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そんなに嬉しいのか
こんなに朝早く目を覚まして
浅い眠りだったというのに
二三時間ごとに目を覚まして
そんなにも嬉しいのか
待ちに待っていたのだろう
その気持ちを理解してやるには
遠すぎ ....
たかがなんて言ってくれるな
そんな精悍な横顔で
辛辣な眼差しを向けてくれる方が
まだこの心は救われる
いがみ合うことで
扉は少しでも開かれるだろうか
この居心地の悪い空間は
なににつなが ....
履き慣れないヒールを履いたりするから
まともに歩けなくなったりする
けれど今日はどうしても
この滅多に履かないお気に入りを
履きたかったからしょうがない
予想してはいなかった痛みに引きずらよ ....
優しくない私は
救いようがなくて
自分でもほとほと
呆れてしまうくらいで
そのくせ見栄っ張りで
礼節をわきまえてる
ふりをしてみたり
人前では決して
涙を流さずにいたり
取り乱して声 ....
春が近いというのに
雨が降る
まだ冬だ
まだ寒いのだと
居丈高に叫ばんばかり
猛威を奮う勢いで
果敢に冷たい風を吹き付け
横殴りの雨を降らす
梅の花を開かせぬよう
月の光を輝かせ
 ....
束の間見た夢は
なんだったんだろうか

希望を覚えた気もしない

ため息をひとつ
鼻息が荒く
肩が震えそうになるのを抑える

天を仰ぐと雲が流れてゆく

俯いてまたため息を
抑 ....
ソテーされた鮭が
鮮やかなピンクの身を
煌めかせ

固く炊き上げられた玄米が
香り立つ

岩のりが添えられた
ほうれん草の緑は
彩りを添える

しかしながら
これらの魅力的な惣 ....
秋の雨はしとしとと降る

仄かな月明かりを纏い
冷たい風を誘う

闇がじわじわと迫り来るのを
背後に感じながら

長靴を履いて
せめて足取りを軽くして
色づく落ち葉が降り積もる
 ....
予告なくもぎ取られた背中の羽根は
踏みにじられて血塗れの雑巾と化し
意識は朦朧としてひざまずき
涙も声も出せずにただ愕然とする

それでも月は昇り星は輝く
明日という日がまた来るのだと
 ....
悲しみは訪れる
予告なく
足音も立てず

時刻を止めて
くれたらいいのに

逃げ出したいけれど
行き先が見当たらなくて

呆然としたいのに
誤魔化しようがなくて

わたしはわ ....
欲しいものは欲しい
なんとしても欲しい
どんなことをしても欲しい
誰かを傷つけるようなことがあっても欲しい
かもしれない

欲しがらないようにはならない
欲しくってないものねだりまでする ....
右足が攣る

疲れているのか
精神が病んでいるのか

痙攣したその無様な
自らの意志に抗い
ただの棒きれの方がまだマシと思わせる
痛みさえももたらされる
この攣ってしまった右足

 ....
蓄積された責務から束の間逃避行
罪悪感などあの棚の上の上へと追いやって
見えない振りをして
明日があると言い聞かせ
一切合財を忘れようと最大限の努力をする
生真面目に真摯でいるのは疲れるもの ....
風の強い日は
気持ちが塞ぐ

部屋に閉じこもって
大人しくしていよう
とか思ったりする

雨の日もそんな感じ
ジメッとして
外に出る気がしない

晴れた陽射しの強い日も
雪が降 ....
雑踏にまみれ
一人立ち
逆風に煽られようとも
しっかとしていられる
私は私だから
桜の花が散り去ろうと
久しぶりに機嫌がいいのは
いつもと少し違う
土地のせいかもしれない

風が違う
空気が違う
行き交う人すら優しく見えて
山も見えず海も見えない此処ではあるけれども

時間が進むのが穏 ....
なんだかふんわりとして
とても眠くって
でもこのまま眠りに堕ちては
とてもいけない感じ

なんだろうこの静けさ
安心感が満杯で
違和感を覚えるのは

舌の奥の方が少しだけ
苦い味を ....
目蓋の重みにもはやこれ以上は耐えられないというとき
せばまる視界の遠い向こうにボンヤリと輝くあれは
きっと黄金虫に違いない

徐々に眠りに堕ちながらも脚はそちらへと歩み
腕はそちらへと伸ばさ ....
何度も後ろを振り返り
何度も後退りをして
それでも前を見て
進もうと思う

転ばないように気をつけて
それでも転んでしまうときもある

飛び越えようとした水たまりを
飛び越えることが ....
なんとも気分がすぐれない

することなすことすべてが中途半端で
誰かれ構わず八つ当たりをしたいくらいで
良いことなんてもう起きないのではないかと
そんな風にさえ思う

息をつく
肩の力 ....
軽やかに
スキップするように
春がやって来る

足跡を残さず
粉雪を蹴散らし
ヒラリと舞い降りて

きらめきを振り撒いて
薄紅色を撒き散らし
柔らかな陽の光を伴って
ふうと吐く息は
溜息ではなく
それでも重く
涙まで溢れた

こんなことで
自らの疲れを知る
いたたまれない気持ちと
やるせなさが重なる

それは立とうとして
よろけてしまうほどに ....
見上げた空は
ただくすんでいて
希望の光とやらの
筋さえも見えず
暖かな陽射しの兆しも
白い月の欠片も
一点の曇りも明るみも
なにもなく
ただそこに広がっていた

そんな空をただた ....
左の肩が下がらない

痛みはない

下げたいんだけど
下がらない

理由は分からない
それ以外に特別なことはない
引っ張り糸もついてない
寝違えた訳でもない

下がらない左の肩 ....
悲しいとはなにか

寂しくて辛くて切なくて
涙に濡れて
この気持を誰にも受け止めてもらえないどころか
理解さえ示してもらえず
軽蔑の眼差しを向けられ
罵りの言葉までぶつけられたら
悲し ....
ほころぶとは
綻ぶと書いて
堪えきれずに涙が流れる
ことを言うらしい

だのに
ほころびるとは
同じく綻びると書いて
蕾などの固く閉じていたものが少し開くだとか
固い表情が和らいで笑 ....
舞い散る雪の冷たさが
身に沁みて凍えそうなのに
得をした気分になる
物珍しさがそのような感覚をもたらすのか
稀有な白さの仕業だろうか
それとも結晶に住まう妖精の成すことか
原因は特定できな ....
乾いた空気の冷たさ
石畳の歩き難さ

とおに忘れていた
二月は一番寒い時期だと
底冷えのする
身を屈めてしまうほど
風に吹き付けられ

行き交う人は
愛想がないのに
すれ違う人の ....
ピントを合わせる

とても不自然な動作だ

眼鏡のレンズを通して
焦点が合うのが分かる

疲れを感じる
煩わしくもある

眼鏡がないと
ボヤケたまま
どんなに意識しても
明瞭 ....
窓掛の向こう
夜の闇の中
不意に風が雄叫びを上げる

想像してさえいないのに
身震いを覚え
窓辺を避ける

胸をざわつかせないよう
部屋をいつもより温かくして
なにごともなかったか ....
空丸さんの坂本瞳子さんおすすめリスト(39)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝早くから- 坂本瞳子自由詩1*22-6-26
かげろうだったろうか- 坂本瞳子自由詩2*22-1-24
フェイヴァリット- 坂本瞳子自由詩4*22-1-2
乱調、音程は保ちつも- 坂本瞳子自由詩3*19-9-23
春近き夜- 坂本瞳子自由詩2*19-3-3
寝覚めの悪い- 坂本瞳子自由詩1*19-1-22
マルディグラ- 坂本瞳子自由詩4*18-12-19
秋雨- 坂本瞳子自由詩4*18-9-25
白い鳥は- 坂本瞳子自由詩3*18-6-18
いまのひかり- 坂本瞳子自由詩3*18-6-12
欲しい- 坂本瞳子自由詩4*18-5-31
攣った右足- 坂本瞳子自由詩3*18-5-25
夢見る時間- 坂本瞳子自由詩4*18-5-12
お天気ムスメ- 坂本瞳子自由詩4*18-5-3
今日の決心- 坂本瞳子自由詩1*18-4-28
この週末は朝から歌ってみたりして- 坂本瞳子自由詩2*18-4-21
夢うつつ- 坂本瞳子自由詩4*18-4-18
今宵もまた黄金虫は輝く- 坂本瞳子自由詩3*18-4-10
すくわれない- 坂本瞳子自由詩3*18-4-8
生きているのがやっとなんだ- 坂本瞳子自由詩7+*18-4-1
春が来る- 坂本瞳子自由詩2*18-3-24
休息- 坂本瞳子自由詩3*18-3-21
空を見上げて- 坂本瞳子自由詩3*18-3-18
左の肩- 坂本瞳子自由詩1*18-3-16
悲しいかな- 坂本瞳子自由詩2*18-3-15
ほころぶほころび- 坂本瞳子自由詩2*18-3-14
雪が舞う街角で- 坂本瞳子自由詩3*18-2-28
束の間、彼の地で- 坂本瞳子自由詩2*18-2-26
目玉とレンズとピント- 坂本瞳子自由詩1*18-2-18
風の誘い- 坂本瞳子自由詩2*18-2-17

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