作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った

暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく 

後腐れのない別れ、転がる骸

哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?

甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実

頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
今 私が
こうしていられるのは
みんなのおかげもあるけれど
過去の私からの
プレゼントがあるからよ




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
良いものは
忘れず
心に取り込む
魂が喜ぶ
感覚がよくわかる
ひらひら
くるりくるりと
舞いおちてくる

ふわふわの
わた毛のような

さらさらした雪たちが

どんよりと曇った
天空と

銀世界の
地上のあいだを

見わたす限りいっ ....
お花があって
それから
けむり?
雨ふりの森の中みたいな
ちがうよ
びゃくだん!
くすくす
しっ!
こえだしちゃ だめ
おそーしき?
そう
おそーしき
ぼわぼわって空気が
静 ....
「廃墟/光」

その人は
十月の淡い光がこぼれている
窓際に立っていた

下生えを啄む鳥たちが
驟雨の後に立ち去った庭で
透過性の
グラン・ジュテ
軽々と
その人は
超えてゆく ....
上辺1下辺2の台形がある
XからYに行くためには
台形を通過しなければならない

クラスメートは、
みんな上辺を選択して
ぼくは下辺を選んだ

ぼくは30年かけて
Yにたどり着いた
 ....
 
起きたらいつもの天井でした

妻を起こさぬよう朝のあれやこれや

暖房つけるか迷う 着替えおえて

雑事終えてペンを握る

死ねば終わりの 死なないでいる

さりとてすること ....
二〇一九年四月一日 「?」


 烏丸御池の高木神経科医院に行って、睡眠誘導剤やら精神安定剤を処方してもらって、隣のビルの一階にある、みくら薬局で薬をもらったあと、いつもいく河原町のバルビル近く ....
白昼夢のように
雪の舞う青空を
光のなかへ還っていく

冷えた街角に散乱する屍
延々と続く葬列は蒼白く微笑んで
遠くから駆けて来る少女を優しく包み込む

ー死が生に内包され
美しい悲 ....
登録済みの散弾銃を二丁も持ち

どうやらだいぶ前から
精神異常のような行動が
みられていたという

あかひげ先生のような
善良な医師が犠牲となったこの事件

事実の報道ばかりで

 ....
必要のない情報を見ることで
必要な情報がないことを確認したいから
スマートフォンを手にしてしまう
休み時間に待ち時間
暇つぶしのスクロールで
人生がスクロールされていく

何千万人の情報 ....
みえないものを可視化するのが詩人ならば
いつかぼくもその列に並ぼうとおもった

いつか詩人になれるのならば
そういう人生を選ぼうと想った

誰も容易い戦場にはいないのだが
もう哀しみをく ....
風邪が流行っているらしい
風邪のことをほんとうに
知っているのは
誰だろう

風邪にかかった人がいる
症状にとても苦しんで
今は何とか治ったが
どうつらいかは知っている

医者とし ....
いつでしょういつでしょうと群衆をさえぎり時間がそぞろ歩いている
どこでしょうどこでしょうとひしめく透明に剥がれながら空間がそぞろ歩いている  )




いつ冬は季節ではなく故郷になったん ....
 一月二十五日、山に行かなければならない、そんな義務感が私を支配していた。天気も思ったより好天になるらしく、夜明け前なのにひどく安定している。
 妻に握り飯を三個頼んでいたが、行先を言ってはいなかっ ....
トランプゲーム─


積み重ねたトランプに  積み重なる三角
忽然と消えたのは
レームダック


ハッピーエンドしかゲームには存在しない 救いのないゲームも始められることがすでにハッピ ....
白く切り取られた窓枠を
鋭角の冷たさで打ちつける
無数の横顔が
冬の静脈に溶け込んでゆく

*

血の色をした道標を
ひとつ、ひとつ
指で辿りながら
埋葬した言葉を
ひとつ、ひと ....
暗鬱としたコード進行が
延々ループしながら続く
僕らは没頭しながら従う
次々開ける光景は白昼夢
明るんだり暗んだり
いずれもそこは極北の地
いずれもそこは極楽浄土
君は泳ぎだし
僕を導 ....
海の鉱石は
どこにあるのだろう
潮水
浜辺の砂の中
海底の岩窟
松毬魚の眼球?
独りぼっちのエメラルドグリーン
ずっと見惚れていたいけど
視線は波にさらわれて
浮島の両脚のように ....
今を認めるしかない
私の鬼は
今を認める
永遠の傷だ
銀河の岸で鬼は歌う




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
待っていたのは太陽光線を浴び始めた雪の結晶だった
億千の結晶の乱反射が
きら きら、きらと
生き物のように動きながら
わたしひとりの岳人のために
おびただしくひかりは踊っていた

駆り立 ....
わたしがまだ幸せの形をしていた頃、恋人と暮らしていた
春の夕暮れの匂いのする水槽の底で、わちゃわちゃと低砂をつつくコリドラスの口許にある二対のヒゲのように仲良く暮らしていた
彼は時おり水面から顔を ....
仮寓の蝸牛には
やり残したことがいっぱいあるのだが

奇遇という気球に乗って
無音の空の旅をしてみたかった

修羅場という修羅場がなくて
絵になる風景も知らずに

雑踏に紛れて遺伝子 ....
光の午後は渦巻いて
わたしの心は虚脱して
青い青い大空を
のっそりのそり渡っていく

残りの時間の切迫に
わたしはやがて覚悟決め
断崖を滑落する自分を見る

(人生の椅子は失われ
 ....
二〇一九年三月一日 「考察」


同じ密度で拡散していく。


二〇一九年三月二日 「箴言」


仏に会えば仏になるし、鬼に会えば鬼になる。
ひとはひとと出会って、ひとになる。
 ....
若く美しいモデルもまた画家をみつめている



背景は色彩を分割する役割しか与えられず


一つの静物も足されない



窓からの景色はいつまでもあらわれることなく

 ....
たかがなんて言ってくれるな
そんな精悍な横顔で
辛辣な眼差しを向けてくれる方が
まだこの心は救われる
いがみ合うことで
扉は少しでも開かれるだろうか
この居心地の悪い空間は
なににつなが ....
猛烈な冬の寒波に見舞われた
はるか上空の雪雲のなかで
ひっそりと生まれたのは

ちいさなちいさな
六角柱の結晶たち

雪雲の中を風に吹かれて
上昇したり落下したりと

いろんな雪雲 ....
空丸さんのおすすめリスト(4903)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ひだかた ...自由詩1322-2-2
おまじない- 木葉 揺自由詩622-2-2
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雪の舞い- st自由詩422-2-2
good-bye- ちぇりこ ...自由詩922-2-1
秋〜冬/短詩群- ちぇりこ ...自由詩922-2-1
ぼくの30年間- 足立らど ...自由詩522-2-1
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詩の日めくり_二〇一九年四月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩16*22-1-31
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3Χ0- 末下りょ ...自由詩2*22-1-28
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サウンド&ヴィジョン- ひだかた ...自由詩922-1-27
海の鉱石- 壮佑自由詩11*22-1-27
※五行歌- こしごえ自由詩4*22-1-27
稜線- 山人自由詩10*22-1-26
コリドラス- ちぇりこ ...自由詩4*22-1-25
蝸牛のうた- マークア ...自由詩18*22-1-25
光の午後は渦巻いて- ひだかた ...自由詩1022-1-24
詩の日めくり_二〇一九年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-1-24
裸婦- 末下りょ ...自由詩8*22-1-24
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雪のさだめ- st自由詩822-1-24

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