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崩れたものがあったのだとして
その日まではこうみょうに
わたしを生かしていた
 
みじかいはさみで
木工用ボンドで
十二色の絵の具で
ただつくる時間を愛する少年が

思いあたるのは
 ....
いきぐるしさには

髪の含む人工の香りを

かすれるまで吸い込ませ

記憶がしびれるほどに


生白いわたしは

のみこまれやすいよう

出来るだけ

出来るだけたねにな ....
ベッドのへりからあおむけで見つめる
まるい蛍光灯
目を閉じて追いかける残像は
欠けたのか
届かないのか
つながらない輪の形をして

黒の中に赤く燃えて
中も外も見えないほど燃えて
そ ....
先週末は雨だった

今朝は誰より早起きをした

窓が光るみたいに明るい

今日は春らしい陽気になるでしょう

テレビ画面にはもう成人した最高気温

卵の焼ける匂いが

部屋のく ....
人が住む箱ばかりのくせに
午前一時の住宅街は
音を立てるのは容れものだけ
人の声がきこえない

公園に並ぶ枝ばかりの木は
夜空より暗く
影絵のようで
冷たい踝で立つ枝の真下は
無音だ ....
いつもと変わらない椅子席で眺める
連なる街路樹
葉の不規則な動線
石畳の歩道
日の当たりは白く

珈琲の香りで縁どられた窓枠の中に
挑むような口
軽やかな髪で
無造作に過ぎる横顔
 ....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ

空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった

もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
1486 106さんのポッケさんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
少年歯- ポッケ自由詩3*07-4-16
子葉- ポッケ自由詩3*07-4-11
回帰- ポッケ自由詩6*07-4-5
月曜日- ポッケ自由詩7*07-3-26
- ポッケ自由詩5*07-3-17
あの人は- ポッケ自由詩7*07-3-14
気まぐれピアノ- ポッケ自由詩3*07-2-10

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