コンクリートの打ちっ放しで出来た建物が苦手だ
無個性で画一的なスマートフォンが苦手だ

人間の脳が複雑な曲線の集合体である以上
直線と角だけで表現しつくしたと思うのは
人間の傲慢と怠惰だ
 ....
自由に描いていいよ と
渡された広大なキャンバス
だけど所詮は有限な面積に
決められた色と形しか描けない
不自由な絵に意味は無いのだ と
汚れた手で引きちぎってみせた

四角に囚われ見え ....
魂をいためた旅人は
いつも詩を口遊み
誰かの幸せを
海のように祝っている

わたしは彼の肩に宿った
透明な神様に
厳かに頭を下げ
旅の無事を祈る

ああ、どうか
美しいうたのなか ....
年増の看護師に
血を抜かれるように
抜かれたい私は
否応なしに
身体に触れて来る
看護師の尻を撫で上げると
予想していたよりも
深刻なリアクションだったので
笑い飛ばすことも出来ず
 ....
空に浮かぶ 雲も
行き交う 自動車も
何気ない 僕らも
吸われるように 過ごしてる

止まる事も急ぐ事も 許されない
囲まれる城壁の中で
外敵もいない シェルター
無責任な優しさのよう ....
障害があるおまえと一緒にはなれない
それならそれでいいけれど

すきだけで泳げない
うみはふかくふかくどこまでもふかく
なにもかものみこんでゆく

そのせいでくらい部分も美しい

足 ....
校舎の陰に真新しい制服姿の僕

一年経ったあの日の事件

二年で挫折したバスケットゴール

進路で悩んでないと言えば嘘になる三年

恋も桜の季節の分だけ散った

「退屈な授業」と書 ....
無理に布団から這い出ると
危険ですよと 独り言
猫のポーズがお決まりの
病を避ける 良き仕草

昔隣のおばちゃんが
倒れていなくなりました
その時知った病名が
大っ嫌いな蜘蛛に似て ....
夕日が暮れて

憂鬱な

泣き出しそうな

さなぎの群れが

ああ また傷つけてしまったと

飲むことにより

苛まれるなら

最後にしらふに

大悟もせんか

庭 ....
お母さんと一緒に

買い物に行く

あさりを買って

酒蒸しに

飲んでもいいかと

聞くことは

一刻考え

どっちも言わず

詩人の指示など

生涯ない

 ....
悲しいとはなにか

寂しくて辛くて切なくて
涙に濡れて
この気持を誰にも受け止めてもらえないどころか
理解さえ示してもらえず
軽蔑の眼差しを向けられ
罵りの言葉までぶつけられたら
悲し ....
雨でかき消して
嘲笑ってくる 人間関係
見失いそうな 微かな光(きぼう)
つぎはぎだらけの鬱陶しい毎日なんか


雨でかき消して
殴られて殴り返して 不器用な感情表現
吐き出たいでも  ....
あのバラはなにを叫んで萎れたのだろう
色味を残し 姿を保ち
精気だけをすべて失ってあのバラは
果てしなく続く沈黙と引きかえになにを

あの船はなにを乗せて燃えているのだろう
水平線をゆらゆ ....
私の精神の問題を
私の精神の中で
解決するのは不可能だ
それは恰かも
ゲー吐く?
・・・・違うな
ゲー出す?
・・・・でもないし
ヨーデル?そうだ!
ヨーデルだ!ヨーデルだ!
♪ヨ ....
ひとつの悩みにも
幹の部分と枝葉の部分がある
悩みも構造的になっている
悩む時は
まず幹の部分と枝葉の部分を
はっきりさせるべきである
後でほんとうは
こっちが幹の部分だったんだ!
と ....
北風の音で 眠れぬ季節がやって来た
夜の唱は 愉しいかい?
話し掛けようにも 勢いの強い風は
留まること知らず
対流しながら 我の心を 鷲掴んで
空に 飛ばしてしまいそうだと 身構える
 ....
光の筆で 見えない絵を
見えないまま描きつづけている
明るい雨
明るい雨


行き止まりの家の灯り
斜めの風から聞こえる光
蒼の上の蒼の数
蒼に蒼に染み込む蒼
 ....
私の家の二階
部屋数はふたつしかない

暗い部屋の隣に明るい部屋があって
どちらのドアを開けて中に入るかは
その時々の感情のままである

果たして階段は昇るためにあるのか
それとも降り ....
ほころぶとは
綻ぶと書いて
堪えきれずに涙が流れる
ことを言うらしい

だのに
ほころびるとは
同じく綻びると書いて
蕾などの固く閉じていたものが少し開くだとか
固い表情が和らいで笑 ....
休みの朝に昼過ぎに目を覚ます
ねぼすけは世界の外側にいるし
自分の内側にいる

父がなくなって
その後祖母がなくなった
なくなり続けていく
消えていったんだろ
それが誰にでもある不 ....
君の大切な人の堕落が君を歪める
その人のことが好きだから
君はその人を優先する
その人が例え極上の屑でも
君はその人を愛せる

でも、屑は面白い
屑は周りを楽しませる
屑自身も楽しい
 ....
長い旅路を振り返れば
故郷へ続く道は遥か遠く
懐かしい人たちの声も
今はもう 聞こえない

ポケットに詰め込んだ思い出は
知らず知らずのうちに零れ落ち
いつの間にか 失くしてしまった
 ....
たとえば疑うことを忘れたら
(忘れさせられたのかも知れないけれども)
全てノンフィクションになり
フィクションは絶滅する

素速くて素速すぎる情報へのアクセスが
私たちから疑念を奪った
 ....
神さま
(私だけの神さま)
にお願いすることが
私のことメインじゃなくなり
(そうでありますように)
同じ部屋でいま眠っているあなたの無事をと
しあわせをと
しあわせをと、それなら
私 ....
カメと一緒に帰る。
歩いて帰る。ゆっくりゆっくり、鼻唄うたいながら帰る。
我が家に帰る。
地獄行きの鈍行に乗って
四月の待つ駅に向かった
緑色の鋼の橋桁
猫が歩くだけの昼下がり

血みどろの口論なんて
何年ぶりだったろーかよ
四月が僕の電話を鳴らす頃
列車の窓から街を見 ....
山育ちの子が海を知った
知らなければその深さも大きさも
わからないまま死んでいく
たった一日の出来事を
赤い水着を着た縁取り写真の子が
記憶を差し出す、午後五時九分の日没

赤穂海岸で俯 ....
ジョギング大会の後に
自分自身を慰めて居たら
庭の三本の木が焼けて仕舞って
大変胸が痛んだ
私有地には羞恥心があって
伯母さんがシュークリーム工場に
働きに行ったからだろうか
ゴーストは ....
朝、息は白く冷たい
夜雪が降り、ウサギの足跡はついた筈だ
心の中の鉛は骨に入り込んでいる
だが、浮き足立つ朝の輝きは止めることができない
ウサギ狩りだ

猟場に着いた
車の中から銃を下ろ ....
僕がsと外苑前を歩いた土曜日
通りは肌寒い 春先で
人気のない暗がりの道で地図を頼りにした僕は
歩いていた ただ 美術展を見るために


アングラだった 映像作品などや そして
そこ ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私の心は狭い- 一 二自由詩118-3-16
キリエ- たいら自由詩318-3-15
海の祈り- ヤスヒロ ...自由詩318-3-15
水虫ジュク夫「病院にて」- 花形新次自由詩218-3-15
身を置いている以上は- ムウ自由詩118-3-15
貝の声- 朧月自由詩318-3-15
卒業- 暁い夕日自由詩5*18-3-15
眠れぬ夜には_- 藤鈴呼自由詩3*18-3-15
焦燥- りゅうさ ...自由詩118-3-15
買い物- りゅうさ ...自由詩218-3-15
悲しいかな- 坂本瞳子自由詩2*18-3-15
雨でかき消して- ムウ自由詩218-3-15
あのバラはなにを- ただのみ ...自由詩5*18-3-14
水虫ジュク夫「不完全な私」- 花形新次自由詩218-3-14
悩みの構造- ホカチャ ...自由詩218-3-14
光の帯- 藤鈴呼自由詩2*18-3-14
残り_残る- 木立 悟自由詩118-3-14
暗闇のない夜は- こたきひ ...自由詩218-3-14
ほころぶほころび- 坂本瞳子自由詩2*18-3-14
近くはなっていく- 竜門勇気自由詩2*18-3-13
歪み- opus自由詩118-3-13
旅路- 忍野水香自由詩518-3-13
人類廃路- 腰国改修自由詩2*18-3-13
すみれ日記_03.13- もっぷ自由詩218-3-13
カメと一緒に帰る- 水宮うみ自由詩1*18-3-13
cat_nap- 竜門勇気自由詩1*18-3-12
赤穂の海はまだ満ちて- 為平 澪自由詩12*18-3-12
カラオケが駄目に- 間村長自由詩318-3-12
ウサギ狩り- 山人自由詩3*18-3-12
外苑前を歩いた日- 番田 自由詩318-3-12

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