八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?
八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
....
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す
人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める
わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
....
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった
額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま
左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす
耳は恐々 欹てるだけ ....
金属探知機が首を傾げている
カンニングして0点
一度もボールに触らず体育の時間終了
青葉に光る水滴
そっと覗くと水滴の中に青空と赤い薔薇が見える
丸々と太った蜜蜂
小さい虎のパンツの細い蜂
バラの花に羽音のハミングが響く
赤・白・黄色
虫たちを誘う花の装い
甘い香りが漂 ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ
百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
....
夕焼け小焼けは ビルの先
から降りて来ない都会
谷間でうごめく人々は
電飾を着飾っていて
日暮れがない
○○山の△△寺(でら)はビルに飲み込まれ
夕暮れの梵鐘は口を閉じて
頭の中で鳴 ....
春の深いところへキスが届かない
桜の木を切って秋まで寝る
ダイエット開始時よりも肥えましてまた新しい春が来ました
わたしはターヘルアナトミア
あなたの皮をペロリと剥いで
思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか
白日の下に晒してご覧に入れます
わたしはターヘルアナトミア
飲み込 ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む
いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで
いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋
唇から直腸まで
排 ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う
*
少し無愛想 ....
歌いはじめまして
花が咲いてますよ
野辺の生き物たちも忙しなく動き出しました
道端からはみ出る雑草は強いですね
そうか、 春なのか
、もう衣替えの季節がやって来たんだ
(え ....
××市役所からお知らせです。 本日職員を名乗る者から還付金があるので口座番号を教えてくださいなどと言う電話が市内にかかって来ています。もしそういう電話がかかって来たなら、くれぐれも注意するようにし ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
風が吹いて
森の産毛がわっさわさ
木々が揺れる
私の産毛もわっさわさ
森が色濃く息をする
膨らむ膨らむ
私の心も
一体となって
一部となって
広がる意識と感覚
目を開けると
生命 ....
テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。
今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う
それでもあなたが
うがいってなんなの ....
夜の静寂に歌のような言葉
耳たぶに引っ掛かって時を揺らす
此処にはいないはずの
あなたが聴こえてくるのです
朝の雑踏に歌のような言葉
靴紐を解いて時を忘れさせる ....
しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている
日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる
老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください
西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた
その北みちのくは
辺境の地とし ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。
まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
三日前のビニール袋に入ったままの新聞
チラシくらいは見たかった
日々 育児に追われている
はい 喜んで追われている
トイレにハイハイでついてくる
ドアを少し開けていないいないばあ ....
桜の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
桜の樹の下で一日中探している
薄桃色のかくれんぼ
向日葵の季節がやって来たのに
泣く子はだあれ
背丈より高い向日葵畑で探している
黄金色 ....
もう何度と
ぺんぎんたちは
繰り返したことだろう
やめると言っては
煙草を吸い続けてきた
昨日まで
もう二拾年間
ぐらいにもなるだろう
今朝ついに
ぺんぎんは決めた
禁煙をして ....
キャンドルの光が流行る夏至の日に蝋燭屋さんニヤリと笑う
泡沫恋歌さんのおすすめリスト
(5140)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
八重よ、八重
-
夏美かを ...
自由詩
23+*
15-4-26
ビルが朝陽に囓られるとき
-
イナエ
自由詩
17*
15-4-25
ガガーリン
-
ただのみ ...
自由詩
11*
15-4-25
金属探知機が首を傾げている
-
北大路京 ...
自由詩
10
15-4-23
カンニングして0点
-
北大路京 ...
自由詩
4
15-4-23
一度もボールに触らず体育の時間終了
-
北大路京 ...
自由詩
5
15-4-23
ぶぶんぶん蜂が飛ぶ
-
星野つば ...
自由詩
4
15-4-23
無垢な聖域で_(四行連詩)
-
乱太郎
自由詩
13*
15-4-23
夕焼け小焼けで…
-
イナエ
自由詩
7*
15-4-23
春の深いところへキスが届かない
-
北大路京 ...
自由詩
3
15-4-22
桜の木を切って秋まで寝る
-
北大路京 ...
自由詩
3
15-4-22
ダイエット開始時よりも肥えましてまた新しい春が来ました
-
北大路京 ...
短歌
1
15-4-22
ターヘルアナトミア
-
ただのみ ...
自由詩
17*
15-4-22
地図
-
梅昆布茶
自由詩
12
15-4-22
傷跡は春に包まれて
-
りゅうの ...
自由詩
9*
15-4-22
ナマケモノ
-
アラガイ ...
自由詩
5*
15-4-22
狙われた街
-
アラガイ ...
散文(批評 ...
3*
15-4-20
海をわたる「残光2015」
-
アラガイ ...
自由詩
18*
15-4-20
産毛
-
灰泥軽茶
自由詩
7
15-4-19
あしたのりんご
-
たま
散文(批評 ...
14*
15-4-19
うがい
-
そらの珊 ...
自由詩
21*
15-4-19
夜想曲_(四行連詩)
-
乱太郎
自由詩
16*
15-4-18
たいこともべきこともなくていい
-
ただのみ ...
自由詩
12*
15-4-18
風が休みの日
-
金子茶琳
自由詩
21
15-4-18
染め織
-
黒木アン
自由詩
14
15-4-18
四番目の息
-
宣井龍人
自由詩
19*
15-4-17
もうすぐ赤ちゃんを卒業する
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
15*
15-4-17
かくれんぼ_(四行連詩)
-
乱太郎
自由詩
15*
15-4-17
ぺんぎんの禁煙宣言
-
りゅうの ...
自由詩
10*
15-4-17
キャンドルの光が流行る夏至の日に蝋燭屋さんニヤリと笑う
-
北大路京 ...
短歌
2*
15-4-16
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