ミナト 螢

点線のように
切り取られない
その形をまだ
誰も知らないの

下書きみたいな
心をはみ出し
飛び回る日は
また別行動だ

何よりも高い
場所から見ている

小さな買い物
大きな失敗

欲を捨てて
ペンを握った時に
もう一度
あの胸の中へ帰る

ハサミやナイフを
通すような詩が
世界の扉に
なれば強くなる

挟まれて汚れて
傷が付いても
美しい景色
掌に描いた


自由詩Copyright ミナト 螢 2019-10-18 08:08:20
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