冬珊瑚の妖精
丘白月


夕日は海の底で
赤いイヤリングになる

人魚がクラゲに
似合うかしらと聞く

誰かに見て欲しい
波を超えると妖精になり
星の浜を飛んでいった

裸の妖精は恥ずかしくて
森のドアを開け

葉の中で丸く小さく
赤い羽根を閉じた



自由詩 冬珊瑚の妖精 Copyright 丘白月 2019-11-15 20:23:50
notebook Home 戻る