相合傘は理想
であるがゆえに蔑視している
一人で持てないなら持つなという思想が
魑魅魍魎跋扈する夜を渡りづらくする
ただあなた一人傘を持っているから
重力にそんなに苦労するのだ

あなた ....
行き先のことはわからない
水中で俯瞰する 沈んだ街
絶え間なくぶくぶくと
光にむかって昇っていく

義足をつけて歩く人魚が
満員電車に身体を押し込み
やがて泡になるまで
探す かつての ....
人は生きながら、何を求めて生きるのか。

10代は色んなものに黄昏て
20代は色んなものに憧れて
30代は色んなものを手に入れて
40代は何を求めるのだろう。

安いシャルドネをグラスに ....
煙草の匂いが季節によって変わることは知っている
換気扇の下で走らせていた激昂の卵を抱きながら
燻らせていた頃が懐かしい
雨の知らせも感知しながら忙しい細胞たちと共に
煙にしか見えない守護霊 ....
丁寧な暮らしにあこがれる

朝日と共に起床、
水でぱしゃぱしゃ顔を洗って、
寝間着を脱ぎ捨て、
ノーメイクで火を起こして
朝食をととのえる

ほうきとちりとり、茶殻で掃除したら、
お ....
何だか不意に

『美しい星』が映画でリリー・フランキー氏主演で掛かっていたが


僕は三島なら『百万円煎餅』を推したい


 ....
雨が降るような夜

誰かのために祈るような夜

あたたかな夕日

しあわせの時間

血脈や生き霊に斬ったはったされている


寄る辺ない男気につどう

切実な渡り鳥たち

 ....
どうしても見つけられなかった
理由を君は見つけたんだね

そんなささやかな
ありふれた
大切なものを

長い間探していたことにも
ついに見つけるまで
気が付かなかった

母さんも ....
出鱈目に打たれた杭のような樹木の
日に焼け落ちたカーテンのような枝の隙間で
天使の抜殻が薄曇りの空を透かして濡れている
ヴィデオゲームは明確にエンドを表示するけど
人生ゲームのそれはあまり ....
子供のころ
川原で投げた水切りの石が
ついさっき
彼女の顔をギリギリかすめて飛んでいった

意味解らない
夕方の駅でホームで電車を待っていたのに
時間の経過を無視して
こんな場所まで飛 ....
今と昔では生活環境が違うけれど綴る詩は
今も昔も相変わらずな内容で
けれど、それでもいいんだと思えるようになったのは
きっと歳を取ったから

気がつけば自ら自分の時間を止めたあの人より年上に ....
試されているのはいったいどの暁だろうか。抉りとられたままの世界の軋む音が聴こえる。根拠なく発生し続ける存在は、ただ相対的に存在するだけで暴力として発芽する。見失う片目の行く先には過去の清冽な流れが ....  どうしよう 明日の朝

 どうしよう 明日の昼

 どうしよう 大切な時間

 時間を無駄にしているようで生まれる嫌悪感

 どうしよう

 なんかしなくては

 どこか ....
まっすぐな道を曲げるのも
曲った道をまっすぐ往くも
はたから見れば
つむじ曲がりのへそ曲がり

味や香りが劣ってなくても
曲がり傷もの二束三文
好きに選べる人もいる
ふところ具合の人も ....
平日は忙しい
週末になれば
穏やかに過ごせる

平日に出来ないことをする
あっという間に経つ時間

掃除したり
本を読んだり
録りためたドラマを見たり

案外忙しい週末
楽しい ....
 流離う人は音も無く、夕日を背負って旅に出る。
 影も静かにその人に、別れを告げて消えてゆく。
 空には連れ行く雁たちが、山の彼方に飛んでゆく。
 母に涙は見せまいと、誓いを立てた若かりし時 ....
……か?…………ん

ほこりのつまったラジオが喋る

天国門聴こえるか?こちらは地獄門。

周波数は50ヘルツだ。

西荻窪に雨が降った。

ローソンのイートインに来い。

見 ....
どのくらい引けば客観的に的を得ることが出来るだろうか
中心を触れることも出来ずに運命を終えるかもしれない
悟りに焦がれて至る 人間だものと添えて
己の未熟さ愚かさ阿呆加減に
漸く 趣きが迎えに ....
泣けば、この声は届いただろうか

叫べば、この声は届いただろうか

泣き叫べば、この声は届いただろうか


否、
きっと誰かに踏み躙られていたに違いない
誕生日にグリーンの「扉」が送られて
嬉しかった私
イモケンピと無塩クルミを食べて
撮影旅行に出かけたが
近所を一周しただけだった
白梅が咲いて居る
住宅の建設現場がある
通り過ぎる自転車 ....
そして一輪のガーベラが
窓から春を覗いている

巡り来る太陽が
ひとときの温もりをもたらし

今日の日の優しさが
時の水面に波紋を落とす

優れた季節が波間を漂い
あなたの踝を美し ....
犬は
わかりやすい
うれしいと
しっぽを振るから

猫は
わかりやすい
うれしいと
猫なで声で近づいてくるから

うちの女房も
わかりやすい
怒ると
口をきかなくなるから
カポタストの虜
そんなもんは
僕は捨てたよ
低いとこを捨てて
低いとこを捨てて
自由になったつもりになんか
なっちゃダメだ

カポタストの虜
君が見てる世界は
美しい奴らの
 ....
なんもないよ
ここにはない
目を凝らして見えるもの
耳を澄まして聞こえるもの
そんなものはない
なんもない
なんもないよ
どこにもない
僕はいない
誰もいない
無い無い無い。
曇りの日に海へ行った
空も海も灰色なのに
仲介者の努力も虚しく
いまだに和解は成立しない
その国境線は水平で
欠けた世界の端から端までを
頑なに切り分けようとしている
曖昧だが根深いライ ....
まだ寒いと思っていたのに
庭先の梅の花が
咲き始めた
春はいつのまにか
そこまで来ていたんだ!
身近にあるものほど
気づきにくい
気づいた時には
もう遅い
修復できないところまで
 ....
ひとかたまりのきょうが
三和土でふるえている
ドアは開いてるというのに

もしかして、きのうも
ふきだまりみたいなこの部屋の
どこかに
きえかけながらいるのかな
きのうも、あし ....
弦の張りの上を歩いていた
打楽器の膜の上でトランポリンをするかのように

耳に住んでいた心が旅から戻ってきた
弦の張りでビンタされたみたいに
目が醒めたよ
いつでも
裏切らないね 音楽っ ....
登って登って
それから 登っても 下っても
たどり着いても
池はない
水はまたもや飲めなかった

1年間飲まずで
がんばったのに
何もなかった
何もなかった

穴掘り
穴掘り ....
「ママ、今日どなたか来ました?」

「え、午後にタエコさんがいらして、少しお話してお帰りになしましたよ。」

「ああ、あのタエコさんですか、たしか旦那さんが出版社にお勤めになられている。」
 ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
棄てていこうよ- 日々野い ...自由詩518-3-5
沈む街- 青の群れ自由詩718-3-5
ヨフケ- ラムネ自由詩118-3-5
煙草の煙の期待- 朝焼彩茜 ...自由詩818-3-5
Life_is_・・・- さがらみ ...自由詩6*18-3-4
百貨店- TAT自由詩118-3-4
神々の道筋- ペペロ自由詩418-3-4
理由- Lucy自由詩9*18-3-4
だから君はささやかに赤く光るセンサーに手をかざせばいい- ホロウ・ ...自由詩3*18-3-4
意味解らないけれど- こたきひ ...自由詩318-3-4
今も昔も- 千幸自由詩218-3-4
暴力- 葉leaf自由詩118-3-4
どうしよう- 佐白光自由詩5*18-3-4
現実を弓とし概念あるいは感覚を弦として放つ矢のソネット- ただのみ ...自由詩5*18-3-3
週末- 夏川ゆう自由詩318-3-3
遥かなる故郷- ヒヤシン ...自由詩3*18-3-3
トーキング・ドラム・東京- 高原漣自由詩2*18-3-3
溶けた風- 朝焼彩茜 ...自由詩818-3-2
無駄な悪足掻きと言われて- 千幸自由詩518-3-2
運んで行った- 間村長自由詩5*18-3-2
光の窓- ヤスヒロ ...自由詩10*18-3-2
わかりやすい関係- ホカチャ ...自由詩318-3-2
UNIKUSARI- 竜門勇気自由詩2*18-3-2
むむむ- たいら自由詩318-3-1
Lean_On- もとこ自由詩1618-3-1
熟年離婚- ホカチャ ...自由詩3*18-3-1
かたまり- はるな自由詩1418-3-1
親愛なる弦- 朝焼彩茜 ...自由詩1118-2-28
20180228_work0000@poetry- Naúl自由詩218-2-28
コント。_正義さんとタエコさん。⑥_脱衣所。- よーかん自由詩3*18-2-28

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