すべてのおすすめ
夜の蜘蛛を生かして
償われた指腹のよどみに
吹き溜まる星々は研削され
なめらかな肩口を晒し合いながら
目まぐるしい渦中からの
放逐を同意してゆく
霧散する、フラグメント
融点の狭間で ....
天国という名の池で
死を釣り上げる人がいる
町の猫たちは真夜中に駈けだし
虹色に輝く死を銜えるために
釣り人の周りに群がっている
僕の猫は平成十四年、夏
朝ごはんを残して
そのまま帰 ....
弟が、壁に短い線を引いている。
それをくりかえしている。
何を書いているの、と訊ねる。
雨、と答える。
わたしは傘をさす。
テレビは激しい雨音。
大雨、洪水、注意報。
誰かが言った。 ....
子どもは揺りかごのなか、ぐっすり。と水になる。
笹船のように耳だけをうかべて、聴いているのは、さざ波の音。
僕は、耳を手のひらで掬いあげ、扉を押し、ひらく。
足下には砂、埋もれた階段、月明かり、 ....
素顔を布で覆った、恋人たち
鳥には雲がうかび、空が飛んでいる、鳥
これはパイプではない、とパイプを描く、イメージの裏切り
それらに題名を与えた、マグリットの顔は
青い果実に、隠されている
....
春へ
迷いこんだ赤とんぼに
音信を宛てる
なんとなく
くち淋しくて
見知らぬ子どもの
懐かしい
薄荷の味する
はなうたをぬすむ
ぐらつく
奥歯のように
母音を舌で
ころがしてい ....
天井から集まる
星屑のめいめつが
頬からこぼれそびれて
睫毛にからまり
目を閉じると
角膜の表面に錨をおろし
浮標のように
ただ揺れている
覚束ない眩しさを
ひとつ摘んで
たやすく ....
そらの珊瑚さんのsampleさんおすすめリスト
(7)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
害虫
-
sample
自由詩
4
14-3-15
あの猫の名前はマダナイっていうんだ、
-
sample
自由詩
7*
13-6-15
泥濘
-
sample
自由詩
7
13-4-4
音の城
-
sample
自由詩
5
12-12-7
(仮)
-
sample
自由詩
6*
12-10-19
郷愁
-
sample
自由詩
4
12-9-5
暗礁
-
sample
自由詩
10
12-9-3
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する