心の奥底を見つめる眼は誰もが持っている。
 心の奥底には見つめるべきものが眠っている。
 見つめてみるがいい。
 それを目覚めさせるのはあなた自身なのだから。

 目をそらしてはならな ....
 黄金色に輝く草原で再び感動する我が魂を見た。
 草を食む馬の群れは善と美に満ちており、
 ドヴォルザークの傑作のように力強く、
 限りない優しさを天空に放っていた。

 草原に散らばる ....
今日は一日山登り
家に帰り片づけて
お風呂に入り
布団に横になる

目を閉じるとたくさんの
光が溢れてくる
身体が温かい
こぽこぽと生まれてくる
弾けて飛んでいく

私は
風に ....
公園の遊具が拘束を解かれ
子供たちを纏い始めると
桜は突然咲くのだ
短い季節に燃え上るいのち
追いかけてはみるものの追いつけず 
去り往く姿 あっというま
廻り来る姿 あっというま
あっ ....
八重よ、八重、
お前はどこからやってきた?
海の向こうの和の国の
家族がお前も恋しいか?

八重よ、八重、
お前はいつからそこにいる?
出逢った時からお互いに
白髪も相当溜めてきた
 ....
ビルが朝陽にかじられて
吐き出された陽光は窓をすり抜け
昨夜の恥部を暴き出す

人々は慌ててカーテンを閉じ
ベッドを隠し
朝を始める

わたしと来たら
病室のカーテンを開け放ち
 ....
右の頬が激しく打たれた
しかし左の頬は無事だった

額がスズメバチに刺された
でも後頭部は無傷のまま

左目に火の矢が突き刺さると
右目はとっさに視線を逸らす

耳は恐々 欹てるだけ ....
金属探知機が首を傾げている カンニングして0点 一度もボールに触らず体育の時間終了 青葉に光る水滴
そっと覗くと水滴の中に青空と赤い薔薇が見える
丸々と太った蜜蜂
小さい虎のパンツの細い蜂
バラの花に羽音のハミングが響く
赤・白・黄色
虫たちを誘う花の装い
甘い香りが漂 ....
無垢な聖域で飛び回る小鳥
そして口のきけない少女が笑っている
パンドラの最後の希望は
この地で淡い松明に囲まれて飛び立つ瞬間を待つ


百年の孤独から目覚めた太陽が泉から怱怱と昇る
 ....
夕焼け小焼けは ビルの先
から降りて来ない都会
谷間でうごめく人々は
電飾を着飾っていて
日暮れがない

○○山の△△寺(でら)はビルに飲み込まれ
夕暮れの梵鐘は口を閉じて
頭の中で鳴 ....
春の深いところへキスが届かない 桜の木を切って秋まで寝る ダイエット開始時よりも肥えましてまた新しい春が来ました わたしはターヘルアナトミア

あなたの皮をペロリと剥いで

思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか

白日の下に晒してご覧に入れます

わたしはターヘルアナトミア

飲み込 ....
心と身体が離れている
その隙間に不安が滑り込む

いちいち手足に呼びかけないと
動作しない人間型ロボットみたいで

いろんなものを詰め込んだ
底の抜けた南京袋

唇から直腸まで
排 ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
歌いはじめまして
花が咲いてますよ
野辺の生き物たちも忙しなく動き出しました
道端からはみ出る雑草は強いですね
そうか、 春なのか
、もう衣替えの季節がやって来たんだ
(え ....
××市役所からお知らせです。 本日職員を名乗る者から還付金があるので口座番号を教えてくださいなどと言う電話が市内にかかって来ています。もしそういう電話がかかって来たなら、くれぐれも注意するようにし .... 聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
風が吹いて
森の産毛がわっさわさ
木々が揺れる
私の産毛もわっさわさ
森が色濃く息をする
膨らむ膨らむ
私の心も
一体となって
一部となって
広がる意識と感覚
目を開けると
生命 ....
 テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
 もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。

 今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う

それでもあなたが
うがいってなんなの ....
夜の静寂に歌のような言葉
耳たぶに引っ掛かって時を揺らす
此処にはいないはずの
あなたが聴こえてくるのです


  朝の雑踏に歌のような言葉
  靴紐を解いて時を忘れさせる ....
しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている

日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる

老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
ただ頷いている風合いでいいのです
経年変化に経年風化なく
裏地にでも縫い付けてください

西のまちは
貴族により栄え
東のまちは
西洋により栄えた

その北みちのくは
辺境の地とし ....
四番目の息が聞こえる。
父の息。
母の息。
私の息。
そして、聞こえる。
他には居るはずがない誰かの息が。

まだ幼かった私は、父母に挟まれ、狭い二階の一室で、毎夜訪れる暗闇と遭遇してい ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
強い心- ヒヤシン ...自由詩6*15-4-29
創造する魂- ヒヤシン ...自由詩7*15-4-29
山登り- 灰泥軽茶自由詩915-4-29
春ぼんやり- ただのみ ...自由詩16*15-4-26
八重よ、八重- 夏美かを ...自由詩24+*15-4-26
ビルが朝陽に囓られるとき- イナエ自由詩17*15-4-25
ガガーリン- ただのみ ...自由詩11*15-4-25
金属探知機が首を傾げている- 北大路京 ...自由詩1015-4-23
カンニングして0点- 北大路京 ...自由詩415-4-23
一度もボールに触らず体育の時間終了- 北大路京 ...自由詩515-4-23
ぶぶんぶん蜂が飛ぶ- 星野つば ...自由詩415-4-23
無垢な聖域で_(四行連詩)- 乱太郎自由詩13*15-4-23
夕焼け小焼けで…- イナエ自由詩7*15-4-23
春の深いところへキスが届かない- 北大路京 ...自由詩315-4-22
桜の木を切って秋まで寝る- 北大路京 ...自由詩315-4-22
ダイエット開始時よりも肥えましてまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌115-4-22
ターヘルアナトミア- ただのみ ...自由詩18*15-4-22
地図- 梅昆布茶自由詩1215-4-22
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
ナマケモノ- アラガイ ...自由詩5*15-4-22
狙われた街- アラガイ ...散文(批評 ...3*15-4-20
海をわたる「残光2015」- アラガイ ...自由詩18*15-4-20
産毛- 灰泥軽茶自由詩715-4-19
あしたのりんご- たま散文(批評 ...14*15-4-19
うがい- そらの珊 ...自由詩21*15-4-19
夜想曲_(四行連詩)- 乱太郎自由詩16*15-4-18
たいこともべきこともなくていい- ただのみ ...自由詩13*15-4-18
風が休みの日- 金子茶琳自由詩2115-4-18
染め織- 黒木アン自由詩1415-4-18
四番目の息- 宣井龍人自由詩19*15-4-17

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