{引用=松林のなか
天地をつらぬく彼女の
黒髪は降りかかる雨粒になる
風になる
セーターやマフラーになる

強く抱き寄せて
白い唇がゆっくり閉じていく
終わりの海 ....
何一つ
忘れてはいないんだよ
ただ、忘れたふりをしてないと
今此処に在ることが
本当に本当にしんどくなるから
そういうことにしているだけなんだ

 緑の細胞に繁茂するミトコンドリア
  ....
ぼくはそんなことを言ってるんじゃない。

君は、ぼくの言うことを大げさだとか。
的外れだとか、言うけど。

ぼくは、そんなことを言ってるんじゃあ、ないんだ。


女と男が全然違う生き物 ....
心臓の奥に
腕が三本あって
それぞれ違う形のナイフを持っている

見えない未来を切り拓くもの
一秒前からの過去を切り刻むもの
「綺麗な刃物を所有する」だけのもの

三本の腕は互いのこと ....
所詮、お前の歌なんか
誰も聴いてないし、自己主張したところで
代わりは幾らでも既存の塊で
意味を考えて、その意味を理解した瞬間
あいつは川に飛び降りたのさ

所詮、お前の歌なんか
ありふ ....
とても大きな都会の、初めて歩いた街の通りで背後から呼び止められた
立ち止まって振り返ると誰もいない
そのかわりに前方は遥か彼方迄海になっていた
波の音が繰り返されてた

彼にとってそれはけし ....
寒いけど自由な感じ
十二月の神聖な空気が
暖かくて心に優しい

煌びやかなイメージだけど
目立ち過ぎず静かなイメージ

忙しさを忘れて
イルミネーションを眺める
すっきりした気分にな ....
いつからか、周りの人の視線で痒みを感じた

いつからか、話し声を聞くと涙を流すようになった

いつからか、真っ直ぐ見つめられると目が痒くなった

いつからか、触れられると皮膚が爛れた

 ....
足の指先 手の指先 脳みそのなかまでも
俺の体内を駆け巡るすべての血管が
もし止まってしまったら
俺は間違いなく粉々になるって

表現おかしいかも知れないが
生きているって
簡単な仕掛け ....
 今月に入り、上司と二人だけの作業が続き、精神的に疲れていた。月火は休みだったが、あいにくの曇りと雨。家にいるのは退屈だし、出掛けた。
 もうすぐ慣れた職場を離れ、あたらしい人間関係の中であたら ....
{引用=ゆうやけに
金平糖をこっそりと盛る
あらむ抒情には
粉雪よふれと
いみもなくスナフキンのように

科学館のある丘に
今日もなびいていた
なびきながら
横目を拾い集めていた
 ....
心が充たされた瞬間に
消えていった見えない敵

それはただの
泣き虫だった

喜びも怒りも
誰にも知られまいと
抑え込むことろは
長年の付き合いで
わたしに似ていたね

一睡も ....
柿木をみていると、
ふと、以前枯木があったこと
をおもいだした。
おとうさんの髪型がとても
斬新でしたね。
吹きすさぶ疾風に
負けないくらい、よかったです。
迷走しているのは私です。
つめたい冬の夜。
不明なことに、ときとして
名辞をしらされることがある。
ただの落書きにも…
ネジをうまく回せたり
紐を間違えずに結べたり
ファイルにプリントをちゃんと綴じられたり
そんなことができたら
他にはなにもいらない
書くことも捨てていい
ぼくはまともに就職できるんだろうか ....
 オレンジからブルーへ

 季節が移る気配を感じる

 春の芽生え春節の 緑

 真夏の 赤

 葉を落とし果実を育む 橙

 繰り返す為のリセット 白

 あなたへの想い ....
たかが60人の看護師すら
集められない大阪

都構想なんてやったって
どうせなにもできゃしない

近しい未来の危機でさえ
その回避する最低限の人員でさえ
確保していなかったのだ
 ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達が通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開く ....
海が哭いている
どうしようもないまま
化石になってしまった硝子の靴を
くじらに食べさせたくなくて
哭いている
幾億の涙を
取りこぼしてきたくせに
哭いている
走り出す間もなく
珊瑚は ....
何かとても感動した夢を見たのに
きれいさっぱり忘れてしまった
忘れたことはまだ辛うじて覚えている
だが、もうじき
夢見たことも忘れてしまうはず
だからこうして書き残しておく
ぼくはいま
 ....
大海原
スコール
タンカー

岩礁
熱帯風
剥げた塗装
水平線

海鳴り
南十字星
サヨクではなかった
かと言ってウヨクにもなれなかった
左でも右でもないなら
真ん中か?と
聞かれても
解答にに窮した

あっちでもなければ
こっちでもなく
そっちでもなかったから
 ....
四トントラックの背に鉄屑ばかり積んでいた
製鉄会社を回って非鉄金属ばかりを探して
使い物にならないモノたちを再利用しようと
かき集めていた、父の会社

工場の垣根になるほどの拉げたタイヤの群 ....
弁当を開けると
見たことも無い空が入っていた
妙に縁どりのギラつく雲と
エメラルド・グリーンの空が一つだけ
箸で一口くちに運ぶと
ジャリっと歯に何かが当たった
たまらず吐き出すと
プテラ ....
ひまわりに虫がとまっている
指で触れると
驚いた様に飛んで行ってしまった
どうしてひまわりには羽がないのだろう
羽があれば私の肩にとまったり
驚いた様に飛んだりできるのに
ただ土の ....
あなたを初めて思い出す
彼方に雷鳴響く午後

風はさざさざ川面撫で
古代の祭りのようだった

私はひとりタープの下で
数しれず眠る夢を見た
土中に斃れる夢を見た
汚濁のように瑕疵のよ ....
前兆を後から気づいて何になる湯船にプカプカ遺体浮かんだ

酔いどれて歩いたらしい電車道轢かれた人が妻の叔母とは

叔母さんの一人暮らしの家整理郵便受けには不幸の手紙

俺の嫁従兄弟自ら命絶 ....
かたくなに抱かれる事は拒むのに

熟れた柿熟れない柿に枝垂れる

学童らのマスクの列も季節なく

ハイウェイ掛かる橋から身は投げぬ

かたくなにマスクをしない人がいて

性を買う行 ....
 産まれた日の事覚えてるか?
 母親の窮屈な産道通り抜けてその股間からこの世界に
 コンニチワしたときの事さ
 産声あげてへその緒切られて湯で羊水洗い落とされたときの事さ

 そんなの覚えて ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
_128√e980_(sea_of_the_end)- 津煙保存自由詩4*20-12-14
忘却- ひだかた ...自由詩420-12-14
少ない人- 浮蜘蛛自由詩3*20-12-14
心臓の奥- 三月雨自由詩4*20-12-14
所詮、お前の歌なんか- 月夜乃海 ...自由詩320-12-14
あり得ない現象の中に- こたきひ ...自由詩620-12-13
十二月- 夏川ゆう自由詩120-12-12
人間アレルギー- 月夜乃海 ...自由詩320-12-12
俺の体の毛細血管もそれ以外の血管も- こたきひ ...自由詩420-12-12
野積海水浴場- 山人散文(批評 ...4*20-12-11
日付け変更線からの距離- 道草次郎自由詩320-12-11
命日- TwoRivers自由詩4*20-12-9
枯木- ナンモナ ...自由詩5*20-12-9
見つけられた言葉- ナンモナ ...自由詩3*20-12-8
ネジをうまく- 道草次郎自由詩8*20-12-7
色で感じる- 佐白光自由詩2*20-12-5
無力感- ナンモナ ...自由詩2*20-12-4
ハレル- ひだかた ...自由詩920-12-2
浜辺の椅子- 鳴神夭花自由詩220-12-2
はるかな記憶- 道草次郎自由詩420-12-2
- ヨロシク自由詩220-12-2
帰る所を失った者は- こたきひ ...自由詩520-12-1
四トントラック- 為平 澪自由詩520-12-1
白亜紀の弁当- 道草次郎自由詩7*20-12-1
ひまわり- たもつ自由詩420-12-1
ひとりタープの下で- Giovanni自由詩320-11-30
暇潰し- こたきひ ...短歌320-11-29
謎に充ちている- こたきひ ...俳句220-11-29
さらばさよならグッバイ- こたきひ ...自由詩420-11-29
立会- 大村 浩 ...自由詩13*20-11-28

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