上辺1下辺2の台形がある
XからYに行くためには
台形を通過しなければならない

クラスメートは、
みんな上辺を選択して
ぼくは下辺を選んだ

ぼくは30年かけて
Yにたどり着いた
 ....
 
起きたらいつもの天井でした

妻を起こさぬよう朝のあれやこれや

暖房つけるか迷う 着替えおえて

雑事終えてペンを握る

死ねば終わりの 死なないでいる

さりとてすること ....
二〇一九年四月一日 「?」


 烏丸御池の高木神経科医院に行って、睡眠誘導剤やら精神安定剤を処方してもらって、隣のビルの一階にある、みくら薬局で薬をもらったあと、いつもいく河原町のバルビル近く ....
またまた恥ずかしい
どんなに恥ずかしい
こんなに恥ずかしい
いちいち恥ずかしい

BBCに収容所でのレイプを告発したウィグル人女性一家(1
「東京タワーは恥ずかしい」

ずいぶん恥ずか ....
白昼夢のように
雪の舞う青空を
光のなかへ還っていく

冷えた街角に散乱する屍
延々と続く葬列は蒼白く微笑んで
遠くから駆けて来る少女を優しく包み込む

ー死が生に内包され
美しい悲 ....
登録済みの散弾銃を二丁も持ち

どうやらだいぶ前から
精神異常のような行動が
みられていたという

あかひげ先生のような
善良な医師が犠牲となったこの事件

事実の報道ばかりで

 ....
必要のない情報を見ることで
必要な情報がないことを確認したいから
スマートフォンを手にしてしまう
休み時間に待ち時間
暇つぶしのスクロールで
人生がスクロールされていく

何千万人の情報 ....
何もしなくても
行くあてがなくとも
自分の歩き方で歩いて
気に入った都会の
気に入った街角に立つ

その姿が
わたしから
あなたへの手紙だ

たまには整地された屋敷跡の
縁石に腰 ....
みえないものを可視化するのが詩人ならば
いつかぼくもその列に並ぼうとおもった

いつか詩人になれるのならば
そういう人生を選ぼうと想った

誰も容易い戦場にはいないのだが
もう哀しみをく ....
風邪が流行っているらしい
風邪のことをほんとうに
知っているのは
誰だろう

風邪にかかった人がいる
症状にとても苦しんで
今は何とか治ったが
どうつらいかは知っている

医者とし ....
いつでしょういつでしょうと群衆をさえぎり時間がそぞろ歩いている
どこでしょうどこでしょうとひしめく透明に剥がれながら空間がそぞろ歩いている  )




いつ冬は季節ではなく故郷になったん ....
 一月二十五日、山に行かなければならない、そんな義務感が私を支配していた。天気も思ったより好天になるらしく、夜明け前なのにひどく安定している。
 妻に握り飯を三個頼んでいたが、行先を言ってはいなかっ ....
トランプゲーム─


積み重ねたトランプに  積み重なる三角
忽然と消えたのは
レームダック


ハッピーエンドしかゲームには存在しない 救いのないゲームも始められることがすでにハッピ ....
白く切り取られた窓枠を
鋭角の冷たさで打ちつける
無数の横顔が
冬の静脈に溶け込んでゆく

*

血の色をした道標を
ひとつ、ひとつ
指で辿りながら
埋葬した言葉を
ひとつ、ひと ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
海の鉱石は
どこにあるのだろう
潮水
浜辺の砂の中
海底の岩窟
松毬魚の眼球?
独りぼっちのエメラルドグリーン
ずっと見惚れていたいけど
視線は波にさらわれて
浮島の両脚のように ....
今を認めるしかない
私の鬼は
今を認める
永遠の傷だ
銀河の岸で鬼は歌う




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
待っていたのは太陽光線を浴び始めた雪の結晶だった
億千の結晶の乱反射が
きら きら、きらと
生き物のように動きながら
わたしひとりの岳人のために
おびただしくひかりは踊っていた

駆り立 ....
わたしがまだ幸せの形をしていた頃、恋人と暮らしていた
春の夕暮れの匂いのする水槽の底で、わちゃわちゃと低砂をつつくコリドラスの口許にある二対のヒゲのように仲良く暮らしていた
彼は時おり水面から顔を ....
仮寓の蝸牛には
やり残したことがいっぱいあるのだが

奇遇という気球に乗って
無音の空の旅をしてみたかった

修羅場という修羅場がなくて
絵になる風景も知らずに

雑踏に紛れて遺伝子 ....
光の午後は渦巻いて
わたしの心は虚脱して
青い青い大空を
のっそりのそり渡っていく

残りの時間の切迫に
わたしはやがて覚悟決め
断崖を滑落する自分を見る

(人生の椅子は失われ
 ....
二〇一九年三月一日 「考察」


同じ密度で拡散していく。


二〇一九年三月二日 「箴言」


仏に会えば仏になるし、鬼に会えば鬼になる。
ひとはひとと出会って、ひとになる。
 ....
若く美しいモデルもまた画家をみつめている



背景は色彩を分割する役割しか与えられず


一つの静物も足されない



窓からの景色はいつまでもあらわれることなく

 ....
たかがなんて言ってくれるな
そんな精悍な横顔で
辛辣な眼差しを向けてくれる方が
まだこの心は救われる
いがみ合うことで
扉は少しでも開かれるだろうか
この居心地の悪い空間は
なににつなが ....
猛烈な冬の寒波に見舞われた
はるか上空の雪雲のなかで
ひっそりと生まれたのは

ちいさなちいさな
六角柱の結晶たち

雪雲の中を風に吹かれて
上昇したり落下したりと

いろんな雪雲 ....
いつつけたかわからない傷口が急に、
息をするように濁濁とさせた
特に痛みは感じないのに

意識が揺らいでいくのを、当然のように身を任せて

宵闇に細君は竹林と透かして、
永遠の処女に咥え ....
言葉を尽くしていたい、死力を尽くしていたい、とても簡単なラップ調の聞きざわりのいいフレーズだ、ばかみたいだね、産湯にひたるような薄い感傷、何かにいつもいら立っている、どうやったって黎明、並べただけ .... 過ぎ去らない過去に消し去られそうな朝になら



ゆびさきは美にとどくだろうか




コバルトやミーヌ  オランジェ、クロームの2番


なけなしのチューブ数本の匂いが

 ....
       端子:tansi




 名まえ創るとき考える、
 魔法な閃き運び徠る、
 歌よりも美しいコトバを綴りたひがため、登攀、愛珂さもありな ....
息を吐く
冷たい空気を吸う
飛来する虚ろの目と目を合わせる
最適化した言葉でニンゲンらしくする
完成の美しさを
手に入れることはなく
爪をはじく
ニンゲンらしくなる

冬と話したなら ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくの30年間- 足立らど ...自由詩522-2-1
自由律俳句_2022.02.01(火)- 田中恭平俳句122-2-1
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東京タワーは恥ずかしい- 室町自由詩5*22-1-31
還っていく- ひだかた ...自由詩522-1-30
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稜線- 山人散文(批評 ...4*22-1-28
3Χ0- 末下りょ ...自由詩2*22-1-28
冬の雨/夜- ちぇりこ ...自由詩1322-1-27
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※五行歌- こしごえ自由詩4*22-1-27
稜線- 山人自由詩10*22-1-26
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蝸牛のうた- マークア ...自由詩18*22-1-25
光の午後は渦巻いて- ひだかた ...自由詩1022-1-24
詩の日めくり_二〇一九年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-1-24
裸婦- 末下りょ ...自由詩8*22-1-24
かげろうだったろうか- 坂本瞳子自由詩2*22-1-24
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僕らは何にもなることができない- ねことら自由詩522-1-23
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3⃣- 大゜揮∞ ...自由詩2*22-1-23
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