新緑の木漏れ日
雨上がりの朝
ひとの気配を飲む森
まぐわうように
愛をからませて吐く息
命の匂いに満ち満ちて止まない
そんな五月のように私たちが求めて止まないころ
得ようとしていたもの
....
ながれる息はチューブを駆け巡る
空が季節の階下を滑り墜ちる度に
遠く、
、近く、
と、眼窩をさまよう信号の波
放物線と消えた夜の足音
ひそやかな星の輝き
死なせて ....
背泳ぎでプールサイドに頭ゴンまた新しい春が来ました
花束を抱えて眠る人といてまた新しい春が来ました
先にあなたから色芽を結びます
空けないことにはわからないから
柄の選択に迷うことになります
わたしが降りてきて
これでからだからはなれてしまう
味覚をもしも言葉で ....
発する柔らかな音のかたちが
まだ定まらないころ
神経衰弱でトランプを捲るように
何度も見て触れて味わって
モノとなまえが一致して行く
意味を纏うのはまだ先のこと
ちいさな器は無限に広く深く ....
半音下がった5月に
飛行機雲とポケットの中のちょっとしけた煙草
わかったつもりの自分に言い聞かせてまた
あらたなる接触をこころみる深さをはかる浅瀬で
風のなかにきざまれているもの
そ ....
ロウソクの数は去年と同じ数また新しい春が来ました
人違いだと言い出せずなりきってまた新しい春が来ました
騙されてあげる磁石がトリックね君がNならSを演じる
愛したいけど愛しかたわからず
愛されたいけど愛されかたわからない
それは道理
愛しようとすれば拒絶されたし
愛されようとすれば束縛されてしまう
ふるさとの大人たちは怯えていた
自分の威厳は ....
満八十歳となりて
今日80歳となった,寿命の平均だそうだ。4年前から卓球を始めている。
スポーツ麻雀と碁を1年前からはじめた。そしてコーヒー喫茶のボランティアー
も4年目になる。週2回クリスチャ ....
{ルビ処女=おとめ}はその森に入ってはならない
森に入ればきっと出会ってしまうだろう
そして血よりも紅いその薔薇を手折ってはいけない
薔薇を手折ればきっと恋に落ちてしまうだろう
それは ....
君は一杯着飾っていたね
着けるだけ飾るだけ幸せになれると
友達も言っていた
君には複雑な鮮やかな柄が似合う
肌着はもっと暖かい真っ赤が良いよ
もっともっと着飾った方が
君はいつ ....
実家では死んでることにされていてまた新しい春が来ました
豆まきの豆拾い食い腹壊しまた新しい春が来ました
時間を つぶすと言うのか
やっと生まれて来た この
小さな 幼気な時間をあえて
つぶす と言うのか
梱包材のつぶらな可愛いプチプチを
訳もなく指先でつまんで破裂させるように
このささや ....
まだ若い老人であったころ
同僚と紅葉の山麓へドライブ旅行にでかけた
秋空のもと 静かな集落を抜けるとき
前方遙かに 背をかがめた人が横切るのを見た
同僚はスピードをやや落として言う
「老人は ....
激しい夕立は
突然やってきて
落雷で鉄道が遅れている
小さな駅舎で
雨宿りをしながら
駅の改札で恋人と
待ち合わせをしていて
豪雨は短いうちに
まるで屋根を
ひっくり返したように ....
祭り太鼓の音があちこちの集落から
田面に流れ出すと
こどもたちたちは宿題も魚取りもすっかり忘れて
祭半纏をはおって祭宿に駆けつけ
出迎える獅子頭を連れ出して
集落内を練り歩く
ぼく ....
山を駆け下り開けた浅瀬に出ると
ゆるゆると草を揺らしながら往く
水の膨らみは千変万化を繰り返し
陽射しに微笑みを返すのだ
小学生の女の子ばかり六人
紫外線から完全に身を守った女の先生と一 ....
嫌い、っていうと
とうめいなこざかなが
わらわら 集まって
そこに
かすかな波を生じる
なんだろうこんな不安は
好き、っていうと
ちいさなひなげしが
いっせいに帆を上げて
あ ....
一瞬で
りんごもにんじんも正論も砕かれ攪拌されてどろどろのジュースになるみたいな
彼女だけの鋭いミキサーのすいっちは日常のいたるところで押されるのだった
あるいは一瞬で
女子なのにおおかみ ....
盤面に行儀良く並んだ歩兵
敵の攻撃を真っ先に受け将を守る
時には味方にも無視され
時には邪魔もの扱いされる歩兵
敵陣深く突入して将となるも
あっさり討ち死に
そして 次には
味方だった将 ....
「春の土」
よりそひて小川とあぜ道蛇行せる二月の畠に耕人ひとり
音なくて雨降りゐたり 静かにも春を見上げて庭辺の千草
うんうんと地よりわきたつ緑児を雨とお日さま交互にあやす
一坪 ....
モザイクのかかる鼻だ
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
オレの歌がカラス避けCDにされている
そうしてすべてがすり身となるのだ
肉も魚も豆も米も野菜も一切合切
ミンチよりも細かくなめらかに
均一のペーストに
そうして型成される
ソーセージのような蒲鉾のような
なんとも名状しがたい食 ....
日々のおおまかな動線や微細な素描に
こころの絵の具の淡彩で色をちらしてほっとする
ビュッフェのようなリトグラフの陰翳の鋭い世界も良いが
ちょっと太陽のぬくもりをもらったような
なにげない淡 ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5147)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あなたに終わらない五月を
-
たちばな ...
自由詩
30*
15-5-11
使徒
-
アラガイ ...
自由詩
11*
15-5-10
背泳ぎでプールサイドに頭ゴンまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
4
15-5-9
花束を抱えて眠る人といてまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
2
15-5-9
空箱(格言詩)
-
アラガイ ...
自由詩
7*
15-5-9
愚愛の詩
-
ただのみ ...
自由詩
17*
15-5-8
半音下がった5月
-
梅昆布茶
短歌
9
15-5-8
ロウソクの数は去年と同じ数また新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
3
15-5-7
人違いだと言い出せずなりきってまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
1
15-5-7
騙されてあげる磁石がトリックね君がNならSを演じる
-
北大路京 ...
短歌
4
15-5-7
It's_never......紳士
-
カニさい ...
自由詩
1
15-5-7
満八十歳となりて
-
生田 稔
散文(批評 ...
3
15-5-7
妖精の森
-
未有花
自由詩
11*
15-5-7
幸せは物足りない
-
宣井龍人
自由詩
16*
15-5-6
実家では死んでることにされていてまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
1
15-5-6
豆まきの豆拾い食い腹壊しまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
1
15-5-6
ツブスナカレヤ
-
ただのみ ...
自由詩
15*
15-5-5
年を取る取るとはこういうことかー振り返るー
-
イナエ
自由詩
11*
15-5-5
水滴を巡る追憶には
-
りゅうの ...
自由詩
10*
15-5-4
村祭と従妹
-
イナエ
自由詩
7*
15-5-3
愉快な午後
-
ただのみ ...
自由詩
17*
15-5-2
不完全な、けれど唯一の
-
umineko
自由詩
13*
15-5-1
すいっち
-
そらの珊 ...
自由詩
17*
15-5-1
「歩」の少年
-
イナエ
自由詩
10*
15-4-30
詩人サークル「群青」4月の題詠「土」
-
木原東子
短歌
6*
15-4-30
モザイクのかかる鼻だ
-
北大路京 ...
自由詩
4
15-4-30
マキちゃんと見に行く映画あらかじめ観てコメントを考えておく
-
北大路京 ...
短歌
3
15-4-30
オレの歌がカラス避けCDにされている
-
北大路京 ...
自由詩
9
15-4-30
ショク文化大革命
-
ただのみ ...
自由詩
18*
15-4-29
迷子のうた
-
梅昆布茶
自由詩
15*
15-4-29
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