高原に
凍てつく
朝が来た
一人幕内で
くるくる回る
ストーブファンを
見ていると
僕の記憶の底に
ひっそり息を潜める
誰も知らない淀みの闇が
音を立てて
回り始める
そん ....
足下の散り切った花弁は
少しずつ汚れていく
達観した振りして
本当は泣きたくなるほど淋しい
何年こうしてきたのだろう
何年こうしていくのだろう
(ヒヨドリの発狂)
本 ....
透き通る鎖骨が
敷きつめられた校庭に
夢は散りつつも
サクラ満開。
もう
ジャングルジムさえ
帰りたくは無い。
縄跳びの赤いスカートの女の子
....
連れてきて5年は経つだろうか
当初から敷き詰めた砂を蹴散らしては小さな魚を追い廻す
我が物顔で水槽の中を暴れ廻っていたおまえも
わたしの姿を見つけてはじっと動かなくなる
大きく成長するのも ....
凍えるように
寒い日となるようです
四月の二週目というのは
半ズボンでふるえていましたよ
小学校の入学の式では
輝いていたのは訓示する
校長先生の頭ぐらいで
体育館の ....
桜が咲く頃は雨が降る
しとしと雨が降れば
耐えられず散り始める
去年は満開になってすぐ雨が降った
今年は今のところ降っていない
明日は雨らしい
ジメジメした空気になり
雨が近 ....
うつらうつらする
この午後に
鳥は囀ずり
地は照り映え
私の憂鬱と倦怠は
一吹き風に溶けていく
)なんて優しい午後だろう
)遊ぶ子供の声が窓辺から
)うっとりゆっくり流れ込む
) ....
硬い言葉より柔らかい言葉を掘りたい
怖い言葉より優しい言葉と握手したい
たった今昨日を片付けてきたところだ
荘厳に鳴り響く十二の鐘が埋葬する
そして何気なく今日となった明日に袖を通す
....
なんもない部屋でうらうら
ひえた工場のまえでうるうる
自販機で冷コころころ
香りは春風にのりうーうー
こんな寒い夜だから
いつまでもここにいよう
(非常の際は、ここを破って
隣戸へ避難してください)
自分の不本意を私にぶつけて
ここに閉じ込めた母
あの時見た一等星は
今日も ....
吐く息や言葉で景色がくもっていく
あなたの知らない朝にあなたを知る
喫茶店 メロンソーダ色の記憶
市井の凡人でそれが理想です
理想の人生で
たまに挫けますが
時々休んではまた
歩いてみようと思うばかりで
宇多田ヒカルの
僕はくまが大好きで
この詩の結論を
煙草一本だけ吸 ....
宇宙の境界には
無限遡及の風が吹いている
考えても 考えても
考えることすら 無化され続けられる頭
やっかいだ ああ
どうしようもなく やっかいだ
知ろうとするとい ....
うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて
風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる
お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から
週末の夜 ....
連綿と続く人生の
響きの中に目覚めていて
この生の端緒と終点が
螺旋を成し繋がっていくのを
底の底で見つめている
それは焼け野原に咲く真っ赤な薔薇
何処にも行けないと知っていて
静か ....
草木たち 話に花を咲かせてる
星はひとみたいに滅んでまた星に
「ないっすか? ナイスな椅子は」「ないっすね」
かき氷みたいな色の穏やかさ
人 ....
夜になれば大勢で輪を作り
キャンプファイヤーを行う
燃え盛る炎を見つめて
ネガティブなものが身体から抜け
身軽になった自分に気づく
炎を見つめているだけで
気持ちが高ぶって普段の自 ....
ある人が絡まれてると見て取って相手をミュートしたのはいいが
その人も大概変だと気づかされ、もう僕らには何もわからぬ
こうやってトラブルだけはごめんだと、人は疎遠になりまして
ああ、僕 ....
今日ごみの分別作業中
精液のはいったコンドームが破れて
分離した水分が飛び
まつ毛にくさった滴がついた
そのうち
誰かが屍体の口をこじ開け
金歯をペンチで引き抜く時代が来るだろう
そ ....
ある日のディナーは
皿に憎しみが盛られていた
ナイフとフォークを器用に使って
切り分けてみる
憎しみは固く怖気がするような酷い臭い
一切れ口に運ぶと毒の味がした
私は一切れ分の怨念となり
....
汚い言葉を
吐き出したくなるような
きれいばっかりの季節で
日に日に痩せていく
終わりという言葉に
最後の朝日がさした
なんでもない日が
積み重なって
今日を見せつける
倦怠が渦 ....
クレジットカードの
ポイントや
ドコモの
dポイントは
使える店が
かぎられていて
欲しいものが
ほとんどないから
いつも
イオンのポイントや
イトーヨーカドー ....
原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない
100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない
嫌だと言ってもたいした選択肢もないので
義務教育ですくすく育ちすぎたのに
生 ....
誰かの風に乗り 誰かの声をきく
そうしたくないもの そうなりたくはないもの
覚えているかい
小学校の夏休み みんなで寝泊まりした教室の匂い 擦り切れた廊下の窓ガラスの向こう
お ....
殺風景な教室に
わたしの怒り
先生は多数決をとった
異分子には異分子の
言い分があることは
知っていたはずなのに
優等生のふりで
回避した戦争
擬装の平和に
気付いて ....
ひとりにつきいっこの
こわれやすくちいさな
構造物にはめこまれた
なのるなもないいのち
きみとぼくのはざまに
そびえたつこのせかい
私のような低ポイントばかりの者は、TOPになった詩については
、いろいろと関心がある。そのほとんどに、実は興味はなかった
。しかし、ここでTOPになった詩が、ちょっと改訂したとはいえ、
別の場所 ....
IMEがおかしくなりました
時々、というか たんなる発作
やむなく初期化いたしました・
あすはうちの兄の誕生日です
40年前に亡くなった
父と同じ歳になります
....
花びらがアンテナだ
なんて
だれも気がつかないよね
と
花たちがざわめく
よく見れば
パラボラアンテナに
にているのが
わかるだろうに
世界の鼓動も
宇宙のハー ....
春風にこのヤケの空もってかせたい
脳の湖底へ春がするん
手枕痺れていてもその儘の骨肉
穴が無くとも穴と化す{ルビ貘=ばく}の空
おんがくにすくわれたるたましひよももとせの君君君 ....
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