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優しい手に言葉は潰され
汚れたような日々は拭えば溶ける
ひとつの言葉を持たないわたしは
凍りついた喉を震わせ
通じることのない音を立てる
お話にならない文字はだれにも伝わらない ....
秤の林檎にくちびるを寄せ
カリ、と音を立てて齧れば
金色に光る果実から赤い石がおちる
深い色の底に
昔、こころの中に住んでいた少女を見つけ、
名前を呼ぼうとしたが思い出せない
彼女 ....
ひたひたと波
わたしの側を通りぬける雪
布一枚の盾で身を守り
声ひとつの剣を構え
この足はあなたの紡ぐ文字を踏み、
手は己の言葉を振り払う
籠の月は美しいのですか、
声はもろい剣のよ ....
おもいおもいおもい重い、
髪の毛を切って体重をへらして食べたものは全部吐いて
爪は限界まで切れ涙は流し尽くせ
服は脱いで心の中身は叫んで喚いて追い出して
それでもまだ重い
軽くな ....
わたしは握りつぶしたあなたの手を
離れていかないうちにキスをして
目だけで愛しているのだと云うけれど
あなたの中で生きているのは耳だけ
本当は全身でわかろうとしていることを
知っているけれど ....
1486 106さんの湖月さんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
もういちど前を向く
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湖月
自由詩
5
08-7-30
少女
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湖月
自由詩
6*
08-5-26
声
-
湖月
自由詩
2*
08-5-16
重さ
-
湖月
自由詩
2*
08-5-13
距離
-
湖月
自由詩
4*
08-5-6
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