故郷
100円の筆ペンが
たった二文字の前で
立ち往生してしまう

故人の記憶も記録になり
それ故のふるさと
気づけばただの穴ぼこだから
書いたところで故郷だけれど
気づかないふりを ....
彼岸花が道を作るように咲く焦ったように秋が始まる

夏と秋混ざり合った日々続く夏の疲れはまだ少しある

曇り空午後には雨になりそうで雨が降るほど夏剥がされる

すぐ届くネット購入すればいい ....
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる

夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする

夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
          - Gris, le chat

グリですか?

長生きと云う訳ではありません

代々、猫の名前が同じと云うだけの話です

ただしかし

拙宅には猫など居りませ ....
かつて僕らが古代人だったころ
山々は鳴動し天は雷をなげおとし

血は逆流して生命というものを
からだで感覚していたものだ

かつて僕らは父母を畏れ慕い
よるべない人生の光と思った

 ....
連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端緒と終点が
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている

それは焼け野原に咲く真っ赤な薔薇
何処にも行けないと知っていて
静か ....
 手からスベッて落としたお皿

 思わず両手で耳を塞ぐ

 割れてしまう筈のお皿が割れない

 あなたとの関係が割れないのは

 気を遣っているから

 落とさない様にしているから ....
子供のころ
すでに菓子屋の罠にかかってしまった
父と子は
いらい物干し竿に
長靴をつるすという
蛮行を行うようになった
のち父が逝き
子ひとりとなっても
あいかわらず
続けられて ....
 年老いた窓たちはどうにも言葉づかいがわるい 暮れても明けても景色を面罵するかれらにできることがない ヘタな文章のようだ、不運な女のようだ、とてもとてもしてやれることはない 男はじぶんが窓 .... 而も
沈思の蛍は
きえても何も遺さずに
また
うまれて来ては
舞ってしまう
せせらぎのうえ
エニシダと奥
細部
洩らさず明るめ
ひとりでのようにみえて
尽くすかのごとく
すでに ....
完璧じゃない僕が
完璧じゃないあなたと一緒に
クスリの力を借りて ね
奇跡を起こそうとしている

心臓に穴が開きそう
少女は毎日UFOを見上げる

どこにもないどこか
首のない人たち ....
星がしゃべるとき
わたしらは無口になった
あかりをみんな消して
肌で暖をとった

嘘とそれ以外
世界にあるものの
すべてを好きだった

言葉は
いくらでもあるのに
引き抜こう ....
上を見たら、私よりも何もかも出来る人ばかり。
下を見たら、どうでも良いことで騒ぐ人ばかり。

自分に何が出来るのかなどもう忘れてしまった。
生まれてこなければ良かったとまでは言わない。

 ....
発煙筒

故障か
事故か

いずれにせよ
うらやましい

忙しい幹線道路脇の
実に見事な全面降伏

わたしは
少しの哀れみも同情も覚られず
その横を通り過ぎる

少しの嫉 ....
朝起きたら、雪が降っていた。

小さい窓の、下の方には、結露があり。
その上の、細長い窓から外を見ると。
白い点の様な雪が、わずかしかない風に
揺られて。
揺られながら、空を舞っている。
 ....
雲 流れ
流れ 雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ 雲が空をいく


 ....
もう、僕らの長い戦いは終わりに近づいたね。

秋の青空はあんなにも明晰で、輝いてた。

詩情の世界に羽ばたかせてくれ。

夕暮れのすべてが闇に消えていく前兆が、

精神病院の狂人たちを ....
寒夜の洗面所に、固形石鹸は芯から冷え、それは無垢な恋人のよう。
悪事に染まった我が黒き掌でよければ、優しく包んであげましょう。
私だって持っている
人間の好きと嫌い

私だって
全否定出来ない
差別の意識と加えて偏見

私だって逆らえない
ケモノの欲求
ヒトでいながら
ヒトでなくなる本能

私だって苦し ....
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かっ ....
{引用=あの銀杏の並木
沈黙のたしかさ

煙草に火を着ける
マフラーを解き
息をする

散らばる陽色の実
遠慮を知らない
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け

永遠 ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ

慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど

やっぱり耐えていくしかない、んだな
 ....
欲望のおもむくままに自由奔放には生きられない
たえず柵にとらわれるひつじにみたいな人生にとっての
幸福とは何だよ

 知らねえよそんなの
 たった一度きりのこの世の中なんだから
 自分の思 ....
たぶん日記にでも、
記しておかないかぎり、
今日一日中・強風に際悩ませられていた、
自分の内部の不安といった、
真実など、一週間もしないまに、
忘れてしまうにちがいない。
真実を語 ....
雪下ろしの雷が

ゴロゴロゴロ
ドカーンドカーン

進軍ラッパが
鳴り響き

冬将軍さまの
お通りだ

大雪強風従えて

日本全土を
占領し

人間どもを
蹴散らすた ....
手を繋いだ女の子は3歳
後ろ姿のママは西風に帽子を抑えてる。
もたれ合い
ふたり
コトコトと列車に揺られ
ねむりこけ。

行先・ 「未来」

きれいな海岸に着く。
5歳になったその ....
ただいま
えー、ただいまYOUTUBEが視聴不能となっております
ご不便おかけします
早急の復旧を目指し、、

速報です
YOUTUBEの視聴が困難となっており
ネットワーク上に多くの視 ....
繭を羊毛を麻を綿花を紡ぐよに
するすると解けてきたのならいいのにね

糸巻き巻きを歌いながら

とんとん しゃー
とんとん しゃー

ひと目ひと目
一段一段
頭に図柄を描き
まだ ....
去年は右肩だったが
今年は左肩だ
五十を過ぎたら
図ったように肩が痛くて
上がらなくなった
背中は洗えない
痒くても掻けない
ポコチンを擦るのがやっとの
有り様だ
そのうち他にも色ん ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
故郷- wc自由詩220-12-29
ネット- 夏川ゆう短歌220-12-29
夜_天井をすり抜けて- こたきひ ...自由詩520-12-28
フルサト- ひだかた ...自由詩520-12-28
猫のグリ- 墨晶自由詩3*20-12-28
- 梅昆布茶自由詩920-12-28
輪廻(改訂)- ひだかた ...自由詩520-12-27
プラスチックの食器- 佐白光自由詩2*20-12-27
物干し竿に- ナンモナ ...自由詩2*20-12-24
バス停通り- 中田満帆自由詩520-12-24
スケッチ- 道草次郎自由詩320-12-24
Aquarium- 由比良 ...自由詩220-12-24
- はるな自由詩1020-12-24
わたし- 月夜乃海 ...自由詩220-12-24
発煙筒- TwoRivers自由詩320-12-23
揺れ積もる- 浮蜘蛛自由詩2*20-12-22
流れ_雲- ひだかた ...自由詩520-12-22
戦いの果てに- viraj自由詩120-12-22
恋人- クーヘン自由詩8*20-12-22
私だって- こたきひ ...自由詩720-12-22
破断された時間- 道草次郎自由詩2*20-12-21
distance- 津煙保存自由詩3*20-12-21
美学- ひだかた ...自由詩920-12-21
日曜詩人- こたきひ ...自由詩720-12-19
真実は語れない- ナンモナ ...自由詩2*20-12-16
寒波襲来- st自由詩420-12-15
列車に乗って- 道草次郎自由詩3*20-12-14
oops!- 秋也自由詩120-12-14
悠久錦- 鵜飼千代 ...自由詩15+*20-12-14
機械の肩- 花形新次自由詩120-12-14

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