている 冬の間
白く染まるわけでもなく 雪が積る

 この冬はコタツは出さない
 丸くなるのは 代わりのマイクロファイバーのチビモーフ
 君サイズ

本物の毛皮身につけて ....
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なんだか「にぎりめし」って気分しない?

粗塩を手にまぶして聞くなよ

「ああ、君の得意料理だからな」と返す

成立してるのか? 会話とし ....
耳が三角なだけで かわいい
縁あって飼い猫も 道端でひょっこり見つめる猫も

一方的な私の挨拶に 光速凝視永遠のシカトでも かわいい

 時にトラなる事もあるけれど かわいい
 内出血の私 ....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない

昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる

自分が永遠に満たされることのない
闇であることを

さみし ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
単純作業をするはずの機械仕掛けは

作業員を工場の雑務要員として従事させ

四六時中の作動をお守りさせた

切削油の匂いは余所ゝしく感じられ

切り粉は制作の結果と云う輝きを失い

 ....
故郷にモザイクがかかる 女子マネがいるとこには負けない 何のことはない

君自身が落し物なのだ



たとえば君が左のエレベーターに乗る時

右のエレベーターから降りてくる

すれ違ってばかりの斜に構えた運命が

今日も君を捜してい ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
きみの産声は
午前6時のものだったらしい
かつて手帖があったころ
盗み視た
かすかな記憶
その時きみを照らしていたのは
夜明けという天然のシャンデリア
きらきらとさやかに
祝福はあった ....
高い天井
絨毯に吸い込まれていく足音
息づかいさえ聞こえてきそうな静寂
ページを繰る音も
遠慮がちな小さな咳も
潮が引く様に遠のいて
異様な錯覚に陥っていく
あたりが歪んで
異空間に迷 ....
クリスマスツリーを折りたたみ
鏡餅を拓く

雨と雪の間の空気の粒が空に見える
コトコト煮込むなら今から始めなければ

またの支度
清々しく生きる支度

時の巡りを艶濃ゆく打ちのめされ ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
育てる事に疑問を持たない- ドクダミ ...自由詩4*12-12-30
あずきの恋人_(連載⑥)- たま散文(批評 ...11*12-12-30
百一個の画鋲- 梅昆布茶自由詩1112-12-30
だから長生きしてよ爺ちゃん- もっぷ携帯写真+ ...612-12-30
六月の朝と植物- 乾 加津 ...自由詩15*12-12-29
連休熱- ただのみ ...自由詩15*12-12-29
まねきねこ- nonya自由詩20*12-12-29
末広がり- るるりら自由詩18*12-12-29
なぎら健壱の時代- 梅昆布茶散文(批評 ...512-12-29
浮遊物体- 空丸ゆら ...自由詩1412-12-29
『母へ』- あおい満 ...自由詩812-12-29
再度「ひつじのゆめ」- ドクダミ ...自由詩6*12-12-29
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
それでも清潔なのだ_冬- 朝焼彩茜 ...自由詩612-12-28
男と女のにぎりめし- ドクダミ ...自由詩6*12-12-28
三角の耳- 朝焼彩茜 ...自由詩1012-12-28
ほほえみ- Lucy自由詩12*12-12-28
マグネット- そらの珊 ...自由詩20*12-12-28
あかぎれ- ぎへいじ自由詩18*12-12-28
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
サンタになんか永遠になれない- 夏美かを ...自由詩14*12-12-27
荒業地帯のパペット- ドクダミ ...自由詩4*12-12-26
故郷にモザイクがかかる- 北大路京 ...自由詩6*12-12-26
女子マネがいるとこには負けない- 北大路京 ...自由詩612-12-26
気休めという天使に足を踏まれた聖夜- ただのみ ...自由詩19*12-12-26
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25
きょうも問う- もっぷ自由詩812-12-25
昼下がりの砂漠- wako自由詩4*12-12-25
くくり末- 朝焼彩茜 ...自由詩412-12-25

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