たおやかな秋
白島真



クール宅急便が夏をのせてはしりさってゆくよ

   (運転手はたおやかな秋という名をもち

いつのまに曼珠沙華がスっクとのびたんだろう

   (花は放射線状に巻かれ彼岸という中心をもち

座った鉄製ベンチの向こうに山の稜線が見えるよ

   (あの雲のように許されてただ空をただよう


自由詩 たおやかな秋 Copyright 白島真 2016-10-04 22:42:12
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