あらたに開通された高速道路と道の駅にとって替わられたとても広いパーキングの、そのとても強い潮風にさらされた。元直売所の窓ガラスはいくつも破れはて、そこにはオニグモが何匹も巣を張りめぐらし、その赤茶けた .... まつごのみずをのみませう
(アヨヨイノヨイ ソレ)

まつごのみずをのみませう
(アヨヨイノヨイ ソレ)

あけびにやあたしやもうおらぬ(アヨイショ)
あけびにやあたしやもうおらぬ(アヨ ....
部屋の中に集落ができた
小さな集落だった
本家、という男の人が話にきて
畑で採れた作物を
いくつかくれた
学校が無くて困っている
というので、近所の小中学校と
市役所の場所を教え ....
波リズミカルに打ち寄せる
浜辺 灰白にて広がり

貫く漆黒の直線、
後光帯びる弧空、

やがて訪れる
深い夜闇に
点る明澄な灯り

手を繋ぎ寝そべる二人に
対立し合う世界の響き、 ....
 半月のゆらめき昇る時
 哀れにも
 恋の嘆きのリフレーン

 がらんどうの
 もはや、夢をつくり得ぬ
 心

 何もかもが
 その中で共鳴するから
 全てが 一様に化合さ ....
 部屋の片隅で

 一生懸命首をふりながら

 頑張ってくれている

 風のメロディー届けてくれる

 気づかないぐらいの優しい風

 雑多な音を引き連れて迷い込む

 窓 ....


 たとえ どうして 流れを {ルビ留=と}める 事 は できない
 時計の 針の {ルビ音=おと} あかい 水 あのときの 紫に 覆われて
 過ぎ去っていく その ことを 情景の 景色に ....
2023年ももう半年・無化しました。
パソコンがつぶれかけで買い替えたいんですけども。
もう童心のかけらも残っていないじぶんにとては、
民間信仰に願うよりも、トホホ・公営博打に賭けちゃう
 ....
願いが叶わなかった日
遠く、命の向こう側から聞こえてくるのは
ニイニイゼミの声
毛穴から染み入り、毛細をとおって
脳内に聞こえてくる

頭上を爆撃機がかすめて飛んでいた
なのに街は箱庭の ....
君達はすべてのものに、ほんとの社会の窓を
開け放つために生きている。それを抑えつけ
る、真実のない化け物たちに立ち向かい。




ふたつの気持ちが重なって消えてしまうこと
はよくある ....
雨は涙ににていてね
いつかこぼれるものなのよ

どんより空を見てごらん
うるむ瞳にみえるでしょ

雨は涙ににていてね
とまらなくなるものなのよ

空がわんわん泣くのなら
今はいっし ....
青ぞらの日の、
雑用のつみかさね、
フォークリフトに雑巾をかけ、
ゴミを拾ったり、あるいはホウキで掃いたり、
している、
どこか緩慢な、土ようびのしごと、
けれども思いのほかいそがしい、
 ....
一人でふたり分の荷物を整理する

なんて過酷で残酷な(笑)

やり始めるとやっぱり記憶に飲み込まれそうで

それでも時々、楽しくて


壁のシールを剥がせば そこだけ白くて

こ ....
朝の歌を、小鳥の声にまぎれて。わたしはコーヒーを飲む。ねむれない。

カルフォルニア・ミソサザイが鳴いている。わたしの全て否定しているのだ。

カラスがゴミ集積所を漁っている。猫も。敵同士なの ....
総勢五十名の審問官が横一列に並んだところ
壮観であるとおっしゃった
かの君

ウツボ座の椅子は非常に座り心地が悪く
座り直すたびにずり落ちる王冠はまるで
重力波へくちばしをくりかえし
く ....
アパートの軒下で

猫が雨降りを眺めている

虚ろな無関心な
人間の目をよそに

瞳 黒々と濃く流れる血
いつか雨降りと一体化し

遠い海鳴り宇宙のそよぎ

軒下の猫 夢みてい ....
 見えない陣が静かに張られ
 消せない悔いを学ばされる
 通学の青にも馴れた頃

 無菌にされてゆく教室で
 午後の解答欄をはみだした
 もっとひろい紙の方へ
 未来をつかうことば達を黙 ....
ピーマン ナス トマト
カラフルでピカピカ
夏の野菜
元気印

ピーマンとトマトは大丈夫
でも
ナスは大嫌い

それがなんと
なんと なんと

ナスをたべれるようになりました
 ....
 地元走るローカル線を無人駅で降り
 山裾へのぼる細い道で足を止めた
 通りすがりの一軒家

 茂る枝葉を被った鉄の門
 奥に木造の二階建て
 軒下には蜘蛛の巣が灰色の層になっている

 ....
○鉾市の部屋(有馬記念当日)
   競馬中継が映されているテレビの前に陣
   取っている五人。鉾市が茶菓を乗せた盆
   を持ってやってきて座る。
遥「あ、すみませ~ん」
鉾市「いいねぇ、 ....
主な登場人物

葛城涼歌(16~18)高校生
川上千伽子(17~19)右同
環華織(17~19)右同
神楽キャロル(17~19)右同
井園遥(17~19)右同

浅田鉾市(69)書店ア ....
たぶん、”世界-1”と記したって”世界”が分岐し、
もう戻ってくることはないのだと言いえないとも言えない。
どうせ、明日もたぶん地球は自転してもいるが、公転も
しているのだから。

 ....
○「ヘア」

若い真面目な彼女が
飲み会帰りにささやいた
「ホカチャンアタシコレデモガクセイジダイハオヤニハンコウシテチャパツダッタンデスヨ」
「ソウ!シタモ?」
「イヤダア!ウエダケデス ....
 
 ジャンジャン横丁を
 制服姿の女子の二人乗りが突っ切って行ったのは
 もう十数年も前になる

 後部に座る子の脚が長いのか
 見送ると大胆に
 自転車の幅からすんなり伸びる白が左右 ....
もう見ることは無いと思っていた、
はっきりと思い出せなくなっていたあなたの横顔、
今こうして隣で金色の風を浴びて、
火のようにはためく髪と、
水底のような瞳が細められるのを見て、
どうしてこ ....
5月28日
黒いペンで書かれた
カレンダーのさりげない予定
几帳面な字

その翌日
あなたは
日めくりの裏のような
真っ白な予定の永遠に続く
向こう岸へと
踏み出してしまった

 ....
 
 仮設足場組立工事が始まると 
 いつの間にか ダークグレーな防音シートは 
 しのつく雨に暗く、まるで
 封建制度の時代にたてられた牢獄の様に
 そびえていた

 からだのモヨウが ....
 シャッターを落とす
 あのざっくりとした硬さ
 断ち切り目に
 憧れた子ども

 これっきり然とした震撼も
 つかの間フイルムを失うと
 空間に倣う
 一度きりのはずの人生で
 く ....
「恐れ入りました。祭祀クーラスには、帰国後に、
 あなた様のご意向をお聞かせしましょう。しかし、本当に……
 イリアス様の生殺与奪を我々に任せるというのですか?」
「当然だ。王室には王室の流儀と ....
薫風や金の穂麦の地平線
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
浜茄子- 本田憲嵩自由詩523-7-23
高石神音頭(末期の音頭)- TwoRivers自由詩223-7-9
集落- たもつ自由詩23*23-7-9
浜辺- ひだかた ...自由詩12*23-7-8
半月- リリー自由詩3*23-7-8
扇風機- 佐白光自由詩4*23-7-7
Untitled- ryinx自由詩5*23-7-7
前日記- ナンモナ ...自由詩4*23-7-6
- 山人自由詩13*23-7-5
社会の窓を- AB(な ...自由詩523-7-4
雨について(母から子へ)- TwoRivers自由詩12*23-7-3
土ようび- 本田憲嵩自由詩923-7-2
引っ越し- 短角牛自由詩17*23-6-29
短歌雑詠- おぼろん短歌6*23-6-28
克服- ふるる自由詩323-6-22
軒下の猫- ひだかた ...自由詩623-6-22
テスト期間- soft_machine自由詩423-6-22
ついにナス- 日朗歩野自由詩5*23-6-20
引幕(「廃家」[まち角8]改訂)- リリー自由詩7*23-6-20
シナリオ・百合崎高校馬券部始末記②- 平瀬たか ...散文(批評 ...2*23-6-19
シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』①- 平瀬たか ...散文(批評 ...3*23-6-19
なんでもない事- ナンモナ ...自由詩3*23-6-19
独り言6.10- ホカチャ ...自由詩1*23-6-10
新世界にて[まち角6]- リリー自由詩6*23-6-10
けさの夢- 印あかり自由詩423-6-10
向こう岸- Giovanni自由詩13*23-6-4
ニュータウン[まち角3]- リリー自由詩4*23-6-3
カメラ- soft_machine自由詩8*23-6-3
アースランテとの駆け引き(十四)- おぼろん自由詩2*23-6-3
菫印『薫風や』- まると俳句223-6-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164