雑詠2013冬 (五首)
もっぷ

あれが空教えられずに知っていた赤子の頃から迷うことなく


六歳が翼の折れた雀ひとっつ手のなかで死なせ向き合った冬


そこまでは坂をのぼってゆくんですいまのこの日も胎児の日にも


花野にて歌う草の実かつてにも次の春にも花なのでしょう


薬指惹きつけられて迷い込みみそ一文字の迷路くるくる



短歌 雑詠2013冬 (五首) Copyright もっぷ 2013-12-17 16:28:53
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