繰り返す月の宴の新月に
死者に呼ばれる女郎花(おみなえし)咲く


鏡という悲劇をうつす斜めから
なんど斬っても残らない傷


虚ろな眼春の終わりに死ぬ虫が
浮かんで落ちる写真を撮っ ....
死なないことは分かっていても

発作がおこるとびびってしまう

曇り空の夕方が群青いろだから


僕らはまるで群青のサンドイッチ


死なないことは分かっていても

発作がおこ ....
鎌倉時代のその昔から

ぼくらは弱者が大好きだ

お風呂でしたか

引っ越しは終わりましたか

始まりましたか

過激な昔話や阪神タイガースの話し

子供に呆れられるくらい
 ....
通夜のさざなみ

鯛の骨がのどに刺さって
死んでしまうなんてね
或る死の理由が
人の口から口へとささやかれ



悲劇

重力がない世界では
シャボン玉も落ちてはこない
だか ....
ぼくの家には湿度計が必要なんだ
ウエットなときには彼女とけんかするから

ぼくはすべてを知る職人になりたかった
ぼくはすべてのものを所有したくなくて

変化するものが大嫌いで
でも固定さ ....
○「失敗追憶」
たとえ正しいことであっても
順序をまちがえるとうまくいかない
鍋に入れる順序をまちがえると
おいしい料理ができないように
若いころは順序なんてあまり考えなかったが

○「 ....
春が深まると
ツツジが咲き始めて
やがて満開になる

鮮やかな色が集まって
人々を惹きつける

ツツジに囲まれて歩けば
夢の中にいるような
ふわふわした気持ちになった

心地良い ....
 青く澄み渡る空の下、高原の塔の前に立つ。
 息を吸い込むたびに体が宙に浮いてゆく。
 時代を遡るかのように。
 過去を愛せるようになればきっと未来も明るくなるだろう。

 ラベンダーを ....
女の体の一部始終なんて知らなかった
この体が欲望の塊になっても
女の体の一部始終を知ろうなんて思わなかった
女の体を興奮させるより先に自分が体が我儘に興奮してしまう
男のプライドなんてなかった ....
右足が攣る

疲れているのか
精神が病んでいるのか

痙攣したその無様な
自らの意志に抗い
ただの棒きれの方がまだマシと思わせる
痛みさえももたらされる
この攣ってしまった右足

 ....
午前3:00


月明かりに 照らされるシルエットが浮かぶ

夜なのにやけに明るいわね

しずかに しずかに
上がった口角だけが印象に残った


突き刺すような香 ....
プレゼントだと言って渡された
腕時計なのに喜べなくて

剥き出しのままの安っぽい身体
素敵な箱やリボンの仕掛けで
誰かの笑顔を誘えるような
贅沢な人生じゃなかったね

両親が高いと嫌う ....
小さな、と言う表現は
縮こまってしまいそうな印象も受けるけれど
リトルマーメイド そう書けば
何だか 可愛らしさまで 浮かぶ

ぷちっ と 可愛らしい透明模様を描いた円を
少しずつ ....
静まるベット 無機質な部屋で
朝も夜も関係のない1日

しばらくして起きたきみは

ふれているのに とおいの

とつぶやいた

僕はわかるよと 返しておいた

きみ  ....
からんころん
汗のかいたグラスから、人差し指はねて
眩んだ足元にこぼれた梅のお酒
冷たい床は、春の忘れものさえ 冷やしてゆく

外は雨だった

ぽくぽく と こころが桜の花びらで埋まる
 ....
どんな微妙な色づかいでも
突き詰めると
三色になるらしい
あか 青 黄色だったか

突き詰めると
案外
簡単だったりするんだね、


ウンチクするには
それで十分

好 ....
この古びた階段を登ってゆけば
あの宙空が待つだろう

   *

何処までも細く真っすぐな緑色の道
私がどんな哀しみに{ルビ歪=ゆが}んでも
あの空は
この胸に結んだ
ひとすじの糸を ....
  あなたがきて
  雨がふった

  かなしくはない
  幸せでもない
  木がゆれた

 
  日が落ちる
  あたりがくらくなる
  街のかげが 夜になっていく
  ....
ワイングラスのうつろのなかで
ひらひら泳ぐは真っ赤な金魚
君がぱららとこぼす言葉を
一生懸命ぱくぱくひろう
うすい硝子をへだてた君は
赤い私しか知らないでしょう
ほんとうは君の腕のなかでな ....
三角の家に屋根がないのは
甘い香りを街へ届けるため

少年少女が遥かな距離を行く
原宿はまるで歩行者天国

行列のできるパラソルの下で
肩を寄せ合ってクレープを選び
唇でめくる小説のよ ....
晴れた日の鎌倉は
緑の木々の間に立つ
お墓さえ
明るく見える

あの日、体を脱いだ君は
いつから
若葉をそよぐ
風になったろうか

何処かで鳥が鳴いている
それは円い空から
鎌 ....
この部屋の窓外に
まっすぐ上りゆく
街路樹の坂が見える

いつか旅した函館の風景
のようで
ここは都内だ

今日もこの街で
人々は語らい
キッチンの皿は音を立て
車は行き交うだろ ....
流れ星、眺めながら、祈れれば、
たったひとつの願い事も叶うかもしれない。

喋らない舌なんて、いらないとか、言うな。
人が喋れない動物であったときもあるのだから。

本を読める ....
制服のスカートが燃やされて
プリーツを失くした黒い籠に
君という青い鳥が止まった

灰色の煙に巻かれた空は
タバコのせいで暗くなったのだと
先生に告げるつもりなどない

格好悪い所を見 ....
20歳だというのに
じつに立派な態度であった
「過ちて改めざる、これを過ちという」
という論語を思い出した
このような学生をつぶしてはいけない
それに比べて
監督やコーチなど大学側の無責任 ....
カーテンを開けない部屋に日は差さない
胎児の姿勢で眠る背の突起を数えている
資源ごみの日の窓辺でカラスは鳴かない
ベッドを降りられないままふたたび眠る

背中の温かさを忘れた日
壁の冷たさ ....
雨は降りやまない
けれど
雨音は音符に変換されていくから
赤子も子燕もやすらかに眠る

雷は遠く くぐもって鳴り
狙い撃ちされる心配はいらない

流れ星のいくつかは
蛍に生まれ代わり ....
千年の未来と過去に咲く花を
摘み取ってはこれない

地球の歴史と時代に降る雨は
時間を混沌と暗黒で湿らせ
世界に洪水をもたらした

恐竜たちの眼は滅び 氷河はとけて
地面は全て海に飲ま ....
{引用=たくさんの本棚に囲まれた部屋に
一つのテーブルと 一脚の椅子
灰皿には薬の抜け殻と オーダー表
鳴らない黒電話、かける機会のない大型レコード
ここに来る人は饒舌の上にある沈黙を愛した
 ....
異教徒なんて言わないで

僕たちは約束されたはずの兄弟

孤独感を追い払え!

邪悪な夢が家庭を蝕む

リアルを味わうんだよ!

舌で転がして、味わうんだよ!

家 ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星のさざなみ- 秋葉竹短歌618-5-27
群青のサンドイッチ- ペペロ自由詩618-5-26
ぼくはうれしい- ペペロ自由詩218-5-26
ふたつつむじのゆくえ- そらの珊 ...自由詩19*18-5-26
湿度計のうた- 梅昆布茶自由詩818-5-26
独り言48集_____- ホカチャ ...自由詩118-5-26
ツツジ- 夏川ゆう自由詩318-5-26
塔と鐘- ヒヤシン ...自由詩5*18-5-26
殺したいほどに- こたきひ ...自由詩318-5-26
攣った右足- 坂本瞳子自由詩3*18-5-25
アシンメトリー- KQ自由詩218-5-25
- ミナト ...自由詩218-5-25
プチポエム- 藤鈴呼自由詩3*18-5-25
そのあと_溶けれたなら- KQ自由詩318-5-25
春、ある冷える足跡- みい自由詩218-5-24
三原色- umineko自由詩3*18-5-24
広瀬川のほとり- 服部 剛自由詩318-5-24
あなたがきて- 草野春心自由詩3*18-5-24
金魚- 46U自由詩8*18-5-24
クレープの詩- ミナト ...自由詩318-5-24
鎌倉日和- 服部 剛自由詩718-5-23
坂道の風景- 服部 剛自由詩318-5-23
反省しない、野獣- 秋葉竹自由詩118-5-23
未来記念日- ミナト ...自由詩218-5-23
悪質タックル記者会見- ホカチャ ...自由詩4*18-5-23
朝食と光/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩1*18-5-23
架空の街- そらの珊 ...自由詩11*18-5-23
時代- こたきひ ...自由詩118-5-23
コト、たりない- 為平 澪自由詩1018-5-23
リアル- 暁い夕日自由詩6*18-5-23

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