みえない森の方角から
霧を纏い
しなやかな足どりで
私の窓の下に来る
ひかる夜露に足を濡らし
銀色のうぶげを欹て
耳をすましている
胸を刺す
たしかな気配
明かりとり窓のはるか下
 ....
ほら
めかくしをすれば
大丈夫
この世の全てのかなしみを
わたしの手で
隠してあげる

あなたが
もういいよ、といったなら
指のすきまを開けましょう


目覚めて
しずしず ....
強さとは野蛮とは何

研ぎ澄まされた刃で誰を斬るのか

姑息な闇はもういいとおもった

死がもたらすものの方が正直だと

首を刎ね八つ裂きにしても僕は生きるのだろうか

キンメリア ....
僕の家の水道水には
カルキとカルマが含まれている

カルキは浄水器で
取り除けるかもしれないけれど

カルマはおいそれと
消えて無くなってはくれない

僕は毎朝
カルマで顔を洗 ....
えら
背びれ

くちばし


囚われている

その範囲からの逸脱は
一方には死
もう一方は生を意味する

彼にはその水槽こそが出発点であり
前提であり結論である
保障され ....
橙を頭にのせてハイチーズ 双六で『ひみつを言う』のマスとまる 初東風が撫でる黒髪りんご飴  おかあさんが家に電話して、おばあちゃんが元気そうだったから、このまま買い物に行くことになった。動きはじめた車の窓ガラスをいっぱいにあけて、わたしは猫又木山文化会館の三階をみあげたの。
 あっ、だれ ....
大晦日 日系スーパーまで高速を飛ばして 注文していたお節を2組取りに行く
太巻きとシアトル巻き、上の娘の好物のイクラの瓶詰と、
私しか食べない刺身も一緒に買う
「Japanese noodles ....
大好きな人よりも本当は
お弁当の方が好き

はっきり言ってももちろん愛は消えないさ
僕の方のね

でもさ愛がはっきり確かめられるんだ
たとえ見栄え悪くてもね

おかずはいいさはっきり ....
   あるけない ?

あるけない
このままじゃ
そう思って
靴を片方脱いだら
もっとあるけない
両方脱いだら
もっとあるけない
靴下も
脱いだら
あるけない


   あ ....
 ひき肉を求める
 一番安いので結構だ
 大蒜も買う
 ネギも

最初にフライパンにひき肉を
充分に加熱したら
微塵に切ったネギとにんにくを
そこで登場するのが
味醂で溶いた味噌
 ....
おとうさま
きんととはどうしてきれいなおべべをきているの?

とうちゃんはおもうんだ
とおく離れた御池に
きんととは居て
落ちてきたもみじをおべべにって思った

おとうさま
がてんが ....
おっ 雪
景気は どうだい

見りゃあ分かるだーん
どかーんと絶好調よ


そうだな


まだ まだ


いや今日は もういいと思う


まだ まだあー


 ....
初富士を拝みに昇る歩道橋 年新たパジャマのままでローソンへ   カモシカの眼が二つ
  側溝で雨にうたれていた
  遠い昔の話のような
  青空の粒子が今、
  その奥で消えようとしている
  ビニールコートのフードをおろして
  ほろ苦く ....
あみだで負けて お正月に当番の旦那さん
私は初日の出を夢の中で拝み 目を覚ます

御節のレシピを何度も見るが お付き合いで売買
田舎なのかテレビの特別番組が遠い

福袋買いに行こうか 透視 ....
初々しいと言えば
きこえはよいが
あのころの私はとても無知だった

結婚して初めて過ごす夫の実家でのお正月
おせちに「くわい」を炊くという
新種の宝石のような
淡い水色でつやつやの丸い物 ....
 さあさて私は、
空より
咲いて舞い降りる
風すぎる自問光年を
この時が今
永く葬送される雲影を映す
銀河の水面は黙とうを捧げ
冴え渡る
風車
独り様様に
あいさつを交わす
 ....
ごちそうさま
長く永い みちのりでありました。
ひさしの
蜘蛛の巣ごしにみえる
青空は澄んで高く
深まってゆく秋です。
すこしすこし
冬はちかい
手をあわせる
まなざしは ....
季節の車輪を転がしながら

時代の坂道下って降りて

さあ年の終わりと始まりのテープが切られました

あなたの目にはどんな時代が見えますか

世界は灰色にもバラ色にも染まります

 ....
 
世界平和なんて願わなくていい

家内安全、商売繁盛、合格祈願、恋人ができますように、何だっていい

目を見開き、そして願え!



 
ブラ紐なおす白い手がある 閉じた背中のまま朝を迎える {画像=121231123748.jpg}

新たな年の訪れは

開け放たれた窓の様

目には見えない翼をもって

貴方は外界に挑戦す

見送る事しか出来無いが
ゆっくり湯を沸かし



大きな器に ひとかきの飯を入れ

わずかばかりの具を入れて 雑炊をすする

これで いい
大晦日の朝は これでいい
主婦が三日寝込んだだけで
高く高く それは高く
見事に築き上げられた
お皿の山
洗濯物の山
子供が引っ張り出したガラクタの山
塵・埃・ゴミの山…

実家を離れて初めて知った
美味しい ....
LEDひとつに
頼るだけの夜の一人は
優しい時間を知っている
あのひとがくれて
のこして経った
時間もまた
優しくて

十二月だ
死をふたつ知っている
十二月だ
あした雪は降らな ....
泡沫恋歌さんのおすすめリスト(5147)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誘惑- Lucy自由詩7*13-1-4
めかくし- そらの珊 ...自由詩1413-1-4
バーバリアン- 梅昆布茶自由詩1313-1-4
カルマ- nonya自由詩29*13-1-3
セキセイインコと金魚の違いなら- Lucy自由詩15*13-1-3
- 北大路京 ...俳句413-1-3
双六- 北大路京 ...俳句513-1-3
初東風- 北大路京 ...俳句313-1-3
あずきの恋人_(連載⑦)- たま散文(批評 ...13*13-1-3
はちゃめちゃな年越し- 夏美かを ...自由詩28*13-1-3
お弁当ってとっても- 梅昆布茶自由詩2013-1-3
あるけない- Lucy自由詩9*13-1-2
味噌最強伝説- ドクダミ ...自由詩3*13-1-2
きんぎょのゆめ- ドクダミ ...自由詩13*13-1-2
まだまだあー- ぎへいじ自由詩14*13-1-2
初富士- 北大路京 ...俳句713-1-1
年新た- 北大路京 ...俳句413-1-1
カモシカ- 草野春心自由詩8*13-1-1
日常の幕開け- 朝焼彩茜 ...自由詩1513-1-1
くわい- そらの珊 ...自由詩30*13-1-1
六花- こしごえ自由詩3*13-1-1
風光- こしごえ自由詩5*13-1-1
2013年_新年に思うこと- ただのみ ...自由詩24*13-1-1
初詣- 殿上 童自由詩19*12-12-31
ブラ紐なおす白い手がある- 北大路京 ...自由詩412-12-31
閉じた背中のまま朝を迎える- 北大路京 ...自由詩212-12-31
つばさ- ドクダミ ...自由詩4*12-12-31
大晦日の朝(こころ)- ぎへいじ自由詩10*12-12-31
私の前にある…- 夏美かを ...自由詩25*12-12-31
LEDよ- もっぷ自由詩712-12-30

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