理想について語る言葉は
富士山の写真や絵のようなものなのかなぁ
最近では、それが特別新しいものは何もないつまらないものに思えるのかなぁ
富士と様々なものの取り合わせは絶 ....
一日中快適な部屋にいて
出かける時には音楽を聞きながら車で
そんなこんなで
自分が 弱く ちっぽけな 存在 で
しかし
大いなるものに 確かに 守 ....
銃で相手を撃ち殺す
などというのは
本当の戦いじゃあない
拳で相手を殴り倒す
などというのは
本当の戦いじゃあない
本当の戦いは
....
金砂銀砂の歌の粉が
この部屋の
温もりのなかを踊り舞う
聴きたい人々には、聴こえるだろう
闘いを放棄したため
笑顔を痙攣 ....
大きな災(わざわ)いが襲い
今まで煌々(こうこう)と
道を照らしていたと思われた
しっかりと根を張っていない
ちゃちな移ろう灯りは
悉(ことごと)く消え去り ....
長い年月の間にすっかり干上がってしまった井戸からは、水は匂いさえしなくなっていた。
地下水に頼る生活はもうできない。水を汲み上げる手動ポンプは役に立たなくなってしまった。
やむを得ず家に自治体 ....
段々と暗くなると
高層ビルの窓は
オセロのような欲望の明かりが灯り
ピンクのネオンサインが溢れ
歩道は一面の雪の様に白くなり
それに集まる無数の黒蟻
移された木々は異様で
....
; ; ; ; ; ; ; ; ; ‘‘’‘’・; ふ
喉を開け
黒子が位置を変えて号泣する
号泣は、今朝のにわか雨
鼻の奥、ずっ ずっ どっ ずっ
生の痛感、性の洗浄
....
ドーン ドーン
夜空に響く音が
心の内を 打ち砕く
哀しみや 怒りばかりを
払拭して くれますように
★,。・::・°☆。・:*:・°★,。・:*:・°☆。・:*:・°
読書中大雨に気づき
窓の外を眺めた
止む気配は感じられない
今日は急な仕事であなたに逢えず
寂しさが雨になったのかもしれない
雨の夜の街は
明かりがゆらゆら揺れて
踊っているよう ....
あめがふるとこころが暗くなりますなにをどうするつもりあかるくるなりたいのでしょうそれはたしかにそうなのですよたまゆら笑いかけてくれる星がみえるから晴れたひにはこころがおどりますあめがすきっ ....
ちぃたかた
今朝発見された
言葉もない頃の手向けの花は
やがてその形も無くしてしまう
のかもしれないけれど
それが僕らの世界のはじまり
フランケンムース
年中クリ ....
くらい 翼をひろげて
古い調べから とほく紡がれ
凍てついた 水を恋ふ
しづかな もの
ひとの姿を 失つた日
ひとの心を おそれた日
雪を待つ 地へと降り立ち
ひそや ....
雨雨雨雨雨
雨が降っています
通勤中の電車のなかで
車窓のガラス越しに降る
雨を眺めていました
車内は満員で
周囲の人人人人人が
それぞれに息苦しい圧迫感を与え合っていました
....
内にある暴力的なものに屈して
もう自分の味方ではいられなくなって
人生を投げようと
ただ思っただけであった
自分には甘い
気休めの漢方薬とインターネット
腑抜けた鏡像
怒りの拳を振り上げ ....
ずいぶんと
サザエさんチックな名前だなと思った
後ろは刈り上げで
頭頂部にある一本の毛が
風にそよいでいる
マスコミ関係者で
世間的には
恥かきっ子の息子と娘が
いることになってい ....
陸上短距離選手の名において
貴方の元へダッシュする
待ち人でないのは知っている
それでもダッシュする
手の届かないゴールでも
猪突猛進ダッシュする
....
僕はなぜこの道をすすむんだろう
ボロボロになっても
誰からも認められなくても
ほんのかすかな気配しかなくても
この遙かな険しい道を ....
離れると 音もなく
落ちた 花びらは
ひとつひとつ 冷たく発光して
私たちは 消失のただなかで
不釣り合いな接続詞を
あてがい 続ける
たくさんの繊細な 傷を
指でなぞり 再生して
....
僕はその頂きを極めて、その後で
それについて語っているわけじゃないよ
今はまだ、そこを目指してトボトボ、トボトボ、休憩したり景色を見たりしながらゆっくりゆっくり進んでいる段 ....
サッカーボールと
野球の玉は
蹴ったり
打ったり
しなければ
プレイははじまらない
この地球もボールにかわらない
宇宙というグランドの
思いきり
蹴ったり
打たれたりしたら ....
自分が真面目に正しくやってさえいれば
社会がどんなに悪くても
何時か良くなる
きっと良くなる
神さまが助けて下さる
きっと
必ず
そ ....
水平線を拒絶するために、
ああ。水になるのね?
水になることで、
水滴の一つを攪拌する。
ええ、それはありきたりの答えだったわと、
申し訳程度に贖罪して見せる。
風が吹く ....
真夜中に広い低気圧が去り
黒雲は静かに消えていく
雨で成長した植物は何も答えることはない
太平洋に発生する温暖な高気圧は
ゆっくりと白雲と共に動き出し
隠れていた生物を無言で白 ....
今頃になってやっと気が付きました
あなたたちは皆解っていたんですね
解っていなかったのは我々だけで
全てを解っていて
私達の行いを
ただ ....
風になびく
ススキの穂が
水面を滑る
眼差す太陽にギラリと光り
到来した冬は
情け容赦なく
すべてを裸にし
覚醒の輪郭を
与えていく
透徹として刄の ....
それを好き好んで
夕刻うつろうものを
真っ直ぐな目で
追おうというのに
いまからでも手に入る
黄金の果実を
手に入れないし
探さないし
その存在さえ
感じないというのに
出 ....
小さな生きものが私に教えてくれる
『必要な分だけで充分だよ
暖かな日差し
綺麗な水
新鮮な空気
全部取ろうなんて
野暮なことはしないよ
....
皮をむく
リンゴの皮をむく
指の皮をむかないように
さびたナイフでむく
リンゴの皮を
細く永く
丸めれば
染色体のような
人の形になるような
真新しい
乳母車に ....
フワフワとユラユラと
なんでも受け入れる
丸い心と四角い体
優柔不断と紙一重
思いめぐらす夏の空
待ちわびる秋の空
突き刺す声と冬の空
凍 ....
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