手からスベッて落としたお皿

 思わず両手で耳を塞ぐ

 割れてしまう筈のお皿が割れない

 あなたとの関係が割れないのは

 気を遣っているから

 落とさない様にしているから ....
子供のころ
すでに菓子屋の罠にかかってしまった
父と子は
いらい物干し竿に
長靴をつるすという
蛮行を行うようになった
のち父が逝き
子ひとりとなっても
あいかわらず
続けられて ....
 年老いた窓たちはどうにも言葉づかいがわるい 暮れても明けても景色を面罵するかれらにできることがない ヘタな文章のようだ、不運な女のようだ、とてもとてもしてやれることはない 男はじぶんが窓 .... 而も
沈思の蛍は
きえても何も遺さずに
また
うまれて来ては
舞ってしまう
せせらぎのうえ
エニシダと奥
細部
洩らさず明るめ
ひとりでのようにみえて
尽くすかのごとく
すでに ....
完璧じゃない僕が
完璧じゃないあなたと一緒に
クスリの力を借りて ね
奇跡を起こそうとしている

心臓に穴が開きそう
少女は毎日UFOを見上げる

どこにもないどこか
首のない人たち ....
星がしゃべるとき
わたしらは無口になった
あかりをみんな消して
肌で暖をとった

嘘とそれ以外
世界にあるものの
すべてを好きだった

言葉は
いくらでもあるのに
引き抜こう ....
上を見たら、私よりも何もかも出来る人ばかり。
下を見たら、どうでも良いことで騒ぐ人ばかり。

自分に何が出来るのかなどもう忘れてしまった。
生まれてこなければ良かったとまでは言わない。

 ....
発煙筒

故障か
事故か

いずれにせよ
うらやましい

忙しい幹線道路脇の
実に見事な全面降伏

わたしは
少しの哀れみも同情も覚られず
その横を通り過ぎる

少しの嫉 ....
朝起きたら、雪が降っていた。

小さい窓の、下の方には、結露があり。
その上の、細長い窓から外を見ると。
白い点の様な雪が、わずかしかない風に
揺られて。
揺られながら、空を舞っている。
 ....
雲 流れ
流れ 雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ 雲が空をいく


 ....
もう、僕らの長い戦いは終わりに近づいたね。

秋の青空はあんなにも明晰で、輝いてた。

詩情の世界に羽ばたかせてくれ。

夕暮れのすべてが闇に消えていく前兆が、

精神病院の狂人たちを ....
寒夜の洗面所に、固形石鹸は芯から冷え、それは無垢な恋人のよう。
悪事に染まった我が黒き掌でよければ、優しく包んであげましょう。
私だって持っている
人間の好きと嫌い

私だって
全否定出来ない
差別の意識と加えて偏見

私だって逆らえない
ケモノの欲求
ヒトでいながら
ヒトでなくなる本能

私だって苦し ....
俺なんて所詮ぐちゃぐちゃのコードで、解きほぐせばただ単純な線で
俺はだから屑なんだし
屑って程の値打ちも無いぐらい
屑なんでって、それを言って相手の反応をうかがってるあんたの屑さ加減はよく分かっ ....
{引用=あの銀杏の並木
沈黙のたしかさ

煙草に火を着ける
マフラーを解き
息をする

散らばる陽色の実
遠慮を知らない
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け

永遠 ....
ふう
どうしようもねぇな
この寒さは
孤独が過ぎて
凍えちまうよ

慕い親しみ忍んで孤独
夕の巨大な富士ヤマの如く
この身に迫り来るけれど

やっぱり耐えていくしかない、んだな
 ....
欲望のおもむくままに自由奔放には生きられない
たえず柵にとらわれるひつじにみたいな人生にとっての
幸福とは何だよ

 知らねえよそんなの
 たった一度きりのこの世の中なんだから
 自分の思 ....
たぶん日記にでも、
記しておかないかぎり、
今日一日中・強風に際悩ませられていた、
自分の内部の不安といった、
真実など、一週間もしないまに、
忘れてしまうにちがいない。
真実を語 ....
雪下ろしの雷が

ゴロゴロゴロ
ドカーンドカーン

進軍ラッパが
鳴り響き

冬将軍さまの
お通りだ

大雪強風従えて

日本全土を
占領し

人間どもを
蹴散らすた ....
手を繋いだ女の子は3歳
後ろ姿のママは西風に帽子を抑えてる。
もたれ合い
ふたり
コトコトと列車に揺られ
ねむりこけ。

行先・ 「未来」

きれいな海岸に着く。
5歳になったその ....
ただいま
えー、ただいまYOUTUBEが視聴不能となっております
ご不便おかけします
早急の復旧を目指し、、

速報です
YOUTUBEの視聴が困難となっており
ネットワーク上に多くの視 ....
繭を羊毛を麻を綿花を紡ぐよに
するすると解けてきたのならいいのにね

糸巻き巻きを歌いながら

とんとん しゃー
とんとん しゃー

ひと目ひと目
一段一段
頭に図柄を描き
まだ ....
去年は右肩だったが
今年は左肩だ
五十を過ぎたら
図ったように肩が痛くて
上がらなくなった
背中は洗えない
痒くても掻けない
ポコチンを擦るのがやっとの
有り様だ
そのうち他にも色ん ....
{引用=松林のなか
天地をつらぬく彼女の
黒髪は降りかかる雨粒になる
風になる
セーターやマフラーになる

強く抱き寄せて
白い唇がゆっくり閉じていく
終わりの海 ....
何一つ
忘れてはいないんだよ
ただ、忘れたふりをしてないと
今此処に在ることが
本当に本当にしんどくなるから
そういうことにしているだけなんだ

 緑の細胞に繁茂するミトコンドリア
  ....
ぼくはそんなことを言ってるんじゃない。

君は、ぼくの言うことを大げさだとか。
的外れだとか、言うけど。

ぼくは、そんなことを言ってるんじゃあ、ないんだ。


女と男が全然違う生き物 ....
心臓の奥に
腕が三本あって
それぞれ違う形のナイフを持っている

見えない未来を切り拓くもの
一秒前からの過去を切り刻むもの
「綺麗な刃物を所有する」だけのもの

三本の腕は互いのこと ....
所詮、お前の歌なんか
誰も聴いてないし、自己主張したところで
代わりは幾らでも既存の塊で
意味を考えて、その意味を理解した瞬間
あいつは川に飛び降りたのさ

所詮、お前の歌なんか
ありふ ....
とても大きな都会の、初めて歩いた街の通りで背後から呼び止められた
立ち止まって振り返ると誰もいない
そのかわりに前方は遥か彼方迄海になっていた
波の音が繰り返されてた

彼にとってそれはけし ....
寒いけど自由な感じ
十二月の神聖な空気が
暖かくて心に優しい

煌びやかなイメージだけど
目立ち過ぎず静かなイメージ

忙しさを忘れて
イルミネーションを眺める
すっきりした気分にな ....
空丸さんのおすすめリスト(4850)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プラスチックの食器- 佐白光自由詩2*20-12-27
物干し竿に- ナンモナ ...自由詩2*20-12-24
バス停通り- 中田満帆自由詩320-12-24
スケッチ- 道草次郎自由詩320-12-24
Aquarium- 由比良 ...自由詩220-12-24
- はるな自由詩1020-12-24
わたし- 月夜乃海 ...自由詩220-12-24
発煙筒- TwoRivers自由詩320-12-23
揺れ積もる- 浮蜘蛛自由詩2*20-12-22
流れ_雲- ひだかた ...自由詩520-12-22
戦いの果てに- viraj自由詩120-12-22
恋人- クーヘン自由詩7*20-12-22
私だって- こたきひ ...自由詩720-12-22
破断された時間- 道草次郎自由詩2*20-12-21
distance- 津煙保存自由詩3*20-12-21
美学- ひだかた ...自由詩920-12-21
日曜詩人- こたきひ ...自由詩720-12-19
真実は語れない- ナンモナ ...自由詩2*20-12-16
寒波襲来- st自由詩420-12-15
列車に乗って- 道草次郎自由詩3*20-12-14
oops!- 秋也自由詩120-12-14
悠久錦- 鵜飼千代 ...自由詩16+*20-12-14
機械の肩- 花形新次自由詩120-12-14
_128√e980_(sea_of_the_end)- 津煙保存自由詩4*20-12-14
忘却- ひだかた ...自由詩420-12-14
少ない人- 浮蜘蛛自由詩3*20-12-14
心臓の奥- 三月雨自由詩4*20-12-14
所詮、お前の歌なんか- 月夜乃海 ...自由詩320-12-14
あり得ない現象の中に- こたきひ ...自由詩620-12-13
十二月- 夏川ゆう自由詩120-12-12

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