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シャッター商店街
賑わっていたのはいつの頃だろう
よくかまってくれたおばさんは
今何をしているだろう

丘の上から見る街は
まるでジオラマみたいだな
廃れた景色はなんだかつまらないな
 ....
 築年数四十年を過ぎた中古マンションで
 今夏暫くの間、我が家でも玄関ドアの脇に
 宅配弁当業社の貸出しボックスが
 配置されるようになった

 すると挨拶を交わすご近所さんから
 「 ....
恋愛ものムービーを見せて
観たアッフリカ部族の人に
感想聞いてみたならば、

あの人たちの食ってたランチが美味しそうだった
と一言 、

何だか理由も分からず可笑しくて
僕も彼女も互い ....
{引用=
青い青い水面に溶けこんでゆく、
眩暈、
ふたりの抱擁、
時計の長短針が、
零からいきなり三十になったように、
逆さまにはっきりと映りこむ、
ふたりの不定形、
まるで半透明のゼ ....
記憶の中に家があって
記憶の中に家族が居た
毎朝同じ時刻に
家族のような人たちの出て行く玄関は
毎朝違う場所にあった
ある日
家族のような人たちは
夏を連れてきた夕刻に
消えてしまった ....
コンコン、と
ノックはするけど

返事もしないうちに
入ってくるママ

机の上に
紅茶とお菓子を置いて

口をあけて
パクパク、パクパク

何を言ってるのか ....
ガス燈の灯る、
光の街は
地図にない
ヴィヨンの橋影が
夜の流れに
揺らめいている

街行く人も
名を伏せた仮面のまま、
濡れた石畳の道を
忙しく
通り過ぎた

裏通りの女も ....
七階から見下ろす階下
サイレンのなる街

駅から数分のマンション
ざわめきやノイズ
観葉植物の葉を
  てに載せる

試験体と友達になって

とうめいな容器のなかで ゆっくりと呼吸 ....
空から落ちてきた
一粒の火の粉が発芽して
庭に硝子の意志が蔓延った

温い月光を受け止めた
水盤には真鍮の孤独が湧き
何匹かのメダカが犠牲になった

溶けたアイスキャンデーの
「 ....
きみの柔らかな手のひらで
冷えた肩を包んでくれたなら
ぼくは大空を舞う鳥になる
高く 高く どこまでも
澄みきった空を目指し
青く溶けて自由になれる
やがてあたりは暗くなり
たくさん星が ....
南の風に風景はとけこんで
流れていくみたいにゆれてる
つぼみたち

空はあおい
どうしようもないくらい
あおい

白い香りがくる
偽りが新しい偽りを連れてくる
細い糸を曳くみたいに ....
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて

帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい

月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい

とじこめられているのか ....
無限遠に目を細めれば
縮尺の都合上
ちいさな羽虫の亡骸も
ぼくのこの身体も
だいたい同じくらいの大きさです

土に還るための段階は
どうにも煩わしいから
いくつか端折ってみる
飛ばな ....
雲はモクモクとして軽く柔らかく見える
時として重く見える
だが、固そうだと思った事はない
何故だろう

虹は綺麗だ
スッと天に立つ姿は自然が造りしアート
ゆっくり消えてしまうのに
柔ら ....
枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ....
父はギャンブルと女に金を使い果たし

家に給料を入れることは殆どなかった

幾度となく踏切りの前で躊躇したことか

カンカン カンカン ゴォーッ ゴォー

母は嗚咽を押さえてぼくの手を ....
 

日平均残業三時間の男で惣菜売り場がごった
返する午後9時。たまには、という連中が鮮
魚コーナーでうろうろする。帰りの電車でグ
ルメ漫画を読んでたりなんかすると。

白い袋の中には、 ....
燃える 、
燃える光源を
じっと見入れば
黄金の輪郭くっきりと
内なる思考のうねり
深々感じ取り直に観る
瞬間、瞬間
繋ぎ時をなす
近づく肉の終わり
いよいよ漲る魂の
自由であるこ ....
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを

アフリカの中央部、西部、そして ....
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
 
 大阪難波元町に、まぎれ込む
 二人の微細な影がゆらめく
 幾らかの紙幣で買われた
 わずか四時間の締め切られた空間

 ユニットバスの洗面台で
 歯ブラシをくわえる私の顔の
 筋 ....
 闇夜に見上げる一等星
 きみと視線を交えるひととき
 さよなら と揺れながら
 囁いた星影は
 都会の崖にそっと咲く
 冬の菫
 童女の様な微笑みが
 また逢える日を約束してく ....
石垣に
すっくとたつ
つわぶきの黄色い花を見かけ
かすかにかじかむ
祖母の佃煮、匂いたつ湯気

もう一度食べたいが作り方がわからない。
つわぶき、つわぶき
もう一度私の口に入れ。
 ....
                  
                   くやしいなあ

線を切らなかったあの日
              僕の点は離れて見つめていたんだ。 おかげで自分の ....
なにをつくっているの?

なみをつくっているよ

それはたいそうむつかしそうだね

そうでもないさ
るるるは上にいく
りりりは下にいる

ただそれだけだよ
貴方の吐息を犬歯で砕き 花の獣となる宵は
アンクレットに月を灯して 万の菫で鎖骨を飾る

指の戯れにはじける真珠 蜜の濃度の闇にひたされ
のばす{ルビ腕=かいな}がとらえたものは 原初の苑で失 ....
久しぶりに
馴染みの店に
掃き寄せられた
落ち葉の面々

互いの無事を
半ば涙目で喜びつつ
とりあえずハイボールで
万感をこめて乾杯する

真っ赤に出来上がるヤツ
いつまでも ....
思い出は寄り添う
犬のように

抱きしめ、
愛おしむことができる
そんな記憶だけを
私は飼っていたかった

だが因果なもので、心の眼というのは
暗く忌まわしい思い出の方に
向いてし ....
夜の静けさに
身をひたすと
闇が優しくて
こころが
満ちる



祈る
せめて
私の大切な
存在たちが
笑顔でありますようにと



人生は一度限り
私の肉体は一 ....
今は廃校になってしまった小学校のグラウンドに
ぼくら男子児童は立たされていた
50m走のタイムを計るのだと
体育の大森先生は号砲のピストルを
真夏の空へ向けて構えていた
過疎化の進んだ小学校 ....
空丸さんの自由詩おすすめリスト(4586)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私が育った街- 自由詩12*25-8-17
おひとり様- リリー自由詩15*25-8-17
夕焼け小焼け、休みの日に- ひだかた ...自由詩8*25-8-16
水精Ⅳ、或いは海月Ⅱ、- 本田憲嵩自由詩1625-8-16
マヨイガ- ちぇりこ ...自由詩18*25-8-12
虫。- 田中宏輔自由詩12*25-8-11
ヴィヨンの橋影- atsuchan69自由詩26*25-8-1
水槽- ryinx自由詩10*25-7-26
酷暑- 夏井椋也自由詩11*25-7-23
彼方へ- レタス自由詩8*25-6-10
幻日紅- あまね自由詩825-3-7
幻夜航- あまね自由詩1425-2-27
葬列/下位次元展開- あまね自由詩12*25-2-19
何故だろう- 水井良由 ...自由詩625-1-4
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。- 田中宏輔自由詩17*25-1-1
母が教えてくれた歌- レタス自由詩6*24-12-31
たら- AB(な ...自由詩324-12-31
燃焼過程- ひだかた ...自由詩424-12-31
アフリカの涙- atsuchan69自由詩20*24-12-31
雪手- 本田憲嵩自由詩1724-12-30
密室- リリー自由詩7*24-12-25
星の散歩道- リリー自由詩8*24-12-24
つわぶき- wc自由詩17*24-12-23
谷川氏に問うてみる- アラガイ ...自由詩9*24-12-21
それだけのはなし- wc自由詩15*24-12-20
契り- 福岡朔自由詩6*24-11-21
落ち葉- 夏井椋也自由詩11*24-11-13
犬の影- まーつん自由詩5*24-9-28
※五行歌_五首「影も_和やかになる」- こしごえ自由詩11*24-9-16
Life_In_The_Fast_Lane- ちぇりこ ...自由詩1824-8-23

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