夜に潜む影
永遠の哀しみに藻搔く者
{ルビ紅=くれない}の、生し刹那を求めて
彷徨う我は ひとり

青白い肌に朱の唇
尖った牙と真珠色の爪
その姿は、美しくも恐ろし

夜の帳に包まれ ....
言葉をつづりたくなる
眠る時間は決まってない
なのに
真夜中は押し寄せて来る

ひとを求めている
スマートフォンの中に
誰かいないかさがしてる
話をきいて欲しいわけじゃない
この時 ....
いくつもの出会いを
得て
知った
大切な喜びに
私はつくられている
*レモネード1


 初対面の君とあんなにも長く話し込んでしまったことが、僕にとっては意外だった。でも、案外芸術家というのは皆そういうものなのかもしれない。自分以外は皆お客さん、そういう ....
風が強く テントを打った
毀たれるような寒さの中で
ストーブにあたった

5つの頃 寂れた駅の入口で
飴色の夕日の中で
吹きすさんだ風と
おんなじ音が聞こえてきた
目を閉じると
あの ....
 小学校の正門前
 通学路を跨いで並び建つ民家の
 玄関先に置かれる
 バラの鉢植え

 通勤途中に
 つぼみが、
 いつまで経っても
 開かないわ と思っていたら
 その日
 薄 ....
仰ぎみれば
すっぽりと
闇のなか
煌々と
ただ


夢をみる

ほつとけーきを焼いている
 
 ───ホットケーキ ですか?

 ───はい、ほつとけーっ!

夢 ....
見間違えるほど
美しくなってゆく君は
夢の中で何をみているだろう
夜毎ぼくは眠れなくて
ウイスキーを舐めている


庭園に落ちると感じた刹那
ぽとりとひとつ紅い花
西の空を見上げては ....
お前のことを聞いたのは
つい最近のことだった
婚約者を残して逝ってしまった と

お前はビールが大好きで
出張先のホテルで溺れたと聞いた

お前は技術屋でオレは営業屋だった
オレたちは ....
丁度いい気温にならず蒸し暑い湿気しつこく纏わりついた

今見えた梅雨の入口湿気感髪が乱れる直しても直ぐ

町歩き庭が綺麗な家発見和風洋風上手く融合

最新の絵本を子等に読み聞かせ想像力に限 ....
回旋塔の葬列を
ひとり
見送る
詩人は今日も
生まれる



遠雷は

私を
弔う
永遠



さようならの後は
何かの
始まりの時
約束を
思い出す
夜の{ルビ静寂=しじま}に独り遊びは慣れている
悲しみと 愛しさの狭間でウイスキーをあおり
君を待つ秒針だけが過ぎてゆく

期待と不安がよぎる交差点
ヘッドライトだけが過ぎていく

ぼく ....
ぼくが帰るとき
いつも停留所ひとつ抜かして
送ってくれたね。
バスがくるまで
ずっとベンチに腰かけて
ぼくたち、ふたりでいたね。
ぼくの手のなかの
きみの手のぬくもりを
いまでも
ぼ ....
    このせまい場所をそっと歩いて下さい
    豊饒な広い土地も
    このエメラルドの光が囲む
    この胸ほど広くはない
        ――エミリー・ディキンスン  


 ....
何故… 何故…
君は其処にいるの?
遠くて
遠くて

いまはまだ届かない

水上飛行機のプロペラを回していけば
すぐなのに

いまは鍵を持っていない

予感が{ルビ奔=はし}る ....
鯛       花は桜いろ
サワラ     甘やかなピアノのメロディーは
赤貝      血潮の香りが胸を刺す
はた      深く広がるハーモニー
つぶ貝     彼方を眺め噛みしめる
え ....
その日、二ヶ月に渡る療養の挙句に会社に見捨てられた私は、まっすぐ家に帰る気にもならず、電車にも乗らずに当てもなくぶらぶらと歩いていた。田舎の高校を卒業して六年間、特別な野心も意欲も無いまま働き続けた仕 ....  四国に続く山脈に
 雪が積り
 社の石段に降る雨に
 心を洗った後

 醜く見える貴方の顔

 その薄い唇に
 私の唇触れた事が嫌悪を誘ったとしても
 私の責任ではない

 何 ....
わ~い
自動ドアだぁ
裏で奴隷が
歯車を回す
人力で

わ~い
デジタルだぁ
裏で社畜が
データを入力
手作業で

この街がネオンで彩られるころ
あの街の空には爆弾が降り
 ....
バリバリと
マヨをかけては
レタス食う
ドライブする
現時点で何も決めてない
直感に任せてみる

行かないような場所だったり
綺麗な絶景に出逢えたり

色々決めるのもいいけれど
直感に任せてみるのも
楽しいと思う

気 ....
7.コーダ


 その数日後、葉子は数カ月ぶりに弟に連絡を取った。あの日起こった出来事については、自分の幻覚か幻想か分からなかったので、話さなかった。ただ、自分の気持ちだけを素直に話すこ ....
4.退屈な仕事


 結局、葉子が次に就いたのはやはり退屈な仕事だった。中学校の非常勤講師。それを選び取るのにも数カ月かかった。弟は姉が再び音楽の仕事に就けることを喜んだ。ただし、葉子に ....
    憂鬱のかげのしげる
    この暗い家屋の内部に
    ひそかにしのび入り
    ひそかに壁をさぐり行き
    手もて風琴の鍵盤に觸れるはたれですか。
        ――萩原 ....
ほとり ほとりと
冬の 路

ぽつり ぽつりと
{ルビ詩=うた} {ルビ謳=うた}い

ほろり ほろりと
{ルビ啼=なき}き 濡れて

おーい おーいと
友を 呼ぶ


枯れ ....
あのラーマが販売を終了する
ラーマとは、インド神話最大の英雄の一人で
タイの現国王もラーマ10世なのだが、
販売を終了するのはマーガリンの名前だ

ボクたちは、あたりまえのように
毎朝パン ....
行きゆきて
独り旅路の
白い道

蝉しぐれ
岩の清水を
手にすくう

笠あおぎ
入道雲に
息をつく
 雑然とした卓に
 ちょっと戯れに挿した
 寒椿の 紅い沈まり

 眠れないのです

 時は重たいものですね
 全て寝静まっているのに
 音があるのです

 秒針が刻む
 藍 ....
お下がりの大きな自転車は
不躾な轍を踏んでいた
5時のサイレンが鳴る頃には
納屋の隅の方から
古い天気予報が発掘された
曇りと雨の日には
ばってんが付けられていたけど
晴れの日は見たこと ....
*夜明け


 ニュース屋が言ったように、一面識もない人間の生死のことなど、他人が分かるものなのだろうか。そう考えながら、Lは夜の間も歩き続けていた。S市の繁華街はそれほど広くはない、い ....
ひだかたけしさんのおすすめリスト(8290)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
哀しみの歌__(AI_との共作)- atsuchan69自由詩5*23-12-27
黒の世界へ- 木葉 揺自由詩3*23-12-27
※五行歌「いくつもの出会いを_得て」- こしごえ自由詩4*23-12-26
青空とレモネード②- 大町綾音散文(批評 ...3*23-12-26
ひとり- Giovanni自由詩8*23-12-26
冬のばら- リリー自由詩3*23-12-26
誰かのほつとけーき- 湯 煙自由詩2*23-12-26
五行歌_夜想- レタス自由詩5*23-12-26
訃報- レタス自由詩11*23-12-25
町歩き- 夏川ゆう短歌423-12-25
※五行歌_三首「詩人は今日も_生まれる」- こしごえ自由詩4*23-12-25
Too_far_away- レタス自由詩5*23-12-25
糺の森。- 田中宏輔自由詩17*23-12-25
青空とレモネード①- 大町綾音散文(批評 ...4*23-12-24
夜間飛行- レタス自由詩3+*23-12-24
寿司【改訂】_- レタス自由詩12*23-12-23
水の行方- ホロウ・ ...散文(批評 ...4*23-12-23
澎湃- リリー自由詩4*23-12-23
クリスマス- りゅうさ ...自由詩8*23-12-23
共喰い- レタス川柳4*23-12-22
直感- 夏川ゆう自由詩723-12-22
音楽と精霊たち③- 大町綾音散文(批評 ...2*23-12-22
音楽と精霊たち②- 大町綾音散文(批評 ...1*23-12-22
音楽と精霊たち①- 大町綾音散文(批評 ...1*23-12-22
季節の中で- レタス自由詩6*23-12-21
さよならラーマ- atsuchan69自由詩18*23-12-20
芭蕉のオマージュ- レタス俳句3*23-12-20
アンニュイ- リリー自由詩11*23-12-19
お下がりの自転車- ちぇりこ ...自由詩1123-12-19
Lの昇天③- 大町綾音散文(批評 ...2*23-12-19

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