青空のやつ
研ぎ上げたカミソリみたいに 輝いて
今日こそ世界中の 影という影を
断ち落とす 腹づもりらしい

太陽は 白痴みたいに
ただ 笑っているばかり
これからどれだけ 薄暗い血が流 ....
  6つ全ての面に
  60と書いてある
  拳大の立方体
  それにそっと手を触れると
  彼は吸い込まれてゆく
  ゆっくり
  60分かけて



  彼がすっかり吸 ....
きみが歩くたびに
胸の地球儀がゆれる

ここにずっと、いてもいいのに
ボコボコにしてくださいよ
ぼく地球の痛みわかりたいんです
どうかおねがいです
もう明日歩けないくらいのちょうどいい感じにボコボコにしてください
あとぼくもう罪でいっぱいなんです
あなたが殴っ ....
夜が落ちてくる
夕闇の秋

空に残る青の名残
雲の陰影
輝き始めた三日月と
まだ小さな一番星
切り取られたような山際に
影絵のような樹木達

光と影の混在は
もう指先まで押し寄せ ....
耳鳴りがして傘を払った
季節外れに咲いた白い花びらが散った
雨の降る
確率は40パーセント

インフルエンザの予防接種を待つ
病室でプロポーズ
瑠美子さんは昔から
玉のような麗人だったが
きのう出会って驚かされた
50代にしては白い素肌

それはいい
話しながら顔を見ると
美とはこんなものかと驚かされる
にこりと笑う瞳の
優 ....
 単純な方法に慣れて親しんでいたおれには、この街の未来がありありと見えていた。ありとあらゆる工場は廃墟と化す前に打ち壊されて、その代わりに実体のない紙幣に踊らされたモラリストたちが残飯を食ったりするレ .... 青、青は都会の海の色ではなくて
映り込んだ半島の空の色だ
水面に浮かぶ彼の名を誰も知らなかった
休日のサラリーマンのぼんやりとした気分と同じように
朝の風景は
彼の思想の輪郭までも
少しず ....
唇には唇の 開き方があって
花ならば散るのに
風にでも なびくのに

喉がかすれて
目にしたくなくて
声が くぐれず

いつもの いついつ
指を唇に あててみる

静かに 沈黙が ....
子殺しと云ふ言葉ふと浮かぶとき毛穴に潜む蟲らざわめく


大人には理解できない儀式ありみどり児だけの秘密の記号


浴槽におもちやのあひる三羽いて子供とともに茹であがつてゐる
  君からの
  たっての願いだった
  僕は右手で黒ボールペンを握り
  左手で君の口を開き
  頬の内側の
  赤く柔らかな肉の上に
  文字を刻んでゆく
  インクがつくは ....
小石には刻まれた文字がある
忘れられた形見
鯨の骨の穴三つ
祖父が死んだ日は知らない
祖母が死んだ日は少し悲しかった
花びらのなかに埋もれて
小粒の涙が乾くのも早かった
遠 ....
悪い頭を持った奴の口から出てくる言葉が悪口
だからおまえの話は全部悪口

思ってるよ
いつも頭の悪い器の小さいしょうもない奴だって
でも人には言わないようにしてるんですよ
だってそれは悪口 ....
 
抱き合うより

見つめ合いたい

そんなお年ごろ


 
そうしてまた
ここで壁に 突き当たる

何度も来た袋小路
幾度間違えれば
正しい道筋を 覚えられるのだろう

いやむしろ この惨めな反復を
彼は愛しているのかも

またスイッチを押 ....
  ついさっきの
  出来事のよう



  ばか、
  しね、
  どっかいけ、
  泥水のような言葉の
  あてのない応酬



  道端で
  ながい雨にぬれ ....
毎日小さなバスに乗る
手を上げないと通り過ぎる
キーッと止まりむーっと出る
少量の客は揺すぶられて

たった100円で駅に着き
たった一本の桜のもみぢ
見つけたから今日は佳し

優し ....
気の抜けた 炭酸

ねぇ、炭酸って表現は 止してくんない?
何だか 透明感が 感じられないんだよね

それを言うなら 
涼が得られないってコトだろう?

クーラーの涼感ボタンを
 ....
ねえ 聞かせて欲しい
あたしたち何処へ 歩いてくの
ああ このまま 何も変わらないのかしら

この くすんだ町で
ただ毎日 くすぶってるだけ
なにか 目の覚めるようなこと ないかな

 ....
  縄文土器を
  保健室に忘れてしまい
  取りに戻った
  夏の日



  熱く
  熱く光は燃え
  廊下を歩く人たちも
  ブラスバンドの行進曲も
  そう仕向 ....
夢とか希望って軽々しく口にしてはいけないよね

これでも恋わずらいなんだろうか
鬱陶しさに心は暗く沈んでしまっているけど

なんだか身体は心模様とはうらはらに
不思議と元気みなぎっている
 ....
大きな雪原に小さな染みのような点
黒い点は次第に拡大し一匹の黒い犬に
大きな黒い犬は狼にメタフォルモーゼする。
孤独な雪原の染みはじっと前方を凝視した後
素早く雪原を横切り
エルクの群れを追 ....
花は散るから美しく
儚い命だからこそ
強く輝く

薬漬けで得た美しさは
骸骨に装飾したような
命の消えた冷たい屍に見える

長き時間
その美しさを楽しむのなら
一瞬でも
本物の命 ....
今日の一日かき回し
こうして記すほどのこと
あったかどうか考える

しなびた日々の続く中
秋茄子ほどのつやつやの
変化の兆し賜った

立派な葉を持つコスモスが
時雨の風にもりんとして ....
    死んでいる鬼瓦めざして
        何の予告もなく
     銀色の竹とんぼが来訪
          唸りながら
       怒鳴りつけてきた
  隣り町の宝石店の宣伝である ....
あなたといれたらなにもいらない

なにもいらないからあなたもいない

見えないもの

すぐ結果となって返って来ないもの

だけど

たしかに存在するもの

今生の別れでさえ

そんなからくりのなかにあ ....
僕は異物だから
君の悲しみの中で
溶けてあげられない

僕は異物だから
君の喜びの中で
泡立ってあげられない

僕は異物だけど
とても脆いから
もたれた君の肩を支え切れない
 ....
 他人の詩をたくさん読むようになってから、まだ日は浅い。

 詩集というものも、特に自腹を切って買ったことがなく、゛現代詩フォーラム゛が、 僕にとって最初の本格的な読詩経験だと思う。ちょっと気が向 ....
今朝

息子を起こすと

たんぽぽの詩を書いている夢を見ていたのだと言う

息子はつめたい目をして宙をにらんでいる

どんな詩だったのかは思い出せないのか

それとも説明するのがめ ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5140)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青空の刃- さすらい ...自由詩13*11-11-5
キューブ60- 草野春心自由詩611-11-4
no_name- mizunomadoka自由詩211-11-3
ふつう- カチキ自由詩511-11-3
闇のさなか- 自由詩411-11-3
同色- mizunomadoka自由詩211-11-3
「女でも惚れる」- 木原東子自由詩10*11-11-3
独白- ……とあ ...自由詩6*11-11-3
漂流- 花形新次自由詩3*11-11-3
ここ_とまれ- 砂木自由詩23*11-11-3
子供がいる日常- 冬野 凪短歌1*11-11-2
聖域- 草野春心自由詩5*11-11-2
化石- アラガイ ...自由詩10*11-11-2
悪口を言わない方法- カチキ自由詩311-11-2
お年ごろ- 殿上 童自由詩18*11-11-1
D.V.D- さすらい ...自由詩8*11-11-1
靴下- 草野春心自由詩3*11-11-1
今日のもみぢ- 木原東子自由詩8*11-11-1
梅粒ソーダ- 藤鈴呼自由詩2*11-11-1
彼女の言葉- さすらい ...自由詩711-10-31
縄文土器- 草野春心自由詩811-10-31
交わすひと- 恋月 ぴ ...自由詩2611-10-31
肉食- ……とあ ...自由詩12*11-10-31
ブリザーブドフラワー- 菜穂自由詩2*11-10-31
一瞬のやる気- 木原東子自由詩7*11-10-30
地球儀の声(二)- 信天翁自由詩411-10-30
見えないもの- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...911-10-30
異物- nonya自由詩22*11-10-29
心のギャラリー- さすらい ...散文(批評 ...14+*11-10-29
たんぽぽの詩- 吉岡ペペ ...自由詩1111-10-28

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