静けさが残り
(何故か見上げれば
見下ろしている)
さまよいながら求めるもの

宇宙を識るのとおなじくらい 「
人間を知るのはむずかしい 」

(意味に手をあわせ
ただ) ....
  空の蒼い日
  乾いた独房に
  ひとふさの春が投げこまれる
  赤錆びた格子窓の向うから
  透明な一枚の手によって



  そこには誰も居ないので
  やがて、壁の ....
びいどろの中に
浮かぶ泡
気泡があるのは
不良品なのか
値下げの札がつけてあった

かなしい音が
とこしえに

びいどろに
刻まれた
唐草文様

ふるさとの野辺に咲く
名も ....
僕は病んでる自分を疎ましく思ったり

でもいとおしくもある


診察券にはだいぶ慣れてきたし

人間て病んでて当たり前なのかも知れない


検査着に着替えて腹部CTをとる

さ ....
穏やかな風は
温かく吹く

愛したひとのように
やさしい微笑に似て

桜は待ち兼ねた蕾を
綻ばせ柔らかく咲く

だけど だけど
僕は今ひとりで
陽溜まりのなか

春はいつも別 ....
駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている


春を感じる

寂しくて

心地好い

何してんだ


駅に夕暮れが停車している

優しいエールが流れている
空港が近い

日本の街がそこにある

繊細だ

愛しい

地震に身をふるわせ

原発に傷ついている

人口は減り

高齢者だけが増え

円高に蹂躙される

このなかで生きてゆく

壊されない

ちいさ ....
海が
めくれてゆく
いくつもの
いくつもの
海が
めくれて
岸壁から
追い縋って
宙を泳ぐ指先に
紫貝のように
閉じる音楽

 (母は海に還ったのだ

街が
たわ ....
自分の事だけ言って
人の話は聞かない
勝手に自分なりに解釈して
妥協を知らない

目先の事にこだわり
長期の見通しがない
人をバカにする
バカにされると怒る

意地悪が大好き
自 ....
朝の微睡みの中
腹に行儀良く座っている黒猫
薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある
夢と現うつつを行き来するうち
そのまま抜け出した僕の意識は
彼女の瞳の中に落下する
小柄な人なら入ってしまうような
大きなコインロッカーを
開ける時
必ず怖くなる

屍体を隠しておくには
ちょうどいいと
どこからか
声が聞こえて
息をとめて
扉を開く

{引用 ....
お前は誰にでも容易く尻尾を振らない
それが臆病な心を隠すためだとしても
媚びを売る飼われた犬の真似はしない

俺は猫に匹敵するくらいの
そんなお前に敬意を払おう

例え数日何も食っていな ....
堪えきれなくて
上の奥歯を三本抜いた
ピーひょろろ
小鳥の鳴き声になって
(あなた だあれ?
わき水を飲んだら
鼻からこぼれて
時計の針が鼓膜に穴を空けた
しばら ....
さよならと
手をふる時は
指と指の間を
すこし開けて
すきまを作る

かなしみが
そこから
上手に
逃げていくように

美しい水を
手にためる時は
指と指の間を
ぴたりと閉 ....
お寒うございます
お元気でしょうか

でもわたしはあなたより
もっと寒さを感じています

息もできません
私は鰓呼吸はできませんので

それと云うのも
あなたが私を冬の海に

 ....
両の窓から見えるものはみな不確かで
ぼんやりと光に融け出しているようだ
心は焦げ付いた鍋のように
そのまま冷たく放置されていた

  杖をついて 
   時が行き来する

  昭和 ....
すこしの雪に戸惑うほど

世界が不安にまみれていた

春の切実

3月なのに春が見あたらない


夏のばくだん

夏がしずかだ

メロンに煙草がばくだんだった

秋の煙だ ....
知っていますか
あなたが長い黒髪をなびかせたとき
真昼の純粋で無垢な輝きを消し去ってしまうこと

知っていますか
あなたが落ち着いた声で語るとき
街中のにぎやかな喧騒を消し去ってしまう ....
君に捧げた花束が枯れた頃

約束した季節の巡りがやって来る頃

君の筆跡が薄れてくる頃


僕の影ばかりが遠くに伸びて

ぼんやりとした輪郭のままに生きてゆく


もう一度問い ....
真夜中のコンビニの中
街は冷たい雨が降っている
どこかへ行くあての無い二人が
仕事を終えて会う約束の場所

外はどこも冷たい雨が降り
二人の居場所はどこにも無い
ただ暗闇の中にぼぉー ....
  数十キロの彼方から
  この家の扉に向かって
  一台の軽トラックが走ってくるのを
  わたしの右の瞳が
  静かに予感している



  その車は
  晴れた陽を窓に映 ....
ママの手は
てんごくのにおいがすると
五つの子が
うっとりとして
わたしの手を離さない

てんごくも
じごくも
絵本のなかに
出てきたね

てんごくに
匂いがあるなんて
知ら ....
ぼくは悲しみと
向き合おうと想う

ぼくは苦しみと
向き合おうと想う

ぼくは淋しさと
向き合おうと想う

ぼくは虚しさと
向き合おうと想う

ぼくは不条理と
向き合おうと想 ....
磨り硝子を差して40Wの淡い灯りが漏れてくる
丸テーブルの端、薄く影を二分する未熟さ
それは、艶光りを放つ滑らかな感触
(一瞬)柿だと思った
柿ではなかった
この時期 ....
魔法が解ける言葉 ソツギョウ   #poem24

惚れた女の夢占いは「アンタ卒業したら死ぬ」   #poem24

校長の悪趣味な桜の木を切った    #poem24

おっぱいを卒 ....
家を出る時に
ちらほらと
降り出した雪が
そう時間をおかないうちに
吹雪いてきた

三月もなかばだというのに

フロントガラスに
積もってゆく雪を
ワイパーでどける

ラジオか ....
夢見ることが

ちょっと億劫なのです


ピアノをポロんと弾くように

言葉がこぼれます


僕を待っているものがなんであろうと

きっと仲良くなれます


暦の明日に色 ....
ゴルフ焼けしたいい親父になった
今では大阪の営業所長さんだ

―僕らの音楽を理解してくれる人は
 この広島に一人か二人ってところだ
 だけど これだけは確実に言える
 僕らは凄いことを ....
神による操り人形
何一つ自分の思い通りに
行かない

偶然と必然と言うが
全ては必然
選択肢はない

死に向かってもがいている
神様はせせら笑っている
バカな奴と笑っている。

 ....
愛と言う名の水もなく
ただひたすら歩き続ける
味方は誰もいない
頼りはコンパスのみ

乾ききった心
夢も希望もない
ジャーキーで
命をつなぐ

何も考えない
だだ生きるだけ
夜 ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
理(ことわり)- アラガイ ...自由詩10*12-3-17
独房の春- 草野春心自由詩9*12-3-17
とこしえ- そらの珊 ...自由詩12*12-3-17
診察室- 梅昆布茶自由詩2312-3-17
僕の春- HAL自由詩5*12-3-16
優しいエール- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...3*12-3-16
ちいさな命たち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-3-16
発端- 壮佑自由詩36*12-3-16
Woman_on_the_fool- ペポパン ...自由詩7*12-3-16
微睡(まどろ)み- ……とあ ...自由詩12*12-3-16
コインロッカーレクイエム- そらの珊 ...自由詩11*12-3-16
パブロフの犬- HAL自由詩4*12-3-16
耐芯鳥- アラガイ ...自由詩13*12-3-15
手のかたち- そらの珊 ...自由詩14*12-3-15
寒中お見舞い- HAL自由詩4*12-3-15
春の悲哀- ただのみ ...自由詩13*12-3-14
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩412-3-14
知っていますか- 乱太郎自由詩16*12-3-14
今日の記憶- 梅昆布茶自由詩912-3-14
冷たい雨- ……とあ ...自由詩10*12-3-14
レッスン- 草野春心自由詩512-3-14
てんごく- そらの珊 ...自由詩26*12-3-14
対峙- HAL自由詩3*12-3-14
/TOMATO/- アラガイ ...自由詩4*12-3-14
#poem24_卒業- 北大路京 ...自由詩20*12-3-13
春の雪- そらの珊 ...自由詩1612-3-13
中途半端な夜に- 梅昆布茶自由詩1312-3-12
友人- 壮佑自由詩17*12-3-12
操り人形- ペポパン ...自由詩5*12-3-12
孤独の砂漠- ペポパン ...自由詩7*12-3-12

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